ダレン・ブラウンという人物を知っている日本人は、どれくらいいるでしょうか?
仮に知っている人がいたとしても、彼のすごさを細かく知る人はほとんどいないと思われます。
しかし、このダレン・ブラウンさんは世界的有名人。
とくにマジックや催眠術の世界で知らない人がいたら、それはモグリです。
目次
DaiGoも憧れる「ダレン・ブラウン」とは
1971年にロンドン南部のクロイドンという街で生まれたイギリス人、ダレン・ブラウンさん。
彼は心理学や催眠術を取り入れたパフォーマンスを得意とするメンタリストで、人呼んで「心を操る悪魔」。
日本で有名なメンタリストDaiGoさんも、実はこのダレンさんに憧れてこの道に入ったとインタビューで述べていますが、一体どんな人物なのでしょうか。
世界最高峰のメンタリスト
ダレン・ブラウンさんは、世界最高のメンタリストの1人といわれています。
彼のテクニックはそれだけ他の追随を許していないのです。
本国イギリスでは彼のテレビ番組が放送されており、心を読み取る心理術である「マインド・リーディング」「予言」「催眠」などを駆使して視聴者に驚きを提供し、高い人気を誇っていました。
彼の超越した技の数々については後述しますが、とにかく最高レベルのテクニックを使いこなせなければ、世界中にこれだけ大きな影響力を持つことはありません。
注目のおすすめ本「メンタリズムの罠」
ダレン・ブラウンさんの名前を一気に有名にしたのは、彼の著書「メンタリズムの罠TRICKS of the MIND」でしょう。
この本にはメンタリズムの神髄が惜しげもなく書かれ、今でもアマゾンなどで注文することができます。
そして、この本の英語を日本語に翻訳したのがDaiGoさんなのです。
いかにDaiGoさんがダレンさんに傾倒しているかがわかりますね。
ぜひ「メンタリズムの罠」を検索してみてください。
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映画にも出演「ダレン・ブラウン ミラクル」
イギリスにおいて数々の番組企画に関わってきたダレンさんですが、映画にも出演しています。
といっても、端役や通行人などではありません。
彼自身を題材にした映画が作られたのです。
そのタイトルが「ダレン・ブラウン ミラクル トリックか?真実か?」というものでした。
この映画の内容は会場に人を集め、さまざまなパフォーマンスを披露するというものですが、単にステージの上で黙々と技を披露するだけではなく、参加者(観客)に多くの奇跡を起こすというもの。
たとえば、下記のようなパフォーマンスが行われました。
- 観客にガラスの破片を食べさせる
- 慢性の痛みを取り除く
- 参加者(選ばれた観客)が適当に作った物語が既刊の新聞に載っている
- 視力を回復させる
■ NETFLIXオリジナル映画「ダレン・ブラウン ミラクル トリックか?真実か?」
https://www.netflix.com/jp/title/80219802
マジックとしてタネがあるのだろうと推測できるものから、万が一サクラだとしても科学的に説明のつかないものまであり、参加者のみならず、映画を見ている観客まで驚かせてくれます。
催眠術には欠かせない心理テクニック
ダレン・ブラウンさんは、催眠術のテクニックを非常に効果的に使っています。
催眠術は魔法でもトリックでもなく、心理テクニックを応用した心理誘導術です。
その基本的な方法をいくつかみていきましょう。
観察力
まず、心理誘導には鋭い観察力が欠かせません。
相手の手足の動きはもちろん、視線の動かし方やちょっとした仕草、表情の変化、声の調子なども注意深く観察する必要があります。
実際、催眠療法を取り入れたNLP(神経言語プログラミング)というセラピーでは、相手の非言語による情報を読み取ることを大変重視しています。
催眠術を習得したい人は、まず相手のことをじっくり観察することからはじめてください。
暗示
催眠とは、人を暗示によって動かすテクニックです。
したがって、この暗示のかけ方も催眠術には欠かせません。
暗示とは、一言で言ってしまえば「理性を通り抜けて潜在意識に働きかける言葉」のことです。
思い込みを作り出す記憶法ともいえます。
そのため、普通にしゃべるだけでは暗示になりません。
たとえば、わざと相手を混乱させたり驚かせたりして、理性が弱まったときの言葉はダイレクトに深層心理に届きやすく、相手は暗示にかかりやすくなります。
言葉だけではなく、ジェスチャーも併用すると、さらに人は暗示にかかりやすくなってしまうのです。
「3・2・1」といったように数字をカウントするのも効果的でしょう。
また、有名な食通が「おいしい」と言ったものは、なんとなくおいしい気がしてしまうというのも一種の暗示によるものです。
【悪用厳禁】催眠にかかりやすいのはこんな人
「他人は暗示にかけたいけれど、自分はかかりたくない」というのが人間の本音でしょう。
知らないうちに催眠状態にされ、インチキ商品などを売りつけられたら大変です。
催眠にかかりやすい人は一般的に若い人(幼い人)といわれています。
また、男性よりも女性の方がかかりやすいともいわれています。
それ以外に、そもそも性格が素直、思い込みが激しい、物事に感動しやすい人も催眠にかかりやすいようです。
騙されやすい人にも共通しているかもしれません。
あくまで暗示にかかる可能性が高いということですが、くれぐれも悪用はしないでくださいね。
メンタルマジックは本物?驚きのパフォーマンス
ここでは、ダレン・ブラウンさんが披露したメンタリズムを使ったメンタルマジックをいくつかご紹介します。
記憶の操作?忘却術
メンタリズムを効果的に使うと、人の記憶を操ることができます。
記憶術としても使えますが、逆に忘れさせてしまう忘却術としても応用できます。
たとえば、ダレンさんが話しかけるだけで相手は降りる駅を忘れてしまう、というパフォーマンス。
どんなに記憶力がない人でも、こんな風にはなりえません。
これはおそらくややこしいことを畳みかけるように話しかけ、一瞬相手を混乱状態にしてそこに「忘れる」という暗示を入れているのでしょう。
それが一瞬でできるダレンさんのテクニックはまさに神業です。
マインドコントロール
人の心を自由に操るといえば、マインドコントロールを思い浮かべる人もいるでしょう。
実際、マインドコントロールは多くの心理学者や脳科学者によって研究されている心理現象、心理的効果なのです。
ダレンさんはこんなパフォーマンスをしました。
ある男性に写真の束を渡し、直感で好みの写真、好みじゃない写真に分けてもらいます。
その直後に写真を裏返すと、なんと男性の好みの写真にはすべて「ALIVE(生存)」と書かれ、好みではない写真には「DEAD(死亡)」と書かれていました。
なかなかの鳥肌モノです。
一見、この男性の直感が生と死を見分けたようですが、実は写真を仕分けているあいだダレンさんに暗示をかけられており、仕分け方をコントロールされていたのです。
このようにメンタリズムを使えば、本人の意思とは関係なく、人を好きなよう誘導させることができます。
もちろん正しい方にも誘導できますし、誤認誘導も引き起こせます。
実際の動画がこちらです。
どっきり番組「ダレン・ブラウン ザ・プッシュ」
最後にご紹介するのは、ダレン・ブラウンさんの人気ドッキリ番組「ザ・プッシュ」です。
これはメンタリズムを利用して人にいたずらを仕掛ける番組なのですが、いたずらというよりも、一種の心理実験と呼ぶ方がふさわしいかもしれません。
具体的には、「人を操ることで殺人が可能か」という狂気的実験ともいえるドキュメントとなっています。
日本でもNetflixで視聴することができますので、ぜひチェックしてみてください。
■NETFLIXオリジナル作品「ダレン・ブラウン ザ・プッシュ」
https://www.netflix.com/jp/title/80220000
メンタリズムはマジックにも活かせる
マジックを極めたいならメンタリズムを活用するといいでしょう。
人の心理につけこむと、どんな状況でも人を驚かせることができるからです。
そして、そんな方にはマジック動画サイト「マジックムービージャパン(MMJ)」がおすすめ。
定番のトランプを使ったカードマジックからコインマジック、お札マジック、その他高度なマジックまですべて動画(解説付き)で見ることができます。
難しい専門用語も必要ありません。
マジックに興味が湧いたらぜひ一度訪れてみてください。
メンタリズムを取り入れるだけで、レベルの高いマジシャンになれること間違いなしです。
訓練次第で人の心が読めるようになるかも
メンタリズムは魔法でも超能力でもトリックでもなく、心理学の応用です。
したがって、誰でも訓練をしたら心理術の使い手になれます。
メンタリストになると人の心が手に取るように読めるようになりますし、暗示をかけることで自由自在に人を操ることだって可能。
ビジネスや恋愛など、あらゆる人間関係で役に立つことでしょう。
少し難しいかもしれませんが、できることから少しずつはじめてみてください。
ダレン・ブラウンさんだって最初は普通の人でした。
毎日の積み重ねで彼のようになれるかもしれません。
もちろん、悪用禁物です!
この記事のまとめ
- ダレン・ブラウンは世界的メンタリスト
- DaiGoさんもダレンさんに憧れてメンタリストになった
- 催眠のコツは観察力と暗示
- マジックとメンタリズムには親密な関係がある