マジックショーで目にするプロマジシャンたちの華麗なパフォーマンスは、本当にカッコいいですよね。
そんなイリュージョニストたちに触発されて、マジックに挑戦したいと思う人も少なくないはずです。
マジシャンに近づく最初の一歩として、身近なアイテムを使ったカードマジックに挑戦してみてはいかがでしょうか。
初心者でも練習次第では、観客をびっくりさせるような技を披露することもできます。
今回はタネが分かれば誰にでもできる、超簡単なカードマジックの世界へご招待します。
目次
カードマジックに適したトランプの選び方
カードマジックの魅力の1つは、トランプがあれば気軽にはじめられることです。
しかし、トランプによってはマジックに向いていないカードも存在します。
まずは、カードマジックに適したトランプを選ぶポイントについて紹介していきます。
自分の手のサイズに合うもの
トランプのサイズには大きく分けて2つの種類があります。
1つ目は、「ポーカーサイズ」です。
ポーカーサイズは世界標準サイズのカードで、カジノのポーカーやプロマジシャンが愛用しているサイズです。
大判で商品の見栄えがよく、数字やマークが見えやすいことから、マジックが映えるカードサイズとして人気を集めています。
また、ポーカーサイズはマジックの定番サイズとして、流通も多いのであらかじめ仕掛けを施してある「ギミックカード」も、このサイズをもとに作られる商品が多いです。
もし初心者の方がサイズ選びで迷っているなら、まずはこのポーカーサイズを手にしてみることをおすすめします。
一方、手の小さめな方や女性・子供にも扱いやすいのが、2つ目の「ブリッジサイズ」です。
ブリッジサイズはポーカーサイズに比べてカードの幅が小さめ。
トランプの束を片手に持つ場面で、手が小さくても扱いやすいサイズです。
自分の手にしっくりと馴染むようなサイズのカードをチョイスしてくださいね。
素材は「紙」がベスト
トランプの素材は「紙」と「プラスチック」の2つに分かれますが、マジックに向いているのは「紙」のほうです。
プラスチック製は、耐久性がありカードが曲がりにくいのが特徴ですが、静電気が起こりやすくカード同士がくっつきやすいのでマジックには向いていません。
一方、紙製のトランプは、凹凸のエンボス加工がされている商品が多く、カードの滑りが非常によいのが特徴です。
テーブルでトランプを広げるパフォーマンスも、スムーズに決まりやすいのが紙製のトランプでしょう。
また、マジックの際にカードにサインを書いたり、破ったりして手品のバリエーションも広げやすいのも嬉しいポイントの1つです。
おすすめのトランプメーカーの種類
一言にトランプと言っても、さまざまなメーカーのカードが存在します。
さっそく、マジックにおすすめのトランプメーカーの種類を2つ紹介します。
バイスクル
まず、多くのプロマジシャンに選ばれているカードといえば、アメリカのU.Sプレイングカードが販売するバイスクルが挙げられます。
表面には細かいエンボス加工が施されているため、カード同士がくっつきにくく滑りやすいカードマジックに適したカードとなっています。
色は「赤」と「青」がありますが、色彩的に判別しやすい「赤」を選ぶのがおすすめです。
また、仕掛けが施されているギミックカードの数もトップクラスなので、気になった方はバイスクルのトランプを選ぶといいでしょう。
タリホー
同じくU.Sプレイングカードのタリホーもプロのマジシャンに好まれるカードの1つです。
紙製のカードで同じく表面にエンボス加工がされています。
特徴としては、バイスクルよりも表面の加工が滑らかに仕上がっているので、早く手になじみやすい仕上がりになっています。
カードの滑りはバイスクルより強くないため、好みが分かれるところです。
カードマジックが上達する方法
マジックを上達させるには、いくつかのコツがあります。
さっそく、カードマジックを効率的に上達させる方法についてチェックしましょう。
基本的なテクニックを習得する
カードマジックには超重要とされている2つの基本的テクニックがあります。
それは「ブレイク」と「カードコントロール」といわれる技です。
ブレイクは、カードの特定の箇所に小指を挟み込んで、割れ目をキープしておく技法です。
あらゆるカードマジックで必要とされる基本的な技なので、カードマジックをはじめる際に習得しておくことをおすすめします。
カードコントロールはその名の通り、特定のカードを自分の意のままに操るテクニックです。
シャッフルしたと見せかけてトップにキープしておいたり、そもそもシャッフルすらも見せかけであったりと、いろいろなテクニックがあります。
この2つの技は、カードマジックの基本となるテクニックなので、早いうちにマスターすることが上達の近道です。
プロマジシャンも使う技法「ミスディレクション」を習得する
「ミスディレクション」とは、観客の視線を誘導して見られたくない場面から目を逸らさせるテクニックを指します。
たとえば右手で何かしているところを見せながら、左手側でタネに関わるような大事な工程を行うというようなシーンのときに使うテクニックです。
ミスディレクションができるようになれば、トリックがバレてしまうことなく、華麗なマジックを披露することができます。
観客を惑わすための奥深い技、それが「ミスディレクション」なのです。
マジシャン自身の視線の送り方やトーク力が必要になるので、習得するにはトレーニングが欠かせません。
鏡の前で練習する・撮影して見る
マジックの腕を上げるには、自分自身のマジックを客観的に見てみることが大事です。
たとえば鏡に映した状態でマジックを練習したり、自分の姿を撮影してチェックしてみると意外なことに気が付くかもしれません。
自分のパフォーマンスが想像しているものと全く違っていたり、実は相手側からトリックが見えていたりすることもあるはずです。
弱点を発見するためにも、鏡の前での練習や撮影をして確認してみましょう。
家族・友人に披露して慣れる
マジックの練習を積んで、さらに上達するには人に見てもらうことも大切なステップです。
いつも一人で練習していると、実際に観客を相手に披露したとき緊張してしまったり、失敗してしまったりするものです。
家族や友人などの親しい人に見てもらえるチャンスがあるならば、ぜひ披露して、見られることに慣れてください。
また、プロのマジシャンはマジックショーで楽しく会話をしながら、華麗なマジックを披露します。
トークの練習にもなるので、身近な人に日頃の練習の成果を見てもらうことで、経験を積んでいってくださいね。
超簡単!カードマジックのやり方&種明かし
では、初心者でも簡単に習得できるカードマジックを解説します。
未経験でもできる、超簡単マジックからチャレンジしてみてください。
選んだカードを当てる!超王道のカードマジック
観客が選んだカードを簡単に当ててしまうというマジックです。
とても簡単なトリックなのに、初めて見た人が驚く超王道の手品ですよ。
やり方
- カードの束から観客に1枚選んで覚えてもらい、そのカードを束の真ん中くらいに戻します。
- カードの束を箱にいったん入れて、再び束を取り出します。
- カードを広げるとすべて表向きのカードの中に1枚だけ裏向きのカードがあり、それが先ほど選ばれたカードです。
種明かし
- このマジックの唯一のタネは、最初にカードの束にある一番下のカードを裏向きにしておくことです。選んだカードを覚えてもらっている間に山札をくるりとひっくり返しておくと、中のカードはすべて数字が表の状態になるので、戻したカードだけが裏面の状態になります。
トランプを箱に入れて出すときに、反対向きにしていたカード1枚だけを箱の中に残して取り出せば、相手の選んだカードだけが裏向きの状態になります。
飲み会で使える!愛とお金のカードマジック
少ないカードでマジックをするパフォーマンスです。
カードを使って愛とお金どちらが大事かを質問しつつ、関係のないカードを選ばせてどちらも結局手に入らないという結果に導きます。
お酒の席で披露すると盛り上がるマジックの1つです。
やり方
- 使うカードは各エースの4枚のみです。
- 「♡は愛情、♢はお金を表します」と伝えます。
- 4枚のエースは絵柄を上にしてテーブルに並べます。
- いったん4枚を集めて、♡のカードを「愛情です」と言って相手の前に裏面にして置き、残りのカードを混ぜます。
- 次に♢のカードを「お金です」と言って、♡と同じように裏向きにして相手の前に置きます。
- そのときに「♡は愛情、♢はお金。さて、あなたはどちらを選びますか?」と質問して、♡か♢を選んでもらいます。
- 選んだカードを表に向けると♡や♢ではなく、♤♧に変わっているので、相手の返答するスピードによって「焦ると(悩むと)どちらも手に入りませんよ」と言って笑いを誘います。
種明かし
- このマジックのトリックは、♡と♢を置いたように見せかけて、♤と♧を置いているだけです。重要なポイントは、4枚のトランプをまとめるときに「♡⇒♤⇒♧⇒♢」にすること。1番上の♡のカードを説明したら、さりげなく2枚目のトランプを抜き取ってテーブルに置きます。
次に見せたいカードは♢ですが、♡が1番上にきているので、トランプを1枚ずつ混ぜて、「♢⇒♧⇒♡」の順にします。
そして♡のときと同じようにして、2枚目のトランプを抜き取ってテーブルに置くというトリックです。
ダイヤはどこ?3枚でできる簡単カードマジック
こちらは「スリーカードモンテ」と呼ばれる人気のある簡単マジックです。
3枚のカードの中から、観客にダイヤのエースを当ててもらうという内容ですが、目の錯覚のせいで当たらないという面白いマジックです。
やり方
- 使うカードはジョーカー2枚・♢のエースの3枚のみです。
- テーブルの上でジョーカー2枚と♢のエース1枚の計3枚を観客に見せてから裏返し、簡単に動かした後にどれが♢のエースかを当ててもらいます。
- 次にトランプをシャッフルして、3枚のカードの表を見せながら「エース⇒ジョーカー⇒ジョーカー」の順に裏向きにしてテーブルに置き、軽く移動させてから再び♢のエースを当ててもらいます。
- トランプの動きは目で追えているのに、2回目は♢のエースを当てることができないという不思議な現象が起こります。
種明かし
- 1度目にカードを選んでもらうときにはなにも細工はしませんが、2回目にタネを仕込みます。何気なく3枚のカードをシャッフルしていると見せかけて、♢のエースを真ん中にキープしておくだけです。そして2枚を同時にめくって見せることで♢のエースが1枚目にあるように錯覚させた後に、本当の1枚目のジョーカーを置きます。
手元にはジョーカーとエースが残りますが、ジョーカーだけを2回見せます。
2枚のカードをそのままひっくり返してジョーカーを見せたり、上のカードを抜いて2枚目のカードを見せたりして、どちらのカードもジョーカーであるように錯覚させるのです。
多少テクニックが必要ではありますが、練習すれば誰でもできるようになる簡単なマジックです。
初心者がマジックを習得するなら『MMJ』がおすすめ!
初心者でもすぐにできるカードマジックを3つ紹介しました。
トリックを聞くと驚くほど単純ですが、どんなに簡単なマジックでもプロのマジシャンが披露すると華麗な動きで魅了されてしまう人も少なくありません。
今回紹介した簡単なカードマジックを習得したいなら、マジック動画配信サイト「Magic Movie Japan」がおすすめです。
プロのマジシャンの手さばきはもちろん、種明かしも見ることができます。
プロの技を見てマジックをマスターしたい方は参考にしてみてくださいね。
プロマジシャンのカードマジックはイベントに最適!
カードマジックを自分で披露するのもいいですが、職場の祝賀会やブライダル、ホームパーティーなどのイベントを予定している人は、プロマジシャンのマジックショーを企画してみてもいいかもしれません。
TV出演やマジックの世界大会に出場するなど、多くの実力派マジシャンが在籍している「MAGICDOOR」は、プロマジシャンを派遣するサービスを提供しています。
小規模から大規模なイベントまで、さまざまなシーンに合わせたマジックショーを、予算に合わせて提案してくれるため安心です。
本格的なカードマジックは、イベント参加者に送る最高のサプライズとなります。
多くの人に喜んでもらえる時間を提供したいなら、ぜひ「MAGICDOOR」に問い合わせてみてください。
カードマジックを習得して周りの人に感動を与えよう!
たった数枚のカードで人を魅了して、驚きや感動を与えることができるカードマジック。
どんなに簡単なカードマジックでも、パフォーマンスによって人を感動させられる可能性は無限大です。
あなたもカードマジックを習得して周りをあっと驚かせてみてくださいね。
この記事のまとめ
- カードマジックに適したトランプは紙製ですべりがいい商品がおすすめ
- 上達するためには客観的に自分のマジックを見ることと、見られることに慣れることが大切
- 簡単なマジックでも繰り返し練習することで、観客を驚かせ楽しませることができる