トランプを使ったカードマジックや、コインを使ったコインマジックは初心者に人気のマジックジャンルです。
マジックをする際、かっこよく見せるアクセントとして、”フラリッシュ”という曲芸的な技法が使われることがあります。
よく目にするのが
- 鮮やかなカット法の「カードシャッフル」
- 手のひらに持ったカードの束(デック)を片手で手の甲に一瞬で移す「フリップバック」
- 指の上でコインをコロコロ転がしていく「コインロール」
ではないでしょうか。
とくにコインロールは、男性が披露すると女性に喜ばれることが多く、モテるマジックのひとつとして知られています。
この記事では、コインロールを上手に、かっこよく披露するコツを動画で紹介していきます。
目次
コインロールとは
コインロールとは、マジックや手品、奇術を盛り上げる技術で、フラリッシュのひとつです。
コインマジックで、コインが指の上をコロコロと転がっていく技を見たことがありませんか?
まさにそれがコインロールです。
コインロールができるだけでマジックがすごく上手に見えますし、場を大きく盛り上げることができます。
コインロールは難しそうに見えますが、実は練習を重ねれば誰でもできるようになります。
コインロールのやり方とコツ
コインロールの詳しいやり方と、上手に見せるコツを解説します。
練習する際の参考にしてみてください。
コインロールのやり方
やり方
- 最初に人差し指と親指の付け根の間にコインを挟んでおきます。
- コインを半回転させながら中指と薬指の付け根の間に移します。
- 同じようにコインの薬指に移します。
- コインが小指まできたら止め、手のひら側(内側)に入れて親指の腹で受け取ります。
- コインを親指と人差し指で挟み、最初の位置に戻します。
これを何度も繰り返します。
この基本パターンに慣れてくると、小指から親指へ移動させたり、右手から左手に移動させたりとさまざまな応用もできるようになります。
上手く披露するコツ
最初からスムーズにコインを転がしていくことはなかなか難しいので、まずはコインを指の間に挟みながら、ゆっくり次の指に移していく感覚に慣れましょう。
コインを移すとき、人差し指と薬指、または中指と小指で山を作るようなフォームを作っておくとやりやすいです。
はじめはひとつひとつの動作を丁寧に行ってみてください。
慣れてきたら、流れるようにコインを移していくことができるようになります。
コインを親指から小指にコロコロ運び、再び親指の位置に移す際は、指の腹で押さえつつ擦るようにするのがポイントです。
どの大きさがやりやすい?コインのサイズ別特徴
コインロールをする際、どのコインを使えばやりやすいのでしょうか。
財布の中にあるコインを使ってもよいし、マジック用品グッズショップで購入できるものもあります。
よく使われるコインの大きさや特徴を比較してみましょう。
ハーフダラー
ハーフダラーはアメリカの50セント硬貨のことで、手になじみやすく使いやすいため、コインマジックでもっとも使われていることで知られています。
ハーフダラーにはいくつか種類がありますが、初心者には「ケネディハーフ」がおすすめです。
ケネディハーフの大きさは直径約31mm、厚さは1mmより少し厚いくらいです。
材質は銅とニッケルで、日本円で1枚300円ほどします。
マジックショップでマジックグッズとしても販売されているので、手軽に購入することができます。
ハーフダラーはケネディハーフのほかにも、ウォーキングリバティ、バーバー、フランクリン、シルバーケネディなどさまざまな種類とグレードがあります。
古いものは銀コインとなるため高価ですが、ぶつけたときの音の美しさや、指に吸い付くような感覚がマジシャンの間で人気です。
500円玉
500円玉は最も入手しやすいコインであり、大きさは直径26.5mm、厚さは約1.8mmと、扱いやすいサイズとなっています。
外国のコインをマジックで使用した場合、わざわざ用意したような不自然さがあり、仕掛けやトリックを疑われやすいですが、500円玉の場合はそういった不自然さがありません。
また観客から借りたり、財布からさっと取り出したりして即興でマジックを披露することもできるので便利です。
ただ、マジックにオシャレでかっこいい演出が欲しい場合は、500円玉はあまり適していないでしょう。
10円玉
10円玉も500円玉同様入手しやすいのがメリットですが、大きさは直径が23.5mm、厚さが約1.5mmと小さめのため、最初はやりにくさを感じるかもしれません。
また、ハーフダラーや500円玉に比べ、手に臭いがつきやすいのがデメリットとしてあります。
しかし、あえて小さめのコインで練習をすることで、大きめのコインを使ったときにスムーズに扱えるようになることもあるので、自分に合ったコインを選ぶとよいでしょう。
慣れたらやってみよう!コインロール合わせ技
コインロールのように手のテクニックを応用した複合技として、手のひらに物を隠し持つ「パーム」という技法があります。
パームは、コインマジックの基本技法として、さまざまなコインマジックに使われています。
ここでは代表的なパームを3種類紹介します。
フィンガーパーム
フィンガーパームは中指、薬指を曲げたところにコインを隠す技法です。
とても簡単にできるため、コインマジックではよく使われています。
フィンガーパームのやり方
- 親指、人差し指、中指でコインを持ちます。
- そのまま親指を上にずらしていき、コインを親指の腹で押さえます。
- コインを押さえた親指を下に引いていき、中指と薬指の第二関節のところにコインを移動させます。
- 中指と薬指を軽く曲げてコインを挟みこみます。
- 親指を離します。
指と指の間に隙間を作らず、コインが見えないようにするのがポイントです。
サムパーム
サムパームは親指と人差し指の付け根にコインを隠す技法です。
コインマジックの代表的テクニックのひとつで応用範囲が広いのが特徴です。
サムパームのやり方
- コインを人差し指と中指の腹にのせます。
- コインをのせている2本の指を曲げ、コインを抱え込むように持ちます。このとき親指のつけ根にコインを押し付け、人差し指との間に挟み込みます。
- そのままコインを挟んだ状態で残りの4本の指を広げていきます。
親指のつけ根にがっちりと挟むのではなく、なるべく自然に挟むようにするのがポイントです。
クラシックパーム
クラシックパームは、手のひらの親指の付け根側と小指側の肉丘でコインを隠す技法です。
コインマジックの基本中の基本であり、一番最初に練習するべきパームともいわれています。
クラシックパームのやり方
- 中指と薬指の腹でコインを持ちます。
- 指先をグーにして手のひらの真ん中にコインを押し付けます。
- 親指と小指を内側に曲げ、手のひらの肉丘でコインを押さえます。
- コインを落とさないように指を伸ばしていきます。
コインロールはコインマジックするうえでの必須テクニック
コインマジックを披露するなら、まずはコインロールをしっかりマスターしたいところです。
そのためには練習が必須になりますが、どのように練習したらよいかわからないという人は、動画を見ながら練習する方法をおすすめします。
マジック動画サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」は、プロのマジシャンによる丁寧なマジックの解説と、種明かし動画まで公開されているので、初心者にはおすすめです。
また、コインマジックだけでなく、カードマジックなど多くのマジック動画が多数配信されているため、マジックができるようになりたい人は、ぜひ「Magic Movie Japan(MMJ)」を利用してマジックライフを楽しんでくださいね。
コインロールを習得してマジックをさらに極めよう
コインロールは、コインマジックをする上で欠かせないテクニックです。
コインロールを習得すれば、あなたのコインマジックはさらに魅力的になるでしょう。
最初はコインの扱いに慣れないかもしれませんが、練習を重ねていけばスムーズにコインを扱えるようになっていきます。
マジックの際にコインロールをスマートに披露すれば、一目置かれること間違いなしです!
ぜひマスターしてみてくださいね。
この記事のまとめ
- コインロールはコインマジックの必須テクニック
- コインロールに使うならハーフダラーがおすすめ
- コインロールのテクニックはパームに応用できる
- コインロールは練習すれば誰でもかっこよくできるようになる
- なめらかなコインロールは、美しい動きで観客を魅了する