パーティーや宴会でマジックや手品を披露したいと思ったとき、どんな道具を使うでしょうか?
まずトランプを思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、他にもコインやお札、ハンカチなど身近なものを使ったマジックや手品が多くあります。
今回は、誰でも簡単に即席でできる、さまざまな道具マジックを徹底解説していきます。
目次
身近なものを使った簡単な手品のやり方
まずは、すぐ手に入れることができる身近なアイテムを使った即席マジックを紹介します。
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トランプマジック
トランプを使ったカードマジックは、初心者向けの簡単なものから上級者向けの高度なものまで、マジックの種類が多いことで知られています。
まずは、もっともポピュラーなマジックである「リターンカード」に挑戦してみましょう。
リターンカードは、1番上のカードを束の真ん中に差し込み、一瞬で束の1番上に戻ってくるというマジックです。
<リターンカードのやり方&種明かし>
- カードをよく切り、相手に1番上のカードを見せ、覚えてもらいます。
- このとき、実は上から2枚のカードを取っており、相手には上から2番目のカードを見せています。
- 1回カード(本当は2枚のカード)を束の上に戻し、今度は1番上のカードだけを束の真ん中に入れます。
- このとき、先ほど相手に見せたカードが1番上になっているのです。
おまじないをかけたり指を鳴らしたりして1番上のカードをめくると、もちろん最初に見せたカードが出てくるので、相手にとっては摩訶不思議な現象となるわけです。
これを基本ベースに、トランプマジックのさまざまな応用が可能となります。
指を鳴らす前に「カードが1番上に瞬間移動します」と予言すると、よりマジシャンっぽいパフォーマンスとなるのでおすすめです。
爪楊枝マジック
自宅やレストラン、居酒屋などの飲食店でも簡単に手に入る、爪楊枝を使ったマジックを紹介します。
飲み会などですぐに披露できる、爪楊枝が消えるマジックに挑戦してみましょう。
<消える爪楊枝マジックのやり方&種明かし>
- 爪楊枝を手のひらに上におきます。
- 爪楊枝を手の上でたたくように軽く振りながら、「いち、に、さん」と数えると、なんと爪楊枝が消えてしまいます。
- このマジックの種明かしは、実はとてもシンプル。
- 爪楊枝を振るとき、実は頭の近くまで大きく手を振り、爪楊枝を髪の中にすっと差し込んでいるのです。
- トリックを見破られる可能性をなくすため、相手の目線をうまく逸らしながら行えるように練習しましょう。
「近くでよく見てて」などと言って、相手には手のひらに目線を集中させることがポイント。
うまく髪に隠せない場合は、耳に挟んでもOKです。
ティッシュマジック
ティッシュマジックは、ティッシュ1枚あれば、お子さんでも簡単にできるもっとも手軽なマジックです。
右の耳に入れたティッシュが、左の耳から出てくるという即席マジックを紹介します。
<反対の耳からティッシュが出てくるマジックのやり方&種明かし>
- 手で筒の形を作り、右耳にあてて、その筒の中にティッシュをゆっくり詰め込みます。
- 手を耳から外し、今度は反対の耳にあて、手の筒の中からティッシュを引き出していきます。
- ポイントは、握った手の中にティッシュをしっかり押し込んで隠すことです。
本当に耳の中にティッシュが入ってきているかのような表情をするなど、演技も取り入れるとよいでしょう。
おすすめの手品・マジックグッズ
マジックショップでは、難しいテクニックなしで誰でも簡単にマジックができるマジックグッズが数多く販売されています。
マジックショップの店舗が近くにないという人でも、今はインターネット通販でも購入できますし、ネットオークションでもマジックグッズの中古品が多数出品。
いつでも手に入れることができます。
ここではおすすめのマジックグッズを紹介していきます。
ボールマジック《魔法のボール》
初心者に優しい価格と高品質さが評判の、ディーピーグループの「今日からマジシャンシリーズ」の商品。
「魔法のボール」は素人でもあっと驚くマジックができます。
指の間で増えたり減ったりするボールマジック、見たことがあるという人も多いのではないでしょうか。
この「魔法のボール」なら、簡単にそんなマジックができてしまうのです。
滑らない新素材の直径35mmの小型のボールで、お子様や女性でも扱いやすいのが特徴です。
お札マジック《クラウドマネー》
テンヨーのマジックテイメントシリーズの商品「クラウドマネー」。
お札が目の前で空中に浮かびあがり、上下左右に動き回るお札マジックを行うことができます。
至近距離でもトリックがわかりづらい仕掛けで、場所関係なくどこでも楽しむことができるでしょう。
取扱説明書に加え、クラウドマネーの演技・解説DVD付属のため、初心者でも確実にマスターすることができます。
トランプマジック《ふじいあきらのパーティーカードマジック》
マジック界の直木賞ともいわれる「厚川昌男賞」。
その「厚川昌男賞」を受賞したことで知られ、テレビでも活躍するふじいあきら氏が考案した商品も発売されています。
その名は「ふじいあきらのパーティーカードマジック」。
ふじいあきら氏本人も使用しているアメリカ製高品質トランプ「バイシクル」と、パーティーなど大勢の前で演じることができるカードマジック7種類の解説DVDのセットとなっており、映像を見ながら楽しくマジックをマスターすることができます。
DVD付きのマジックセットは初心者の人に最適です。
マジックと手品の違い
まず、マジックと手品はどういった違いがあるのでしょうか。
マジックと手品は同じようなものとして扱われ、辞書や辞典で調べてみると同義語としてまとめられていることもありますが、実は明確な意味の違いがあるのです。
マジックは英語で「魔法」を意味し、物が浮くといったまるで魔法のような不思議な現象を見せるもの。
種や仕掛けがわからない魔術ともいわれ、マジックを行う人は「マジシャン」と呼ばれています。
ステージ上で行うような規模の大きなものは、手品ではなくマジックに分類。
そのまま「ステージマジック」と呼ばれています。
手品は、日本ではもともと手妻(てづま)、品玉(しなだま)とも呼ばれていたものが、なまって手品といわれるようになりました。
テーブル上など至近距離で披露する「クロースアップマジック」は、手先のテクニックを活かしたものであるため厳密には「手品」に入ります。
手品は種も仕掛けもある「奇術」です。奇術は、誰でも行える芸のひとつであり、世界最古の奇術解説書「妖術の開示」にも「奇術は魔術ではなく、人間の手によって実現可能なもの」と書かれています。
手品を行う人を「手品師」「奇術師」と呼びます。
厳密には異なる意味のマジックと手品。ですが、現在では同じ意味で扱われています。
世界的に有名なマジシャンや手品師・奇術師とは?
長い歴史のなかで、多くのマジシャンや奇術師が誕生し、活躍してきました。
そのなかでも、近代マジックの発展に貢献したといわれる世界的に有名な奇術師・マジシャンがいます。ここでは代表的な2人を紹介します。
ハリー・フーディーニ
ハリー・フーディーニは、19世紀末から20世紀初頭にアメリカで人気を博した有名な奇術師です。
牢獄で手錠をつけた状態からの脱出や、凍結した川などから脱出する”脱出術”を得意とし、「脱出王」「不死身の男」などの異名で一世を風靡しました。
最愛の母が死去したことがきっかけで当時ブームとなってた心霊術に興味をもちますが、霊能力者のトリックに気づいてしまいます。それ以後、心霊術や超能力のイカサマを暴く「サイキックハンター」としても活動。
ハリー・フーディーニは、死後90年以上経った現在でも、奇術師の代名詞として語り継がれています。
松旭斎天勝
松旭斎天勝(しょうきょくさい てんかつ)は、明治から昭和にわたって活躍した日本の女性奇術師です。明治時代を代表する奇術師松旭斎天一を師とし、日本だけではなく欧米各地を巡業して大成功を収めました。
のちに独立して天勝一座の座長となり、伝統的な日本奇術である水芸を華やかにアレンジするなど、西洋の近代的な奇術を取り入れたマジックショーを披露して多くの観客を魅了しました。
容姿端麗であった松旭斎天勝は、「魔術の女王」と呼ばれ人気を博し、女性奇術師の草分け的存在として名を残しています。
応用的な手品やマジックを習得しよう!
マジックを披露してみたいと思ったとき、トランプなど身近なものを使ったマジックや手品なら、誰でもすぐにはじめやすいのではないでしょうか。
また、マジックショップ専門店で販売されているさまざまなグッズを使うのもおすすめです。
そして、マジックに慣れてきたら、ワンランク上の応用マジックを習得してみましょう。
マジックの情報動画サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」では、プロのマジシャンによる丁寧な解説でマジック動画を見ることができます。
すぐに実践できる簡単マジックから、上級者向けの応用マジックまで多数紹介されており、トランプはもちろん、コインマジックや輪ゴムマジックなど種類も豊富。
ぜひ利用してみてはいかかでしょうか。
簡単な手品から始めてみよう!訓練すればあなたも奇術師になれる
マジックや手品には、身近な道具やマジックグッズを使った簡単なものがあるので、初心者はそこからはじめてみるのがよいでしょう。
実践を重ね、訓練しながらマジックのテクニックを習得すれば、いつかはテレビやマジックショー、マジックレストランなどで活躍するプロのマジシャンやステージ奇術師のようなマジックを披露できるようになるかもしれません。
一番大事なものは基礎です。
まずは簡単なマジックを習得しましょう。
この記事のまとめ
- マジックと手品には違いがある
- 身近にある日用品やマジックグッズを使えば初心者でも簡単にマジックができる
- 訓練すれば誰でもマジックのテクニックをマスターできる
- マジックグッズも多数販売されている
- MMJはプロマジシャンが簡単なものから上級者向けなマジックまで教えてくれる