カードマジック

バックルカウントのやり方を解説!初心者が知っておくべきコツとは? 2024年10月

2020年10月9日

バックルカウント

「バックルカウント」とは、少ない枚数のカードで行うパケットトリックで使用されるカウントテクニックの一つです。

カウントの技法にはたくさんの種類がありますが、バックルカウントは実際の枚数よりも少ない枚数だと観客に思い込ませるテクニック

このテクニックをマスターすれば、パケットトリック活用の幅が広がるでしょう。

MD編集部
この記事では、バックルカウントの基本的なやり方やコツ、実際にバックルカウントを使っているマジック動画について解説します。

バックルカウントとは

カードマジックには観客にカードを1枚ずつ確認してもらいながら枚数を数える、カウントというテクニックがあります。

このテクニックはトランプの枚数や柄を隠し、マジックのタネを作るとても重要なテクニックです。

バックルカウントはそんなカウントテクニックの一つで、少ない枚数のカードで行うパケットトリックには欠かせません。

ちなみに、バックルマジックの考案者は長い間ダイ・バーノンというマジシャンだと言われていました。

しかし、マジックの文献に掲載されたことで浸透していた説ですが、後に本人が否定し、今は考案者不明のテクニックとなっています。

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フォールスカウントの一種

バックルカウントはフォールスカウントと呼ばれるテクニックに含まれる技法です。

フォールスカウント

フォールスカウントカードを数える時に一部のカードを隠したり、実際の枚数と違う枚数に見せかけるカードテクニック全般を指します。

バックルカウントはその中の「実際の枚数よりも少なくカウントするテクニック」として知られています。

カードマジック辞典などでも見かける有名な技法で、パケットトリックには欠かせないテクニックです。

 

「バックル」はブレイクの技法

バックルカウントのやり方は、「どこかのタイミングで複数枚のカードを重ねて取る」ということをします。

しかし、2枚のカードをずらさずにまとめて取るのは難しいですよね。

そこで使用されるのが「バックル」という技法で

バックルは「ブレイク」というテクニックで使われる技法で、カードを湾曲させて隙間を作ることができます。

これをカウントに応用したのがバックルカウントなのです。

 

バックルカウントのやり方

具体的にバックルカウントとはどのような手順で行うのでしょうか。

動画ではバックルを人差し指で行う方法と、中指で行う方法の2つが解説されています。

特に中指で行う方法はバックルカウントをしていることが分かりにくく、より精度の高いマジックのタネを仕込むことができますが、やや難易度は高めです。

そのため、「左手の小指でブレイクをとる」簡単な手順を紹介します。

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テーブルに置く方法

まずはカウントしたカードをテーブルに置く方法について見ていきましょう。

テーブルに置くバックルカウントは、置いたカードに重ねるようにカードを並べていく時に良く使われます。

「注意」

テーブルに置いた時にカードがずれないように、テーブルの質感やカードの取扱いにも注意しましょう。

ガラステーブルなどは滑りやすいのでテーブルクロスやマットを敷いて行うことをおすすめします。

【STEP1】カードを左手に持つ

  1. まず、パケットを裏向きにして左手で持ちます
  2. カードの左側の面が掌にしっかりとくっつくように小指をカードの右下の角に触れる位置へ調節してください
  3. パケットの右下の角が小指に触れる位置にくると、パケットの左上は手から飛び出る形にします
  4. 飛び出たあたりの角を親指で軽く支えておきましょう

【STEP2】右手でトップカードを引く

  1. 左手の親指を右に向かって滑らせるようにして、トップカードを押し出します
  2. 押し出したカードは右の親指と人差し指で持って抜き取ります
  3. 右上の角あたりに親指を置き、その下を支えるように曲げた人差し指の関節を添え挟むように持ちます
  4. 左手の動きと右手の動きを連動させて、なめらかにトップカードを抜き取れるようにしましょう

【STEP3】1枚ずつテーブルに置く

  1. 右手で抜き取ったトップカードをテーブルの上に置きます
  2. 裏側を向けておくのか表側に向けておくのかはマジックのトリックに合わせます
  3. 並べる時にはカードを均等にずらして並べ、観客側からも枚数が数えやすいようにしましょう

【STEP4】ボトムカードをバックル

  1. 複数枚のカードを一緒に取るのは最後から2回目のカウントで行います
  2. 4回目のカウントを行う際、左手の小指でカードを押し曲げて、ボトムカードとまとめてとるカードの間に隙間を作りましょう

【STEP5】カードをテーブルへ

  1. バックルによってできた隙間を使って、ボトムカード以外のカードを全て取りずれないように注意してテーブルに置きます
  2. 最後にボトムカードを持って1枚しかないことを観客に見せながらカードの束に置きまとめれば、実際の数よりも少ない枚数でのカウントが成功

 

手から手に渡す方法

次に、手から手にカードを渡すバックルカウントの方法を解説します。

手から手に渡す場合は、手渡しする時に観客からの死角が生まれるため初心者の人はこちらから練習することをおすすめします。

トランプのサイズ感や初期の持つ位置をよく確認しながら練習しましょう。

カードも商品によって微妙にサイズが違うので、自分の手に合ったものを見つけてください

【STEP1】カードを左から右へ

  1. まず、左手でパケットを持って小指にカードの右下の角が当たるように調節します
  2. カードがずれないようにしっかりと固定して下さい
  3. この状態で左手の親指を使ってカードを押し出し、右手で受け取りましょう

【STEP2】2枚目は1枚目の下に渡す

  1. 2枚目のカードをカウントする際の注意点は、必ず1枚目の下側に渡すこと

【STEP3】ボトムカードをバックル

  1. ボトムカードの1枚手前までカウントしたら、ボトムカードをバックルしカードの間に隙間を作ってください

【STEP4】カードをまとめて右手へ

  1. バックルによって浮かんだ複数枚のカードをまとめて右手に渡し、最後にボトムカードを渡す
  2. ラスト1枚であることをアピールしてパケットをまとめたらカウントは終了

複数枚のカードを最後まで残しておくと、この「ラスト1枚です」というアピールの時に複数枚残っていることが分かりやすくなるので、バックルは必ずボトムカードの1つ上で行いましょう

 

バックルカウントのコツ

バックルカウントを観客にバレないように行うには、基礎のやり方をしっかり練習し、手順や流れを覚えることが大切です。

また、加えて上手く見せられるコツを押さえておけばさらに成功率は高まるでしょう。

ポイントを意識しながら行えば、スムーズにバックルカウントができるようになりますよ。

ここではバックルカウントを成功させるためのコツを2つ紹介します。

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リズムよく数える

バックルを行うタイミングで数えるテンポが変わると、観客はそこに注目してしまいます。

バックルカウントを成功させるには、カードを数えるテンポを一定にして怪しまれないようにしなければいけません。

無理に素早くカウントする必要はなく、ゆっくりカウントしたとしてもテンポを一定にして数えれば「観客に確認させながら数えている」というイメージを持たれるので、焦らず堂々とカウントしましょう。

 

癖のないトランプを使う

カードが歪んでいると2枚のカードがキレイに揃わず、重ねていることがバレてしまいます。

バックルカウントを使ったマジックを行う時には、癖が付いていない新品の真っ直ぐなカードを使いましょう

全てのカードに均一な癖がついているカードも使えますが、扱いが難しくなるので注意してください。

また、一度バックルを行なったカードは癖がつきやすいのでバックル専用のセットにすることをおすすめします

 

バックルを使ったマジック

バックルカウント

バックルのテクニックが身についたと感じられたら、次はマジックを行う時に自然に技を組み込む練習をしましょう。

マジック一連の流れをスムーズに行うには、上手な人の動画を見て全体の流れを学ぶことが大切です

まずはバックルを使っているマジックの動画を見て、どのタイミングでどのように活かせるのかを学びましょう。

メジャーなパケットトリックの中から、バックルカウントやブレイク技法としてのバックルを使用しているマジックの動画を、2種類紹介します。

 

おかしな出来事

おかしな出来事

「おかしな出来事」というマジックは、4枚のエースを使って行われるパケットトリックです。

4枚のカードは最初の段階では、全て表を向いています。

しかし、カウントする度に1枚ずつハート、クラブ、ダイヤ、の順で裏向きになっているのです。

最後は全てが表向きに戻ってマジックは終了。

バックルカウントを使っていますが、どこに仕掛けがされているのかが分からないくらいスムーズなマジック動画でした。

このマジックの種明かしは、「新版 ラリー・ジェニングスのカードマジック入門」というマジック解説の本に記載されています。

カードの持ち方から始まって、基礎的な技法やマジック作品の解説がたっぷり掲載されているので読んでみてくださいね。

 

赤と黒の入れ替わり

赤と黒の入れ替わり

「赤と黒の入れ替わり」は、赤のカード2枚と黒のカード2枚を使ったカードマジックです。

まず4枚のカードを重ね、赤いカード2枚を下に回します。

しかし、束を軽く振ると下に回したはずの赤いカードが上に移動しているというマジックです。

何度下に回しても赤いカードは、必ず上に入れ替わってしまいます。

黒いカード2枚に赤いカード1枚をサンドイッチしてみても、やはり赤いカードは1番上に移動してしまいましたね。

最後に机に伏せられた赤いカードに手に持った黒いカード2枚を軽く触れさせると、机のカードと手に持ったカードが入れ替わります。

このマジックでバックルが使われているのは、上に入れ替わったといって赤いカードを見せるタイミングです

テンポ良くハイスピードで行われるこのカードマジックは、何度見てもバックルしている様子が分からない動画でした。

 

プロバックルカウントを生で観る方法

バックルカウント

バックルカウントは魔法のようなテクニックであり、仕組みを知った状態で見てもプロマジシャンの鮮やかでスムーズな手つきには驚かされるでしょう。

色々な視点でプロマジシャンのバックルカウントを生で見たい人は、「MAGICDOOR」を利用してみてください。

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バックルカウントは自然さがポイント!マスターしてマジックレパートリーを増やそう

パケットトリックはバーなどで行われる、少人数向けのマジックショーで大活躍する手品です。

バックルカウントをマスターすれば、パケットトリックのレパートリーが増えて色々なシーンを盛り上げることができるようになります。

学生なら学園祭やちょっとしたイベントで披露できますし、社会人になっても忘年会などの一発芸にも役立つでしょう。

一定のテンポとバックルの自然さを意識しながら、バックルカウントを習得しましょう。

 

この記事のまとめ

  • バックルカウントはフォールスカウントというテクニックの一種である
  • バックルカウントはパケットを実際の枚数よりも少ない枚数に見せかけることができる
  • カードを自在に操るバックルカウントをマスターしたいなら「Magic Movie Japan(MMJ)」の解説動画がおすすめ
  • バックルカウントを始めとしたプロのカードテクニックが見たいなら「MAGICDOOR」に聞いてみよう

 

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はるまち

はるまち

東京出身のアラサー会社員です。お酒と美食、映画と音楽が趣味です。 おひとり様満喫中ですが、バー勤務で培った視点で楽しい記事を提供できればと思っています。

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