2次元、3次元を自由に操る天才的なマジシャン「セロ」をご存知ですか。
かつてはテレビ番組で見ない日はないというほどの人気マジシャンで、いろんな番組でよく活躍していました。
彼はマジックだけでなく、スタイルも良く端正な顔立ちだったので、女性ファンも多く一世を風靡したマジシャンのひとりです。
彼に影響を受けてマジックにチャレンジしてみた、なんて方も多いのではないでしょうか。
しかし最近は彼を目にすることがめっきりなくなりました。
一体何があったのでしょうか?何か深い理由でもあるのでしょうか?
この記事では、絶大な人気を誇ったマジシャンセロについて、彼のマジックと共に振り返ります。
現在の彼について調査した情報もご紹介しますよ。
目次
日本のマジックブームの火付け役!マジシャン【セロ】
マジシャン「セロ」といえば、日本で2000年代に絶大な人気を誇った天才マジシャンのひとりです。
日本人離れした端正な顔立ちと、カタコトの日本語が印象的でした。
また、決め台詞の「サプラーイズ」を覚えている方も多いと思います。
まずは、そんな天才マジシャン「セロ」について紹介します。
プロフィール
セロは1973年9月27日生まれ。
見た目の通り、生粋の日本人ではありません。
生まれたのはアメリカのロサンゼルスですが、母親がモロッコ系フランス人で、父親が日本人とのハーフです。
幼いころは日本で暮らした経験もあり、日本語も話せます。
彼がマジックに目覚めたのはなんと10歳のころ。
16歳のときに学校を自主退学し、東京でしばらくストリートマジックをして生活していました。
意外と苦労人ということがわかりますね。
ただ、17歳のときに裕福な日本人に見込まれ、ホテルなどで短時間ながらマジックショーなどをするようになったのです。
そして19歳のときには、マジックの世界大会である「FISM横浜大会イリュージョン部門」で1位に輝きました。
世界中のショーでも活躍
その後の彼の活躍はみなさんご存知の通りです。
とくに2004年にはじまったフジテレビの番組「マジック革命セロ」で、一気にお茶の間の人気者になり、日本におけるマジックブームを作り出しました。
しかし、彼の人気ぶりは日本だけにとどまらず世界でもかなり活躍しており、ワールドツアーなども行っていました。
ちなみに、海外では彼は「セロ タカヤマ」という名前で活動しています。
もしかすると、それが彼の本名なのかもしれません。
キムタクもモノマネしていた
ところで、セロといえば、あのキムタクもモノマネをしていました。
名物番組「SMAPxSMAP」のなかで、マジシャンゼロというキャラを演じていたのです。
これは完全にネタでしたが、木村さんは実際にマジックをされていました。
しかも、ご本人の前でガチマジックを披露。
キムタクのマジックもなかなかすごいのですが、やはりセロのマジックはその何倍もすごいものでした。
アドリブと思われるようなパフォーマンスも披露しており、サービス精神も豊富な彼のマジックは多くの人を魅了したのです。
【マジック失敗?】平愛梨が番組でトリックをネタバレ
テレビではセロのマジック失敗は見当たりませんので、少なくとも映像上ではミスはないと思われます。
しかし、一度平愛梨さんに種明かしをされ、一瞬セロがムっとなったことがありました。
それは、セロがホバーボードのようなものに乗って、宙に浮きながら車と並走するというマジックを披露したときのことです。
その生放送番組に出ていた平愛梨さんが突然、そのマジックを以前見たことがあると発言。
さらにはタネまでバラしてしまったのです。
手で車に触れるふりをして、実は棒で体を支えているのではないかと言い出しました。
ネタばらしをされたセロはさすがに機嫌が悪そうでした。
ちょっとした放送事故でしたね。
しかしすぐにセロはジャケットを脱いで、そんなタネはないことを証明。
このネタバレ事件には視聴者も冷や冷やしたでしょう。
セロの代表的なマジックと種明かし
セロは、すごく手の込んだマジックから、ささっとアドリブでできてしまうものまで幅広いレパートリーを持ったマジシャンです。
ここでは彼の代表的なマジックとその種明かしをご紹介します。
ハンバーガーの貫通マジック
セロのマジックといえば貫通マジックです。
前述したキムタクとの対決のときも、ガラス貫通マジックを披露していました。
もっとも有名なのは、壁のメニューからハンバーガーを取り出す「ハンバーガー貫通マジック」です。
両手をかざすだけで本物のハンバーガーが出現し、抜き取られたメニュー上のハンバーガーがなくなってしまいます。
セロはそのハンバーガーを頬張り、再び壁のメニューへ戻します。
するとメニューには、かじられたハンバーガーの写真になっているのです。
種明かし
パッと見ると驚きますが、これには当然タネがあります。
このマジックのキーポイントは「壁」です。
壁に描かれたハンバーガーの絵を抜き取ると、穴が出てくるというトリックがあるのです。
そして壁の穴の向こうにいる人が、セロにハンバーガーを瞬時に渡して、何も描かれていない白い壁をはめ込みます。
壁の向こうには誰もいないという思い込みがあるため見た人が驚くのです。
この仕掛けは横から見たらトリックが丸わかりなので、この場にいる人が全員サクラという可能性もあるでしょう。
だとしてもこの不思議系マジック、彼のスピーディーさは簡単にマネできるものではありません。
セロの現在は?
マジック界に時代を築いたセロですが、最近ではめっきり見なくなりました。
最近は一体何をしているのでしょうか?
調べてみると、マジシャンを辞めたわけではなく、今もいろんな場所でマジックをしているようです。
2015年には東京国際フォーラムでショーを開催したという関連記事も散見されます。
また最近は奥さんのジェーンさんと一緒に活動もされています。
主にアジア、アメリカ、ヨーロッパなどを周られているようです。
また、ホームページも開設されてますね。
その最新記事を見ると、2017年に北京でライブを行った写真が載っています。
練習すればセロのようなマジックができるようになる
みなさんも、セロのような観客を魅了するようなマジックをしてみたいと思いませんか?
確かに彼のマジックは一流ですから、誰でもすぐにまねができるものではありません。
しかし、マジックである以上必ずタネがあります。
つまり練習をすれば、セロのようなマジックが披露できる可能性があるというわけです。
もしマジックがうまくなりたいなら、マジック動画サイト「マジックムービージャパン(MMJ)」がおすすめです。
難易度やジャンルに合わせて色んなマジックを動画で学ぶことができます。
トランプやコイン、お札、輪ゴムといった一般的なマジックアイテムを使って楽しく練習できます。
持ちネタを増やしていきましょう!
セロはマジック界の革命児
セロのマジックは天才的で、多くの人を魅了してきました。
その発想力も素晴らしいですし、とんでもない努力もされてきたのでしょう。
それになによりも、セロには熱いマジック愛を感じます。
まさにマジック界の革命児といえる存在でしょう。
テレビから消えた理由は、当時さまざまなしがらみがあったのもしれません。
しかし、まだまだ彼の復活を願っているファンも多くいます。
またいつの日か、以前のようにセロが日本中を驚かせるようになることを祈りましょう。
この記事のまとめ
- セロは2000年代に絶大な人気を誇った天才マジシャン
- ときにはモノマネされたり、タネをばらされたりもしながら、彼の番組は高い視聴率を誇っていた
- 代表的なネタは「貫通マジック」
- 現在もマジシャンとして活動している