松尾幻燈斎(まつおげんとうさい)を覚えていますか?
2000年代のはじ頃にテレビによく出ていた超魔術のようなパフォーマーです。
え? Mr.マリックみたい?
そうなんです。
松尾幻燈斎は「Mr.マリックにすごく似ている」と当時話題だった特殊能力者です。
そこでこの記事では、今ではもう懐かしい松尾幻燈斎の魔術とMr.マリックとの関係について解説していきます。
目次
松尾幻燈斎って何者?
松尾幻燈斎は「もう1人のMr.マリック」とされる不思議現象を起こすパフォーマーです。
一時はよくテレビ番組に出演していました。
ただし、Mr.マリックとは違ってハンドパワーではない力を使っていたのです。
エンタの神様に出演
松尾幻燈斎は初期のころのバラエティ番組「エンタの神様」にも出演していました。
エンタの神様といえば、今ではお笑い芸人だけが出てくる印象が強いですが、かつては手品師なども出ていたのです。
そこで松尾幻燈斎は傷を一瞬で治すパフォーマンスや、スパゲッティが固まるパフォーマンスなどを披露していました。
余談ですが、はじめのころのエンタの神様は、総合エンターテイメント番組を目指していたため、手品やお笑いだけではなく、歌やダンスまで幅広く網羅していました。
お笑い芸人のためのネタ見せ番組にシフトしたのは、番組開始から半年ほど経ってからです。
気の極み
超能力者(マジシャン)として人気者になるには、何か決め台詞が必要なのでしょうか。
Mr.マリックは「ハンドパワー」「来てます来てます」、マジシャンセロは「サプラーイズ」といったように、有名なパフォーマーには彼ら独自のフレーズがあります。
松尾幻燈斎にも決め台詞がありました。
それが「気の極み」です。
Mr.マリック(ミスターマリック)について
ここでは、松尾幻燈斎と似ているとささやかれている超魔術の使い手、Mr.マリック(以下、マリック)についても解説します。
最近はあまりテレビで見なくなりましたが、マリックさんの「ハンドパワー」と「来てます来てます」はちょっとした流行語になりました。
日本に超魔術ブームを巻き起こしたのです。
毎日のようにテレビに出演しては高視聴率をたたき出していた人気者でした。
プロフィール
正しい姿勢で何事も。
Mr.マリック pic.twitter.com/d9rkmzWvTW
— Mr.マリック 公式 (@MrMaricOfficial) September 8, 2022
マリックさんのプロフィールはすべて謎に包まれていて、素顔は誰も知らない…というわけでもなく、実は彼自身が自分の経歴を語っています。
マリックという名前は”マジック”と”トリック”の合成語で、本名は松尾昭(まつお あきら)といいます。
戸籍上1949年の1月1日生まれですが、実際は1948年の12月29日生まれです。
出身は岐阜県。
身長は162cm程度、あまり高くありません。
岐阜市立伊奈波中学校、岐阜県立岐阜工業高等学校を卒業しています。
高校を出たあと金属製品メーカーの会社に就職しますが、マジシャンになるためさまざまなコンテスト番組で優勝。
やがてデパートのおもちゃ売り場で、「テンヨー」というマジック用品メーカーの店頭販売をはじめました。
マジック用品店頭販売のあと、全国でマジック教室を開設。
マジックショップ経営やマジシャンの新人指導も行っていたようです。
ホテルのマジックショーで実力と人気を博したあと、テレビなどに出るようになり、瞬く間に有名人へ。
手元をアップで映す「クロースアップ・マジック」で番組出演者や視聴者を沸かせ、日本中の人気者になりました。
しかし、自身のパフォーマンスをマジックとも「超能力」とも言わず、ただ「ハンドパワーです」とだけ言う彼のスタイルが仇となってしまったのです。
彼の「超魔術」を超能力だと思い込んだ人たちからインチキ呼ばわりされ、ストレスで顔面麻痺になったと某番組で明かしていました。
奥さん・娘・息子は?
マリックさんは結婚をしていますが、奥さんの情報はネットにありません。
しかし、娘のLUNAさんは芸能人でヒップホップ歌手をしています。
一度、お父さんであるマリックさんとテレビで共演されています。
息子さんもいらっしゃるようですが、こちらは情報がありません。
情報まとめサイトを見て回ると、LUNAさんより5つ年上だということ、子供が3人いるということしかわかりません。
おそらく普通のお仕事をされているのでしょう。
栗間太澄との関連
日本テレビ系「特ホウ王国」という番組で、栗間太澄(くりまたすみ)という名前で手品を披露していた謎の郵便局員を覚えていますか?
実はこの栗間太澄は、Mr.マリック本人です。
ミスターマリックを逆さに読むと「くりまたすみ」になります。
このときは「ハンドパワー」という決め台詞は使わず「手力」と表現していました。
松尾幻燈斎の正体
ここまで読まれて薄々お気づきだとは思いますが、改めて松尾幻燈斎の正体を明かします。
そうです、松尾幻燈斎の正体はMr.マリックです。
マリックさんがサングラスを外し、和服を着た和テイストの姿が「松尾幻燈斎」になるんです。
このようにマリックさんはいくつかのキャラを使い分けていました。
和テイストの能力者だから、ハンドパワーではなく「気の極み」と言ったのでしょう。
松尾幻燈斎の超魔術
松尾幻燈斎のパフォーマンスに度肝を抜かれた人も少なくありません。
もちろん中身はMr.マリックですから当然なのですが、今でも彼のパフォーマンスを覚えている方は多いはずです。
そこで、数ある超魔術の中から有名なものをひとつ取りあげて解説します。
手を開いたまま行うコインの瞬間移動マジック
代表的な超魔術といえば、手を開いたまま行うコインの移動です。
手のひらに置いたコインが、手をトンと動かすだけで右手から左手に移動してしまうという現象なのですが、本当に不思議ですよね。
タネは簡単です。
同じコインを7枚用意し、相手の手のひらに1枚ずつコインを載せていきます。
このとき、コツコツとコイン同士を当てて音を立ててください。
「1枚、2枚、3枚」と数えながら6枚渡し、7枚目は渡すふりだけで自分の手の中に隠しておきます。
1枚ずつ音を立てながら渡されると、相手は7枚目も渡されたはずだという先入観が生まれます。
そのためコインが相手の手の中からマジシャンの手の中に移動したように思ってしまうのです。
練習すれば松尾幻燈斎のような気の極みが使えるようになる
今は懐かしい松尾幻燈斎とMr.マリック。
練習をすれば誰でも超魔術のようなマジックができるようになります。
もし身近にマジックを教えてくれる先生がいたらいいのですが、いない場合は家でも気軽に練習できるマジック動画サイトで学ぶのがおすすめです。
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懐かしの松尾幻燈斎の話題で盛り上がろう
今では懐かしい松尾幻燈斎ですが、改めて彼のパフォーマンスを見ると本当に驚かされます。
もうブームが去って10年以上経つというのに、全然古臭い感じがしません。
やっぱり一流マジシャンは時間を超えて一流なんですね。
マジックが好きな方は、懐かしい松尾幻燈斎やMr.マリックの話で盛り上がってみてください。
きっとマジックだけじゃなく、その頃の懐かしい思い出も甦るでしょう。
この記事のまとめ
- 松尾幻燈斎さんは「エンタの神様」の初期のころによく出演していたもう1人のMr.マリック
- Mr.マリックは「ハンドパワー」、松尾幻燈斎は「気の極み」が決め台詞
- 手を開いたまま行うコインの瞬間移動マジックが有名
- Mr.マリックには栗間太澄というキャラクターも演じていた
- 松尾幻燈斎やMr.マリックのようなマジックを習得したいなら「MMJ」がおすすめ