誰でも簡単にできる手品といえば、トランプを使ったものがあります。
カードトリックは、ちょっとしたコツを覚えれば、マジック初心者でもすぐに習得できるのが魅力です。
忘年会や誕生日会などのイベント時に余興や出し物で披露している人をよく見かけますよね。
目次
トランプマジックの基礎知識
「自分でマジックをやってみたい!」と思う人は、自宅にあるトランプでマジックを練習するのがおすすめです。
トランプマジックをはじめるにはまず、基礎知識やテクニックを覚えましょう。
基本中の基本であるカードの持ち方や、配り方、広げ方などをしっかりマスターするだけで、高度なマジックのテクニックを習得していなくても、格段にうまく見せることができますよ。
ディーリングポジション
トランプをうまく扱うために、トランプマジックにはディーリングポジションというカードの正しい持ち方があります。
ディールとは、カードを配ることを指し、カードを配るときの持ち方という意味でディーリングポジションといわれています。
基本は、利き手とは反対の手で、カードを手の平から少し浮かせて持ちます。
ポイントは人差し指の位置で、カードが滑り落ちないように、エンド(短い方の辺)にあてます。
右側は中指、薬指、小指の3本の指で押さえ、左側は親指の付け根の部分で押さえます。
親指はトップカード(ディックを裏向きに置いたときの1番上のカード)の上に軽く置きます。
ビドルグリップ
ディーリングポジションから、カードを利き手に持ち替え、テーブルの上に置くときの持ち方です。
指の位置は、親指が下エンドの真ん中、中指・薬指・小指の3本指が上エンドからカードを押さえます。
人差し指は軽く曲げてトップカードの上に添えます。
親指以外の4本の指は、隙間が開かないように揃えておくのがポイントです。
右手でしっかり持つことができたら、そのまま持ち上げ、テーブルの上に置きます。
ディール
カードを配ることです。
左手でカードの束を持ち、トップカードを親指で右に少し動かします。
動かしたカードを右手の親指と人差し指の先で軽く持ち、そのままテーブルの上に配ります。
正面に座っている人から表面が見えないように、注意して配りましょう。
リボンスプレッド
カードを広げることをスプレッドと呼びます。
テーブルなどにカードを直線状に、または弧状にきれいに広げるテクニックをリボンスプレッドといいます。
右手の人差指に均等に力を入れてカードを押さえ、サーッと広げるのがポイントです。
質の良いトランプを使用すると、より美しく広げることができるでしょう。
カット
カードを2つに分け、上下を入れ替えて重ねることです。
カードの裏面を上にして置き、上半分をとって下半分のカードの横に置きます。
そしてその上に下半分を重ねます。
トランプマジックの魅せるテクニック
トランプマジックをするにあたって、最も重要なのは魅せるテクニックです。
誰でもできるような簡単なマジックでも、観客の目を引きつけるような魅せ技があれば、まるで一流のマジシャンのようなパフォーマンスを披露することができます。
ここでは、トランプマジックを効果的に盛り上げるさまざまなテクニックを紹介していきます。
シャッフル
カードを混ぜ合わせるシャッフルは、手品やマジック、カードゲームのときに行います。
カードの順番を入れ替えることが目的ですが、きれいにできると一段とカッコよく見えるテクニックもあります。
ヒンズーシャッフル
日本人が最も使うシャッフルとされ、ジャパニーズヒンズーシャッフルともいわれています。
カードを縦向きに持ち、きっていく方法です。
片方の手でカードの束を持ち、もう片方の手で束の下からカードを数枚ずつ抜き、上に重ねていきます。
リフルシャッフル
カードを2つに分け、端をはじきながらパラパラと噛み合わせていき、1つに揃えるシャッフルです。
音も見た目も派手なパフォーマンスですが、つまずくことなくスムーズにできるようになるまでは練習が必要となります。
フラリッシュ
フラリッシュとは、カードさばきをまるで曲芸のように魅せるテクニックです。
華麗な手さばきでカードを自由自在に操れば、一流のマジシャンのように見せることもできます。
マジックを盛り上げるアクセントの1つとして使われています。
ファン
カードを片手で持ち、もう片方の手の親指または人差し指を使って、扇状に広げるフラリッシュです。
きれいなファンができるように裏面が美しい模様にデザインされた「ファンカード」というものもあります。
カスケード
手から手へ1枚ずつ滝のように落とすフラリッシュです。
きれいにできるようになるまでには時間がかかりますが、マスターすればマジックを大きく盛り上げることができます。
簡単トランプマジックのやり方を紹介
誰でも簡単にできる初心者必見のトランプマジックを、種明かし付きで紹介します。
非常に単純なトリックですが、実際にやってみると、観客をあっと驚かせることができる手品ですので、ぜひ挑戦してみてください。
選んだカードが1番上にくる手品
まるで瞬間移動したかのように、相手が選んだカードが1番上に移動してくるというエレベーターカードマジックです。
まずはこちらの動画をご覧ください。
やり方
- カードをシャッフルし、相手に好きなカードを選んでもらう。
- 選んだカードのマークと数字を覚えてもらう。
- 選んだカードを山札の真ん中あたりに入れる。
- 指をパチンと鳴らす。
- 1番上をめくると、山札の中にあったはずの選んだカードが出てくる。
- もう一度戻して、1番上のカードをまた真ん中あたりに入れる。
- 1番上をめくると、再び選んだカードが出てくる。
種明かし
- 相手が選んだカードを山札に入れるとき、実は真ん中ではなく上から2番目に入れています。
- 山札をテーブルに対して斜めに傾けて、カードの1番上を浮かせた状態にしてから、カードを入れています。
- こうすることで、相手はカードを山札の真ん中に入れたように錯覚します。
- そしてカードをめくるときは、1番上と2枚目を重ねて1枚のカードのように見せ、同時にめくります。
- これにより、相手が選んだカードを見せることになり、驚きを与えます。
- 再度山札に戻して、実際の1番上のカード1枚を、本当に山札の真ん中あたりにいれます。
- そうなると当然、相手が選んだトランプが1番上になります。
何度も同じことを繰り返しても、常に選んだカードが1番上にくることになるので、相手はきっと驚くことでしょう。
多少の演技力は必要ですが、難しいテクニックは必要ないので、誰でもすぐに実践できる手品です。
トランプマジックのコツをつかみたいならMMJ
トランプを操る基本的なテクニックを身につけたら、簡単なマジックに挑戦してみましょう。
慣れてくるとコツがつかめてきますので、まずは練習あるのみです。
自己流ではなかなかレベルアップが難しいという人は、動画で学んでみてはいかかでしょうか。
おすすめは、手品やマジックの解説動画を見ることができる動画サービス「マジックムービージャパン(MMJ)」です。
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パケットトリック(少ないトランプで行うマジック)などのカードマジック入門編からパーティ向けの技まで、何度も再生して練習を重ねれば確実に上達します。
ぜひマスターして人気者を目指しましょう。
トランプマジックは初心者でも簡単にできる!やり方を覚えてみんなの前で披露してみよう
周りの人を魔法使いの世界に誘うような魅力たっぷりの「トランプマジック」。
トランプは、マジックショップでマジック用トランプなどの便利な商品も購入することができるので、コツさえ覚えれば誰でも簡単にマスターできます。
また、プロが使用しているマジック向きのトランプに興味がある方は、アメリカのUSプレイングカード社の製品「バイスクル」を使用してみるのがおすすめです。
ぜひ、簡単マジックを練習して、みんなが「スゴイ!」と驚くようなトランプマジックをぜひ披露してみてくださいね!
この記事のまとめ
- トランプマジックには基本のテクニックがある
- トランプマジックを華麗に魅せるテクニックがある
- 簡単なトリックであっと言わせる手品を披露できる
- コツをつかめばどんどんレベルアップできる