マジックにはさまざまな種類があり、使う道具も多岐にわたります。
今回の記事で紹介するのは、観客の至近距離でおこなうクロースアップマジックにおいて王道の「カードマジック」です。
マジックは簡単に披露できるものではありませんが、練習を積めば本物のマジシャンのように華麗なテクニックを身につけることもできます。
この記事を読んでみて挑戦できそうであれば、ぜひ試しに練習をしてみてください。
目次
盛り上がる人気の余興や出し物とは?
飲み会や合コン、結婚式なんかで人気の余興や出し物について、何を思い浮かべますか?
バンド演奏や歌、それに合わせたダンスも人気ですが、マジックも同じくらい盛り上がります。
マジックを披露するとなれば、その場にいる人は「何がはじまるんだろう」と興味を示しますよね。
そこで繰り広げられる華麗なパフォーマンスによって観客が魅了され、一気にその場の空気が変わって一体感が生まれるのです。
マジックが大成功すれば、会場にいる全員の心を掴むことだってできるでしょう!
カードマジックは事前準備をしっかりしよう
テレビやYouTubeに出ているマジシャンも、事前準備をしっかりおこなっています。
カードマジックを披露するための準備とはなにか、一緒に見ていきましょう。
トランプは紙製を用意する
カードマジックでは一般的にトランプが用いられることが多いです。
トランプにはプラスチック製と紙製がありますが、カードマジックをする際は紙製のトランプを用意しましょう。
プラスチック製のトランプだと、汗や水滴がついたときにカード同士がくっついて、思い通りにカードを扱うことができません。
カードマジックをするのであれば、「バイスクル」「タリホー」などの紙製トランプを選ぶことをおすすめします。
鏡の前で練習をする
何はともあれマジックは練習あるのみです。
そのときに鏡の前で練習すると、自分がどのように相手から見えているのか分かります。
客観的な視点で見ると自分の癖やミスが見えてくるので、どこに気をつければいいのか素早く気付いて修正することができます。
また、直接自分の手元ばかりを見るのではなく、目の前に人がいることを想定して正面を向きながら練習することで、1ランク上のカードマジックができるようになるでしょう。
動画に撮る
自分でマジックをしている姿を撮影するのも客観視できるのでおすすめです。
動画として自分の姿や手さばきを見ることで、鏡の前で練習するよりも、「あ、ここ見えてる」「もう少しこうした方がいいな」とチェックできるからです。
何より記録として残るので、後で振り返ったときに自分の上達を実感でき、やる気アップにも繋がりますよ。
初心者におすすめの簡単カードマジックのやり方&種明かし
マジックを披露するには練習が必要ですが、ここでは初心者でもできるおすすめの簡単カードマジックを紹介します。
トランプの予言マジック
トランプの予言マジックはとても簡単なので、すぐにでも披露できます。
簡単に説明すると、事前に用意した「予言の内容」が百発百中で当たるというマジックです。
トランプをバラバラの枚数に分けた2つの山(パケット)のどちらかを相手に選んでもらって、予言と書かれた紙を裏返すと「あなたは8の山を選ぶ」という文字が…。
選んだ方のトランプの山を確認してもらい、その枚数は予言通り8枚だった!というマジックです。
種明かし
このマジックのタネはとてもシンプルです。
実はさきほどの、もう1つの山は4枚のトランプで成り立っていて、全てが「8」のカードとなっています。
つまり、どちらの山を選んでも「8の山」になるというわけです。
このマジックを披露するときは、「私はトランプ予言者です」と最初に大きくでるのもいいかもしれません。
話術によって観客をグッと引き寄せることができますよ。
また、このカードマジックは事前の仕込みが必要なので、連続での披露はできないということだけご注意ください。
エレベーターカードマジック
カードが上に上がってくるエレベーターカードマジックですが、このマジックも初心者向きの簡単なやり方があります。
まず「黒色であるスペードのクイーンとクローバーのキング」を用意して相手に見せます。
そして、その2枚のカードをトランプの束の真ん中にグッと押し込み、指パッチンをします。
束の上の2枚をめくると、2枚の「黒のクイーンとキング」が現れる!というマジックです。
種明かし
この魔法のような現象ですが、実はこれ、最初の黒のクイーンとキングとは別物です。
最初に見せたカードは「スペードのキング」と「クローバーのクイーン」。
指パッチンの後に見せたカードは「クローバーのキング」と「スペードのクイーン」です。
同じ黒でもマークが違うというタネですが、意外と気づかれません。
これと同じ要領で赤のカードでもできそうですが、マークの形的にバレにくい黒のほうがおすすめです。
目の錯覚や一瞬の記憶の曖昧さを利用したマジックなので、同じ人には数回しか通用しませんが、初見で披露するととても驚いてくれますよ!
エースが4枚揃うカードマジック
成功率100%の、エースが揃う華麗なカードマジックも必見です。
トランプを箱から出し「好きなところでストップと言ってください」と伝えて、山札(デック)をどんどんカードを重ねて置いていきます。
相手が「ストップ」と言ったところで止めて、重ねて置いたトランプを上から1枚ずつとって4枚に並べて、順に重ねていきましょう。
全てのカードを重ねたら、指パッチンして4つの山の一番上のカードをめくっていきます。
すると、いずれもエースのカードが出現します!
種明かし
実はこのカードマジック、とても簡単なタネがあるんです。
マジックを披露する前に、エースのカードをトランプの束の上に4枚先に置いて重ねるだけ、というシンプルなトリックとなっています。
どこでストップをかけられようが、最終的には確実にエースが揃うのです。
上にあるエース4枚を崩さずにシャッフルできるようになれば、さらに上級なマジックへと変貌します。
「自分の好きなところで止めたはずなのに!」という不思議さも相まって、簡単なのにとてもテクニカルなカードマジックを演出することができるのです。
他の数字カードでも代用できますが、やはり目立つエースをチョイスするのがおすすめです!
上級者風!カードマジックのやり方&種明かし
初心者にもおすすめのカードマジックを説明しましたが、今度は上級者っぽく演出できるおすすめのカードマジックを紹介していきます。
脈拍で当てるカードマジック
まずは脈拍で当てる一風変わったカードマジックの手順を解説します。
カードを裏にして並べた状態で、相手に好きなカードを1枚選んでもらいます。
何のカードか覚えてもらったら、広げたカードを束にして「好きなところでストップと言ってください」と伝え、下から上に向かってパラパラと弾きましょう。
そしてストップしたところを境に、トランプを2つに分けます。
このとき、カードは裏向きのままで、必ず上の束をテーブルに置いてください。
その上に相手が選んだカードを置き、2つに分けたトランプの下の束を重ねます。
そしてトランプを表にして扇状に広げ、相手の腕を持って脈拍を測りながらカードを当てるというマジックです。
種明かし
この仕掛けは実にシンプルで、予め目印となるカードを、山札の上と下に配置するだけです。
手順通りにおこなえば、トランプを広げたときに選んでもらったカードが目印のカードに挟まれた状態になるので、あとは脈で当てるという演技をして驚かせてください。
トーク力と演技力の高さ次第で、本当に脈拍で当てられたかのように感じさせることができますよ!
愛orお金?カードマジック
このカードマジックは合コンや飲み会などに使うといいネタになりますよ。
使用するのはエース4枚のみです。
まず観客に見えるようにテーブルにカードを並べましょう。
そのカードを1つに束ね、まずはハートを見せながら「これは愛情です」と言って、そのカードを裏向きにして相手の目の前にカードを置きます。
今度はダイヤを見せながら「これはお金です」と言って、カードを裏向きにして先ほどのハートのカードの横に並べます。
相手の目の前にある2枚のカードは、裏側ですがハートとダイヤのカードですよね。
そこで、「あなたにとって愛情とお金、どちらが大事ですか?」と問いましょう。
【相手が迷っていた場合】
「迷いすぎるとどちらも手に入りませんよ」と伝える
【相手がすぐに回答した場合】
「焦りすぎるとどちらも手に入りませんよ」と伝える
2枚のカードをめくってみると、そこにあるのはスペードとクローバーのエース…というカードマジックです。
種明かし
トリックはシンプルで、カードを置く際に少しずらして、「ハート&ダイヤ」ではなく「スペード&クローバー」を抜いているだけです。
4枚のカードを束ねるときは、上からハート・スペード・クローバー・ダイヤの順序にしてください。
まず1番上にあるハートのカードを手にとり、「ハートは愛情を意味します」と言ってカードを伏せるときに、ハートの次にあるスペードをスライドしてテーブルに置くのです。
次は、束になっている1番下のダイヤのカードを見せて、同じ要領でクローバーを置きます。
このように、意図的に「スペード&クローバー」を置いているので、どちらを選ばせても、「焦る(迷いすぎる)とどちらも手に入りません」と言えるのです。
カードマジックのテクニックを習得しよう
カードマジックのテクニックにはさまざまあり、知れば知るほど奥深くなっていきます。
カードマジックをより知りたい、練習したいという人は、マジック動画配信サイト「マジックムービージャパン(MMJ)」の視聴がおすすめです。
カードマジック以外にも、コインマジックやお札マジックなど、いろいろな種類の解説動画が揃っていて充実した内容となっています。
難易度別に動画があり、初心者だけでなく上級者も参考になるので、ぜひ一度覗いてみてはいかがでしょうか。
余興でカードマジックをするならマジシャンの派遣サービスがおすすめ!
自分でカードマジックを練習してイベントを盛り上げることもできますが、余興で披露するなら、持ち時間に合わせていくつかのマジックを習得する必要があるかもしれません。
イベントまでに練習する時間がないという人は、プロマジシャンの派遣サービスを活用するのがおすすめです。
プロのマジックショーによって、多くの参加者に感動や驚きを届けることができます。
たくさんのプロマジシャンが在籍している「MAGICDOOR」は、予算に合わせたプランを提案してくれる派遣サービスです。
マジックの世界大会に出場経験のあるマジシャンや、TVに出演経験のあるマジシャンなど実力派が勢ぞろいしています。
プロマジシャンのカードマジックを生で見てみたい!という人は、ぜひイベントに合わせて「MAGICDOOR」を活用してみてください。
カードマジックで場を盛り上げよう
マジックをよりスマートにプロっぽく魅せるには、トーク力や演技力の向上も欠かせません。
種があり簡単なマジックでも、その演技力で上級者風のパフォーマンスを披露することができます。
また、カードマジックを習得しておくと合コンや飲み会、結婚式の余興などで盛り上がること間違いなしです。
タネも仕掛けもないようなカードマジックは、誰にとっても驚きに満ち溢れています。
「何か良い余興はないかな」「ネタとして何か技を持っておきたい」と思っているなら、ぜひカードマジックを練習してみてはいかがでしょうか。
この記事のまとめ
- 飲み会や結婚式の余興に手品を披露すると盛り上がる
- 鏡の前で練習したり、動画を撮ったりすると客観視できて上達しやすい
- カードマジックを披露するには下準備が必要
- トーク力や演技力が高いと上級者風に見せることも可能