「メンタリズム」や「メンタリスト」という言葉を聞いたことがありますか?
数年前、テレビ番組で一世を風靡したメンタリスト「DaiGo」を思い浮かべた人も多いと思います。
マジシャンでも占い師でもないDaiGoさんは、まるで超能力のような、常識ではありえない不思議な現象を数多く見せてくれました。
ではいったいメンタリズムとはなんなのか、そしてメンタリストとはどういった人をいうのでしょう。
今回は、メンタリズムやメンタリスト「DaiGo」についての情報、そしてメンタリズムの種明かしなどを詳しく紹介していきます。
目次
メンタリスト「DaiGo」とは
まずは、メンタリズムという言葉を日本に広めたメンタリスト「DaiGo」の詳しいプロフィールと経歴を紹介します。
本名 | 松丸大吾(まつまるだいご) |
生年月日 | 1986年11月22日 |
出身地 | 静岡県 |
出身大学 | 慶應義塾大学理工学部物理情報工学科 |
職業 | パフォーマー・ビジネスアドバイザー・作家・講演家 |
読書家で博識のDaiGoさんは、高校生のときから「心を作ってみたい」という夢があり、大学では人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究していました。
大学在学中のある日、イギリスのメンタリスト「ダレン・ブラウン」の動画を見たことで、そのパフォーマンスに影響され、メンタリストを志すようになります。
そして日本で唯一のメンタリストとして、人の心を読み操る技術「メンタリズム」をテレビ放送で紹介したことがきっかけでブレイクしました。
さらに出演した番組では、スプーン曲げよりもインパクトのあるフォーク曲げやトランプのババ抜きの心理戦、出演者が選んだペンを当てる色当て、数字当てなどのパフォーマンスが話題になり、人気番組「笑っていいとも!」の準レギュラーとして活躍するなど人気を博します。
引退騒動などで批判を受けていた時期もありますが、現在は、企業のビジネスアドバイザー、作家、大学教授としても活躍しています。
人間心理をテーマに、ビジネス、恋愛、子育てなど幅広いジャンルの著書を発行し、これらは累計160万部を突破しています。
主な著書は、「一瞬でYESを引き出す心理戦略」「自分を操る超集中力」など多数です。
また、マッチングアプリ「with」では”メンタリストDaiGo監修”として、心理学に基づいて恋活&婚活をサポートしています。
メンタリスト・メンタリズムとは
メンタリズムは、心理学をベースにした、言葉や表情、態度、行動などから人の心を読み取り、思うままに誘導・コントロールする技術です。
このメンタリズムのテクニックを駆使しながら、相手から情報を引き出し、正確に分析、そして誘導する人がメンタリストです。
メンタリストはいわば、心理学のプロフェッショナルともいえます。
DaiGoさんは、メンタリズムを「超常現象を科学を使って再現すること」とし、暗示や錯覚、トリックなどを使って超常現象のようなパフォーマンスを行う「メンタリスト」として一躍有名になりました。
また、メンタリズムは、こういったエンターテイメントとしての要素だけではなく、ビジネスや日常生活などさまざまな分野で活かすことができます。
メンタリズムの種明かし!
メンタリズムは、心理学や科学を利用して超能力者のパフォーマンスを再現するものであり、種も仕掛けもトリックもあるとDaiGoさんは語っていますが、いったいどのような仕掛けが潜んでいるのでしょうか。
では、実際に3つのメンタリズムの種明かしをしてみましょう。
「車」と言うように誘導する
子供の頃に描いた絵をイメージしてもらうのですが、「車」という言葉を使わずに、相手に連想させて「車」と答えてもらうというメンタリズム。
いかにイメージを引き出すかがポイントです。
仕掛けとしては、車のおもちゃで遊んでいる仕草を見せたり、回答してもらう前に、車をイメージさせる絵(信号機やぐるぐるの太陽など)をフリップに描いて見せたりして暗示にかけていきます。
そして、「子供の頃に描いてた簡単な絵を言ってください」と質問すると、暗示にかけられた相手は「車」と答えるでしょう。
「ハート」を描くように誘導する
このメンタリズムは女性相手に行うと効果的。
なぜなら、「簡単なマークを描いてください」とペンを渡すと、女性の大半がハートを描くからです。
仕掛けとしては、まず視覚的に訴えるために赤色のペンを用意して、ハートをイメージしやすい状況を作り出します。
そして、書いてくださいと渡すときに、目の前で空中にハートを描いて見せ、無意識に刷り込んでおきます。
それでも相手がハートを描かないときもあります。
その可能性を踏まえて、相手が描いているときのペンの音や時間にも注視します。
これらから判断して、何のマークを描いたか当てることも可能です。
このように、ハートを描かせることに失敗しても、マークを当てるといった逃げ道があります。
「指定の図柄」になるように誘導する
赤・青・緑で○・十・△を立方体の3面に描かせるというメンタリズムです。
立方体の上面に赤の○、右面に青の十、左面に緑の△を書かせ、さらに順番も、赤青緑の順、○→十→△の順で書かせます。
仕掛けとしては、まず使って欲しい色を強調して話し、一番最後に使って欲しい色は間を置いて話すことで暗示にかけていきます。
もし、暗示がかからなければ表情や声のトーンなどからその都度修正を加えていくことで、指定の図柄を描かせることができます。
メンタリズムはただのマジックなのか?
DaiGoさんがテレビに出演しはじめた頃、「メンタリズムという言葉に変えただけで、あれはただの手品だ」という声も多くありました。
DaiGoさんはたびたびメンタリズムは手品ではないと主張していましたが、メンタリズムとマジックの違いとはどういったものなのでしょうか。
メンタリズムは、心理操作を上手く利用した、科学的根拠に基づいた技術です。
それに対してマジックは、純粋にエンターテインメントとして楽しむものという前提にあります。
たとえば、メンタリズムでも色々な道具が使用されますが、使うのはペンやフォークなど小さめの日用品がほとんどです。
マジックでもハンカチやコイン、トランプなど日常的に使うものを使用してはいますが、ときには鳩や大掛かりな道具など、凝ったデザインや大きなサイズの存在感がある派手なものを使用して盛り上げます。
なぜならマジックは、ショーとして非日常的な空間を演出し、観客を楽しませることを目的としているからです。
要は、観客側も作り物のエンターテイメントとして割り切っているということです。
逆にメンタリズムは、まるで超能力のような現象を体験しながらも、もしかして本当に起きたことなのかもしれないというリアリティを感じるという特徴があります。
メンタリズムとマジックは違う
心理学のテクニックを駆使して人の心をコントロールするメンタリズム。
特殊な能力ではないため、誰でもメンタリストになることはできますが、習得するためには多くの知識や経験の積み重ねが必要です。
それに比べマジックは、科学や心理学の知識がなくても、誰でもすぐに習得することが可能です。
マジック情報サイト「マジックムービージャパン」では、プロマジシャンによるマジック動画が数多く配信されています。
世界に通用するマジシャンが動画で丁寧に解説してくれているので、少し練習すれば誰でもマスターすることができます。
DaiGoさんのように周りのみんなをあっと驚かせたいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
メンタリズムは心を読み誘導する力
メンタリズムは、相手の心理を分析し、心を読むことで自分の思う通りに誘導するテクニックです。
上手く使えば超能力のような不思議な現象を再現したり、ビジネスや恋愛、人間関係などの日常生活のさまざまなシーンで役立てることができます。
メンタリズムを操るには、多くの知識と経験が必要になりますが、超能力のような特殊な能力が必要なわけではありません。
ぜひメンタリズムを習得して、人の心を読んでみましょう!
この記事のまとめ
- メンタリズムとは心理学をベースにした技術
- メンタリズムとマジックは違うもの
- メンタリズムは簡単には習得できない
- まるでメンタリズムのようなマジックなら誰でも習得できる