カードマジック

ダブルリフトのやり方やコツとは?トランプマジックの重要テクニックを紹介! 2024年3月

2019年2月2日

ダブルリフト

プロのマジシャンによるカードマジックの手技はとても滑らかです。

なかでも鮮やかにカードをめくることは、魅せるマジックの基本であり、憧れではないでしょうか。

しかし、たくさんある手技のなかでは、何からはじめれば良いのか迷いますよね。

そんなときは、まず基本となるテクニックから練習することをおすすめします。

この記事では、そうしたカードテクニックのなかでも重要テクニックである「ダブルリフト」という用語について解説していきます。

超重要テクニック「ダブルリフト」とは

「ダブルリフト」は、トランプマジックのパフォーマンスのひとつになります。

簡単に説明すると、カードを1枚だけめくったように見せかけて、実際は2枚めくっているというトリックを使った技術です。

 

非常に似たテクニックに「ダブルターンオーバー」という技法もあります。

これは「ダブルリフト」がめくったカードをデックから離すことがあるのに対し、カードをデック上でめくったままセットしておく方法です。

 

このダブルリフトは多くのマジックに使われている基本であり、非常に重要なテクニックです。

そのためダブルリフトが上手にできれば、クオリティの高いマジックに見せることができます

マジックテクニックのなかでも、ぜひ習得しておきたい技術です。

 

ダブルリフトの詳しいやり方

 

一見簡単そうなダブルリフトですが、自然に見せられるようになるには根気よく練習するしかありません。

まずダブルリフトを行う前には、「ブレイクというテクニックを習得している必要があります。

ブレイクとは、カードをディーリングポジション(カードを配るときの基本の持ち方)で持ったときに、トップカードの下やデックの間などにさりげなく小指の肉をはさんで、相手にわからないようカードを分けて持つ方法です。

※以下の絵がディーリングポジションです。

ダブルリフトの手順は以下の通りになりますので、やり方を覚えましょう。

練習する際にはおもちゃのトランプよりも、専門の商品のカードがおすすめです。

やり方

  • ブレイクをつくる
    ディーリングポジションでデックを左手に持ち、左親指でトップカードをずらし、右手でとります。このとき相手の注意は右手のカードに向いているので、その間に次のトップカードの下に左小指でブレイクを作るのです。
  • 2枚のカードをつかむ
    右手に持っていたカードを再び上に重ねます。このとき右親指と人差し指で右下コーナーをはさむのと同時に、人差し指を先ほど作ったブレイクの中に差し込むのがポイント。これで、2枚のカードを掴んだ状態となります。
  • カードをめくる
    左親指でトップカードを右側にスライドさせながら、デック上でカードをめくります。このとき、実際は2枚になっているカードの左サイドを、デックの右サイドの端までずらしてからめくると不自然に見えません。
  • 元に戻す
    表向きになった状態の2枚のカードを裏側に戻します。ビドルポジション(右手でカードを持つときの持ち方)などで相手の気をそらせながら、ディックの手前のエンドを軽く右親指で押すし、少し左手を下げます。すると、めくった分とそれ以外のカードの間に隙間ができるので、すばやくブレイクを作ることが可能

あとは、はじめのダブルリフトと同じ要領で元に戻せば完了です。

 

より上手に!ダブルリフトのコツ

本当は2枚あるカードを1枚に見せかけてめくるというトリックを自然に行うためには、いくつかのコツをマスターする必要があります。

なんだか怪しい…と思わせないために、気をつけるべきダブルリフトのコツをご紹介します。

 

ブレイクを作るときに右手をアピールしない

左手でブレイクを作るため、できるだけ右手に注目してほしいという気持ちになるかもしれません。しかし、ここでトップカードを持った右手を高く上げるなどのアピールをしてしまうと、かえって不自然です。右手はカードの位置に固定して、デックを持った左手をほんの少し下げるだけで十分死角になります。

 

1枚のカードをめくっている動作にできるだけ近づける

2枚のカードをめくるときと、1枚めくるときの動作が異なるのはあたりまえです。しかし、このダブルリフトはいかに1枚めくっているかのようにみせるかがポイント。そのため、何度も練習して「1枚めくっている」動作に限りなく近づけましょう

 

あくまでも「軽く」めくる

カードが2枚だと自覚していると、つい失敗しないようにと動作がぎこちなくなってしまうことがあります。すると当然周りには、なにかタネがあると思われてしまうことになるでしょう。あくまでも1枚のカードをめくっているかのような、軽い動作を身につけることが大切です。

 

また、マジックのパフォーマンスであるシャッフルやカット、ダブルリフトをスムーズに行うためには、肌を乾燥させないことも重要です

室内と外に温度差があったりすると、手の熱が奪われて上手く動かないこともあります。

そうした場合は、カードに触れるまえに手を温水につけ、温度と湿度を上げておくことをおすすめします。

 

指を鳴らすとカードが上に上がってくる?

ダブルリフト

パチン!と指を鳴らすと、選んだカードが札の一番上に上がってくるマジックをご存知ですか。

プロのマジシャンがテレビで披露することも多いので、見たことのある人も多いかもしれません。

このカードが上がってくるマジックは、「ダブルリフト」を身につけていると簡単に行うことが可能です。

その手順をご紹介します。

やり方

  • 相手に1枚カードを選ばせ、よく覚えてもらう。
  • 選んだカードをデックの真ん中に入れる。
    種明かし:このとき、実際はトップカードを斜めに浮かせて、2枚目にカードを入れている。斜めに傾けることによって、相手からは真ん中にいれたように見える。
  • 指をならしてカードをめくる。すると選んだカードが出てくる。
    種明かし:カードをめくるときに「ダブルリフト」を行う。

相手にとって真ん中にいれたはずのカードですが、実際は2枚目に挟んだカードをめくることで一番上に上がってきたように見せることができるのです。

 

ダブルリフトのやり方動画まとめ

よりカッコイイダブルリフト習得のためには、実際の動画でテクニックを見て練習することも必要です。

ここではお手軽に見ることができる、YouTubeのおすすめ「ダブルリフト」動画を紹介していきます。

 

【解説】失敗しないダブルリフト教えます。初心者にオススメ

初心者にもわかりやすく、ダブルリフトの方法と実際のマジックのなかでの使い方が解説されています。

ダブルリフトを使用したマジックの紹介もしていますので、ぜひ参考にしてみてください。

 

ダブルリフトのコツ解説

「日本一のマジシャンポンチ」さんによる、カードマジックテクニックの解説動画です。

非常に美しい技術を見ることができます。

技術書だけではなかなかわかりにくいコツを、具体的に解説されているのでとても参考になります。

 

ダブルリフトで気をつけたいこと

プロのマジシャンによる、ダブルリフトをより上手に見せるためのコツが解説されています。

演者側の視界で作られた動画なので、手元がとてもわかりやすいです。

ある程度ダブルリフトに慣れた、中~上級者向きの動画です。

 

より詳しくわかりやすくプロから学ぶ

マジックの技術を身につけるのは、一朝一夕でできることではありません。

確かなテクニックを獲得したいなら、プロから技術を学ぶという方法もあります。

しかし、直接マジックを学ぶ時間もなく、教室に通うまで気持ちもないという人もいるでしょう。

 

そこでおすすめなのが、マジックテクニック専門の動画サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」です。

MMJなら、初心者でもできる簡単なものから本格的なカードマジックまで、さまざまなプロの技術をたっぷり見ることができます。

ダブルリフトを極めたカードマジックを学びたいなら、ぜひMMJを活用してみてはいかがでしょうか。

宴会や飲み会、そしてデートまで、さまざまな場面で使用することができますよ。

 

Magic Movie Japan 公式サイト

 

基本かつ重要なテクニック

ダブルリフトは、カードマジックをはじめようとするならまず身につけるべき基本的なテクニックです。

さらに、あらゆる有名カードマジックに応用できる重要な技術でもあります。

うまく披露できるようになるまでには、反復練習が欠かせません。

しかし、ダブルリフトをマスターすればマジックの技術は格段に上がるでしょう。

まずは、プロの演技を参考に練習してみることをおすすめします。

 

この記事のまとめ

  • ダブルリフトは2枚のカードを1枚のようにみせてめくるテクニック
  • カードマジックのダブルリフトは基本でありながら重要な技術
  • うまくできるようになるには、練習あるのみ!
  • ダブルリフトを習得すると多くのマジックを行うことができる

 

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マジックドア編集部

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