トランプマジックの中には、難易度が高く手品に慣れている人でなければ習得が難しいトリックも多く存在します。
しかし、せっかくカードマジックを勉強するなら難しい手品にもチャレンジしたいですよね。
目次
難しいトランプマジック【中級者編】
ここでは、中級クラスのトランプマジックを4つピックアップしました。
カードの扱い方に慣れ、簡単なトリックを習得した中級者の人はこれらの技を習得してより高度で本格的なカードマジックを披露しましょう。
難しい手品ですがやり方をしっかり勉強して練習を重ねればスキルを習得できますよ。
簡単なやり方を解説するので参考にしてください。
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ストレンジスピン
「ストレンジスピン」とは、2枚のカードで挟んだ1枚のカードを一振りでひっくり返すというスピード感のあるトリックが特徴的なカードマジックです。
必要なものはデック1セットと裏面の色がデックと異なる1枚のカードです。
トリックのポイントは、ボトムの位置を動かさないようにシャッフルすること。
シャッフルの最後にデックの下半分を上に回しブレイクを作ることで、リフルフォースでカードを選ばせても必ずボトムのカードを選択できるようになります。
テーブルに並べた3枚のカードをまとめて裏返し、ツー・フォー・カウントで違う裏面が見えないようにパケットを数えましょう。
数え終えたらブレイクを活用しダブルリフトをしながら2枚のカードをまとめて裏向きにしテーブルに置きます。
その後、パケットにカードを差し込みツイスティング・ムーブでボトムカードも一緒に回転させましょう。
チェンジポイント
「チェンジポイント」は、観客に選ばせたカードをよくシャッフルしたデックの中から探し出すというトリックです。
1度目は違うカードを取り出し、違うといわれたら目の前でカードを振って絵柄をチェンジするという2段階のマジックになっています。
デックのセットアップが必要なく、相手にカードを好きに選んでもらえるため習得すればさまざまな場面で活躍するでしょう。
ポイントは選ばれたカードをデックに戻してシャッフルする際、トップに来るようにコントロールしておくこと。
一度違うカードを当てて見せ、そのカードをトップカードの上に表向きに重ねることでワンハンドカラーチェンジに繋げられます。
重ねたカードがずれないように気をつけながら素早く行うことで、一瞬で変化したように見えるでしょう。
カラーチェンジ
「カラーチェンジ」とは、デックに差し込んだ表向きの絵札を一瞬で別の絵札に変えてしまうトリックです。
まず観客に選ばせたカードをトップにコントロールしてからダブルをめくってください。
この2枚を片手で持ち、デックの半分あたりに差し込みます。
このとき、手の中でカードをしならせて隙間を作り1枚目と2枚めの間に4〜5枚挟むようにしましょう。
カードは半分以上突き出した状態で止め、片手の薬指でカードをスライドさせます。
これを素早く行うことで2つのカードがずれて動き、絵柄が変わったかのように見えるのです。
横にずれたカードはデックの上部分をスプレッドで隠して、デックの下でボトムに収めスプレットを戻す時にカードの向きを直しましょう。
リフト・オーバー
「リフト・オーバー」は表にしたカードに手をかざすだけで、別の絵柄にするというトリックです。
観客が選んだカードはボトムにセットし、まずはトップカードを表にします。
仕組みは、手をかざして隠している間にボトムの札を親指で引き出し上に移動させるだけという単純なものです。
しかし、タイミングが非常に難しくデックを扱う手の動きもスムーズに行わなければならないため、何度も練習して慣れることが重要。
タイミングがずれたり手で上手く隠せないと何をしているかすぐに分かってしまうので、鏡を見たり動画を取ったりして、見え方を確認しながら練習しましょう。
難しいトランプマジック【上級者編】
中級者編のカードマジックがスムーズにできるようになったら、さらにレベルが高い上級者向けのトリックを練習してみましょう。
ここで解説するトリックはどれもカードの扱いに慣れた人向けのとても難しい手品です。
これらを習得すればより本格的なカードマジックショーを披露できるようになります。
プロレベルを目指したいという人は、まず上級者向けの技を自然にできるように練習してくださいね。
アンビシャスカード
「アンビシャス・カード」はデックの真ん中に差し込んだカードが、合図で一番上に上がってくるというトリックです。
何回も差し込み直して上に上げたり、印や折り目をつけたカードを上に上げることもできます。
仕掛けがなく至近距離で行ってもタネがわかりにくいため、習得しておけばちょっとしたときに披露して盛り上がれるでしょう。
仕組みはとても簡単で、観客に選ばせたカードをデックに戻すとき1枚目にブレイクを作っておいてティルトを使い、選ばれたカードが2枚目に来るように差し込むだけ。
あとは2枚目の下にブレイクを作り、合図の後にダブルリフトでひっくり返せば選んだカードが1番上に来たように映ります。
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クアドラコンビンシングトライアンフ
「クアドラコンビンシングトライアンフ」は、観客に選ばせたカードを差し込んだデックの中から選んだカードだけを抜き出すマジックです。
このデックはカードを差し込んだ後、裏表もばらばらにして混ぜ合わせるのですが、手をかざすだけで裏面に揃い観客が選んだカードだけが表になって出てくるのです。
ポイントは観客が選んだカードをトップに来るようにコントロールしながらシャッフルすること。
さらに、裏表を分けてリフトシャッフルをするときに、ザローシャッフルを行うことで左右のトランプはほとんど混ざりません。
カットとザローシャッフルを組み合わせるとデックの順番をほとんど変えること無く混ぜているように見えるので、選ばれたカードを見失うことがありません。
最終的にカードだけが裏側になるまで混ぜれば、デックをスプレットしたときに選んだ札だけが裏になったように見せられるのです。
ザローシャッフルの完成度がトリックの完成度に直結するので、よく練習しましょう。
クリーントライアンフ
「クリーントライアンフ」は裏表ばらばらにシャッフルしたデックを一瞬で表向きに揃え、さらにその中に1枚だけ事前に選んだカードを裏向きで出現させるというトリックです。
このトリックでも、選んだカードは必ずトップにくるようにコントロールしてシャッフルしましょう。
リフルシャッフルをする際、半分に分けていると見せかけて実際には1/4しかシャッフルしていない点がトリックのポイントです。
6分割ディスプレイという手法でバラバラに混ざっていることを強調してから、テーブルの上に数枚ずつリフルし、おいた逆の手順で戻しましょう。
全体を通してトライアンフという技を使うことで、バラバラに混ぜているように見せかけて全ての手カードを同じ向きに揃えることが可能です。
オイル&ウォーター
「オイル&ウォーター」とは混ぜても分離してしまう水と油のように、交互に混ぜたはずのカードが上下に分かれるマジックです。
ストーリー性があり、短時間であっさり披露して盛り上がれるのでぜひ練習してみましょう。
まず、デックから裏、表、裏、表、と交互に1枚ずつカードを取り出します。
5回目で一度手を止め残り2枚、計7枚のカードを配りましょう。
タイミングをずらすことで観客は全部で何枚だったか把握しにくくなります。
その後、7枚のカードを手にとって逆の手で「裏」「表」と観客に見せていくのですが、このときボトムに回すふりをしたり2枚取ったりしてカードの向きをそろえていきます。
最後に指を鳴らしたりおまじないをする動作を見せてカードを開けば裏表が揃ったパケットが出現したかのように見えるのです。
難しいトランプマジック【プロ編】
最後に、これができたらプロマジシャン級の高難易度なカードマジックを見てみましょう。
ここでピックアップしたトリックは、ただやり方を知っただけでは習得することはできません。
カードを自然に扱う手の動きやトリックに使われるテクニックの熟練度、そしてトリックに対する理解度があってこそ成立するのです。
最初のうちは難しくてなかなか成功しないでしょう。
しかし、何度も練習していけばきっといつかきれいに技を披露できるようになります。
目標にするためにもプロ級マジックのやり方をチェックしておきましょう。
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コレクター
「コレクター」は観客に3枚カードを選んでもらうカードマジックです。
選ばれたカードをデックの中にバラバラに差し込み、避けておいた4枚のエースをトップに置いて合図をするとエースの間にカードが挟まるようにして出現するのです。
このトリックは最初に選んだカードをデックに重ね、観客に魅せているところからすり替えが始まっています。
デックを持ち、観客が選んだカードやエースを見せる仕草をしながらブレイクを駆使してカードを移動させていくことで、最終的にエースに挟まった状態が完成するのです。
複雑な工程が必要ですが、一つ一つの動きを細かく練習してスムーズに、そして素早く行うことができれば完成度の高い手品を見せられるでしょう。
オープントラベラー
「オープントラベラー」は4枚のカードを使用したカードマジックです。
カードを1枚と3枚に分け、3枚の方からカードを移動させていくのですが掌に隠したはずのカードが透明になって見えません。
カード自体を消してから出現させるというコンセプトはウケが良く、子供も大人も盛り上がるおすすめの手品です。
難易度はとても高いですが、セットがなくてもすぐに演じられるので是非チャレンジしてみましょう。
ポイントは最初に4枚のカードをデックから取るとき、表向きのカードを一緒に取っておくこと。
テーブルに置く1枚のカードが実際には重なった2枚のカードになるというわけです。
手に持ったカードはテントバニッシュという手法で消えたように見せかけましょう。
手をテーブルのカードに移動し、重なっているカードをずらせば突然カードが出現したかのように見えます。
カメレオンカード
「カメレオンカード」とはその技名の通り、1パケットのトランプが絵柄や裏面の色をつぎつぎと変えていく不思議なマジックです。
ストーリー性が高く華やかなトリックですが、その分難易度も高く一瞬の取り扱いミスが失敗へと繋がってしまいます。
習得するときは徹底的に練習して、熟練度を高めてください。
この手品には3色の裏面カード各2枚ずつと、それとは異なる色のデックを1つ使用します。
デックから取り出したカードにカメレオンのカードをかざしてから、コンボカウントで全てのカードが変化しているように見せましょう。
その後も、裏面の色を変えたり絵札を変化させるにはコンボカウントとツーフォーカウントを駆使して行います。
カウント系テクニックの熟練度が成功につながるのでとにかく練習を重ねましょう。
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カードマジックは難しいものほどさまざまな技法を使用します。
また、扱う手つきのスムーズさもトリックの成功を左右するのです。
難しいトリックのカードマジックを見たいなら、プロマジシャンを派遣して間近でマジックを体験してみましょう。
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トランプマジックの難易度が高いトリックは、とにかくカードの取り扱い方を練習しスムーズに動かせるようにすることが重要です。
細かなテクニックを1つずつ丁寧に練習し、繋げて行っても違和感がないように熟練度をアップさせてください。
中級者向けの手品から練習していって、プロ級の手品も習得できれば人前で披露したときに盛り上がるでしょう。
この記事のまとめ
- 中級者向けのカードマジックは難しいが、カードの扱い方に慣れていれば習得できる
- 上級者向けのカードマジックはテクニックだけでなくカードを自然に動かすことが重要
- 難易度の高いプロ級のカードマジックは徹底的な練習が求められる