マジックの基本的なテクニックの1つである「エルムズレイカウント」。
エルムズレイカウントは、トランプマジックに使われるマジック界でも有名なテクニックです。
カードマジックを上達させたいなら、習得しておいて損はありません。
今回の記事では、このエルムズレイカウントの方法と、スムーズに行うためのコツ、実際にエルムズレイカウントのテクニックを使用したマジックを紹介していきます。
目次
「エルムズレイカウント」とは
エルムズレイカウントとは、ある特定のカードを見せずにカウントを行い、手持ちのカードを全て見せたように思わせる手品の基本テクニックです。
別名「フォールスカウント」とも呼ばれており、基本的に4枚~6枚のトランプを使って、見せたくないカードを隠しながら4枚としてカウントする技です。
カードマジックを披露するときには、ぜひ習得しておきたいテクニックとなります。
とくにエルムズレイカウントは、カードマジック入門編としてもおすすめで、少ないカードでマジックを行う「パケットトリック」ではかなり重要な役割があります。
そのため、カードマジックを行う際には最初に押さえておくのがおすすめです。
エルムズレイカウントのやり方を解説!
まずは、カードマジックをやるならば習得しておきたいエルムズレイカウントのやり方を解説していきます。
最初に4枚のカードを用意してください。
見せたくないカードをジョーカーにすれば、わかりやすくなるのでおすすめです。
やり方
- 見せたくないカードであるジョーカーを、上から3枚目に用意する
- 右手の親指をカードの表面に添えて人差し指・中指でカードの束の下を支える
※ 薬指でカードの下側を固定するのがポイント - カードの上真ん中あたりを、左手の親指と人指し指でつまむ
- 親指で上のカードを押し出すようにして、斜め左前にトップカードを出しながら、「1枚目」とカウントする
- 取ったカードを残り3枚のカードの後ろに付け加えながら、残り3枚のカードのうち、2枚を重ねながらずれないように押し出して「2枚目」とカウントする
- そのまま2枚のカードを左手に持ちながら、右手にある上のカードを1枚とって「3枚目」同じ動作をして「4枚目」とカウントを行う
- すると3枚目にあったジョーカーを見せることなく、4枚とカウントすることが可能
ポイントは、1枚目のカードを束の下に戻すときに、すばやい動作で行うことです。
練習を重ねれば、枚数が5枚・6枚に増えても自然にカウントすることができますよ!
エルムズレイカウントのコツ
エルムズレイカウントを効率よく習得したいなら、テクニックのコツを押さえておくことが重要です。
どんなポイントに注目してカードテクニックを練習すればいいのか、さっそくチェックしていきましょう。
カウントは一定のスピードで行う
エルムズレイカウントでは、カウントする際に一定のスピードで行うことが重要になります。
とくにマジックの初心者が披露する場合は、ぎこちなかったり変にテンポがずれたりしてしまうと、観客に怪しまれてマジックの種がバレてしまう可能性が高いです。
カードの1枚目から最後のカードまで、カウントするテンポが一定になるように練習を重ねてみてください。
最初はテンポが崩れてしまっても、カウントの練習を重ねることにより徐々に一定のスピードでカウントできるようになっていくはずです。
マジックの中級者・上級者になれば、カウントのスピードをわざとずらしても、余裕があるように見えるので、自分のスキルに応じて披露してみてください。
2枚のカードは指の付け根の間で挟む
エルムズレイカウントでカウントする際に、キーカードである2枚のカードをまとめて手に取るシーンがあります。
この2枚のカードを取る際に、上のカードと下のカードの重なっている部分がずれてしまっては、種がバレバレでマジックが台無しになってしまいます。
2枚のカードをずれないように取るためには、親指で押し出したカードを、左手の親指の付け根と人差し指の付け根を使って挟むようにすることがポイントです。
しかし、慎重になりすぎてカードを数えるカウントが異常に遅いと、観客に怪しまれる原因となるので、堂々と数える演出を心がけてください。
練習を重ねることで上達するテクニックですので、根気よくエルムズレイカウントの習得に励んでくださいね。
エルムズレイカウントを使ったトランプマジックの種明かし
実際にエルムズレイカウントを使ったトランプマジックを1つ紹介しましょう。
キングとクイーンが1枚ずつセットになった4組のカードを見せて、2つの山に分けると、片方は全てキング・もう片方が全てエースになっている...という驚きのマジックです。
こちらのマジックは存在していないはずのカードである「エースのカード」を、エルムズレイカウントを使用して隠していることがポイントとなります。
さっそく種明かしパートも踏まえたやり方を説明していくので、種を把握して実際にマジックを行ってみてください。
事前準備
マジックをはじめる前の事前準備は下記のとおりです。
準備
- ダイヤ・スペード・クローバーのキング、クイーン、エースのカードを各3枚ずつ用意する
※ どれもダイヤの赤いカードが上にくるようにセットするのがポイント
- キングの束の2枚目の後ろに黒いカードのエース2枚を差し込む
- クイーンの束の2枚目の後ろに赤いカードのエースを差し込む
- クイーン側の束をキングの側の束に表面向きで上から重ねて準備完了
やり方
エルムズレイカウントを使用したマジックのやり方は下記のとおりです。
やり方
- 9枚のカードを手に取り、エースが見えないようにカードの表面を自分に向けて4枚とる
- エルムズレイカウントを使って、エースを隠しながらクイーンを4枚とカウントする
- カード全体をひっくり返して、右から横一列になるようクイーンのカードをテーブルに並べる
※ この時点で1枚だけエースが紛れ込んでいる - 今度はキングのカードもエルムズレイカウントを使って4枚とカウントしたあと、クイーンの上にカードを1枚ずつ並べていく
(ただし最後のカードは2枚持ち、1枚と見せかけてずれないように置く) - 一番最後に置いたペアのカードを持って、クイーンとキングのカードのペアであることをひっくり返して確認して、さりげなくクイーンを1番下に持っていく
- 次のペアのカードもクイーンとキングであることを見せて、さきほど手に取ったカードの上に重ねて4枚にする
- 次のペアはキングの部分が黒のエースになっているので、クイーンの部分だけを見せて最後のペアの上にそのまま重ねて4枚にする
- 2つのカードの束をそれぞれエルムズレイカウントを行い、キングだけの4枚のカード、エースだけの4枚のカードであることを観客に見せる
トランプマジックを習得するなら「MAGICDOOR」がおすすめ!
カードマジックは、身近なアイテムですぐに挑戦できるということから、初心者におすすめしたいマジックの1つです。
また、会社の祝賀会やブライダル、ホームパーティーなどのイベントを予定している方は、マジシャンの派遣サービスを活用するのがおすすめです。
実力派のプロマジシャンが多数在籍している「MAGICDOOR」では、少人数から大人数のイベントに合わせたマジックショーを提案してくれます。
マジックの世界大会に出場経験のあるマジシャンも所属しているので、華麗なカードマジックを見るチャンスです。
気になる方は、ぜひ一度問い合わせてみてください。
エルムズレイカウントを使って華麗なマジックを披露しよう!
エルムズレイカウントは、名前だけ聞くと複雑そうで、「上級者向けのテクニックなのかな」「自分みたいな初心者にはできないかも…」と思ってしまうかもしれません。
しかし、何度も練習を重ねてコツを掴むことで、エルムズレイカウントは必ず上達する基本テクニックです。
この技を習得できれば、カードマジックの幅が広がり、マジックの世界をより楽しむことができますよ。
カードを使って華麗なマジックを披露したいなら、エルムズレイカウントはかなり重要なテクニックです。
マジックショップでトランプを買った後に、しっかり練習してカードマジックの腕を磨いていってくださいね。
この記事のまとめ
- エルムズレイカウントはカードマジックの基本的なテクニックの1つ
- エルムズレイカウントを使うことで手札を全て見せたかのようにすることができる
- エルムズレイカウントを行う際には重ねたカードをズレないようにすることが重要
- エルムズレイカウントが習得できればカードマジックの幅が広がる