数字マジックとは、手品の中でも「数」を使って不思議な現状を起こすトリックです。
観客が予想した数を計算で導き出したり、あらかじめ予想して当てる手品を見たことがある人は多いでしょう。
不思議なものばかりですが、数学ができれば納得のタネがほとんどなのです。
目次
数字マジックとは
数字マジックとは、数学と手品を掛け合わせたマジックの総称です。
例えば「観客が思い浮かべた数字を当てる」「複雑な計算の答えをあらかじめ予言しておく」などのトリックがこれにあたります。
計算だけでなく、図形や倫理など、数学の中には手品に利用できる知識がたくさんあります。
正しく手順を踏めば必ず答えに辿り着ける学問だからこそ、人々を驚かせる手品との親和性がとても高いのです。
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数字マジックの魅力
数字マジックは、その神秘的で知的な印象だけではなく、さまざまな魅力を持っています。
多くのマジシャンが取り入れている数字マジックだからこそ「どんな理由で好まれているのか」を知っておきましょう。
初心者の人が挑戦するのに最適なメリットもあるので、まずは魅力について知っておきましょう。
道具を使わなくてもできる
数字マジックで使うのは、数学の知識だけです。
そのため、特別な道具を使わなくても手品を披露できます。
トリックの中には、道具も使わず暗算でできるものも。
道具を使う方法でも紙とペン、電卓などすぐに用意できるものばかりなのでいつでも手軽にマジックを披露できるでしょう。
簡単なトリックを覚えておけば、ちょっとしたイベントの時に場を盛り上げて大活躍できますよ。
誰にでもできる
「誰にでもできる」というのも数字マジックの大きな魅力です。
普通の手品は道具やカードを扱うスキルや、タネを巧妙に隠すテクニックが必要で、自然に見せるにはたくさん練習する必要があります。
一方で数字マジックは数学の知識があれば、計算の手順を覚えるだけで誰にでも習得できるのです。
中には足し算、引き算、掛け算、割り算を知っていれば小学生でもできるトリックなどもあるので、年代を問わず楽しめます。
数字当てマジック 簡単おすすめマジック4選
数字マジックの中で一番オーソドックスなトリックが「数字当てマジック」です。
観客がイメージした数を当てたり、あらかじめ予言しておいたりといろいろなパターンがあるので、いくつか知っておけばいろいろなシーンで活躍するでしょう。
ここでは、メジャーな手品を4つ紹介するので、タネを予想しながら覚えてくださいね。
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想像した数字を当てるマジック
「想像した数字を当てるマジック」は、数字当てマジックの中でもとくに有名な手品です。
まず相手には2〜9のなかで数を1つ思い浮かべてもらいます。
そして、その数に9をかけてもらい、もし2ケタだった場合は2つの数を足すように促します。
すると、思い浮かべている数は必ず「9」になるのです。
2~9の数に9をかけると、どう足しても答えが9になるという単純な算数を使ったトリックなので、話術を意識して不思議さを演出しましょう。
電卓マジック
「電卓マジック」は、電卓で数字を打ち込んでもらいながら行うトリックです。
まず、好きな数を3ケタ打ち込み、もう一度打ち込んで6ケタにします。
その数字を「7」で割ってから、「11」で割り、最後に「13」で割ると、一番最初に入力した3ケタに戻っているのです。
これは、3ケタに「1001」をかけたものが6ケタになるという数学の知識を活かしたマジックです。
すぐに「1001」で割るのではなく、分解した3つの数で割ることでより不思議に演出することができます。
予言した数字
「予言した数字」はあらかじめ紙に「1089」という数字を書いて、相手が計算する合計を当てるというマジックです。
相手に紙を渡し、3ケタの数を書いてもらいましょう。
その下にその数を逆にしたものを書かせて、大きい方から小さい方を引いてもらいます。
答えが2ケタになったら頭に0をつけてもらい、それぞれの数を逆に並べて合計を出すと、なんと予言通りの1089になっているのです。
この計算方法は必ず1089になるのですが、なぜそうなるのかぜひ考えてみてくださいね。
カレンダーマジック
「カレンダーマジック」は、カレンダーの日付9個の合計をすぐに答えるという、まるで数学の天才のように見えるトリックです。
数字は縦3列、横3列の9個を使い、どこを計算するかは観客に選んでもらいます。
そして、最初に選んだ人に「この数字を9個全部足したらいくつになるでしょう」と聞いてください。
もちろん、相手はすぐに答えられませんよね。
そこですぐに正解の数を当ててみせるという不思議なマジックです。
タネのヒントは、マス目の真ん中の数なので、いろいろ計算して試してみてくださいね。
数字を使ったおすすめマジック動画4選
数字を使ったマジックは、足し算や引き算を使うものだけではありません。
トランプやカードをつかったものなど種類が豊富なので、やってみたい手品を探してみましょう。
ここでは、数字マジックのなかでもあっと驚く不思議な動画を4つピックアップしました。
種明かしも一緒に解説されているので、ぜひチャレンジしてみましょう。
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「四重の一致」は、4つに配られたカードの山の1番上が同じカードで揃うというマジックです。
まず、カードを1枚ずつ重ねていき観客が好きなタイミングでストップと言ってもらいます。
残ったカードを1枚ずつ並べて4つの山にしたら、観客が止めた方のカードも同じように4つの山にしてもらいます。
そして、観客側のカードを1枚ずつめくっていくと3枚目まで全てキングでそろっているのです。
しかし、4枚目のカードは3が出てきました。
失敗かと思いきやマジシャン側のカードもめくっていくと、キング3枚と3が1枚になっているのです。
一瞬「失敗したかな?」と思わせるくだりがユニークなトリックですよね。
どこを足しても選んだ数字になる魔法陣
このマジックは、「魔法陣」を使って選んだ数字を当てる手品です。
まず、観客に2ケタの数を言ってもらいます。
すると、マジシャンは勢いよく紙に16個の数を書き始めました。
マジシャンは、それは「27」を分解したものだというのです。
実際に、計算をしてみると縦、横の4つだけではなく、角の4つも、斜めも、隣り合った4マスも、すべて足すと27になるのです。
一瞬で書いた数字が全て選んだ数になる、まさに「魔法陣」のようなトリックですね。
数字当てマジック
「数字当て」マジックの動画では、観客に好きな数字を書いてもらいそれを当てる手品を披露しています。
まず紙に1~30のなかで好きな数を書いてもらいます。
マジシャンは5枚のカードを取り出し、「書いた数字がカードの中にあるかどうか」を確認していきます。
そして、数があるカードとないカードを分けていき、それだけで正解を予想してしまうのです。
単純な流れのマジックですが、仕組みが全く分からないのでまるで魔法のようですね。
数字マジック以外のマジックにも興味があるなら
数字マジックは手順を覚えればすぐにできる手品ですが、その他にも魅力的な手品はたくさんあります。
カードやコインを使ったトリックは一見難しそうですが、初心者でも習得しやすい種類も豊富です。
「Magic Movie Japan(MMJ)」では、プロのマジシャンがさまざまな手品の解説動画を配信しています。
種明かしだけでなく、話術のテクニックや道具の扱い方など細かな指導も観れるので、手品を覚えたいという人にぴったりです。
MMJでプロに指導を受けて、周囲をあっと驚かせる凄技のマジックを覚えましょう。
数字マジックは誰でも簡単にできる!おすすめマジック動画を観て友達に披露してみよう
数字マジックは、数学の知識があれば誰でもできるのに不思議で神秘的な手品です。
一見複雑そうなトリックであっても、仕組みをしれば簡単な計算でできるものが多く覚えやすいのでマジック初心者の人にもぴったり。
紙やペン、電卓など身近な道具ですぐにチャレンジできるものばかりなので、動画を見ていくつか覚えてみましょう。
友達や家族に披露すれば驚かれること間違いなしですよ。
この記事のまとめ
- 数字マジックは数学と手品を掛け合わせたマジックを表している
- 紙とペンや電卓があればできるので披露しやすい
- 数学の知識があれば誰でもできるので大人から子供までチャレンジできる