クラシックパスは、カードマジックの技法の中でも最難関といわれるほど難しいテクニックです。
習得するためには相当の時間と練習が必要になってきますが、クラシックパスをマスターできれば、マジックの幅を広げることが可能です。
今回の記事では、カード技法「クラシックパス」のやり方やコツを解説します。
目次
カードマジックの難しい技法「クラシックパス」とは
クラシックパスとは、パケットと呼ばれる2つに分けたカードの山を一瞬で入れ替えるという、カードマジックの技法です。
カードマジックとして有用な方法ですが、難易度が高いため、テクニックに優れた人でもマスターできていないことがあります。
クラシックパスを使えば、トップコントロール・ボトムコントロールはもちろん、応用することで、カラーチェンジやアンビシャスカードをすることもできます。
習得には時間がかかりますが、マスターすればカードマジックの幅が広がることは間違いありません。
クラシックパスのやり方
やり方
- 【STEP.1】
まずは、左手でデックを持ちます。 - 【STEP.2】
上下2つのパケットに分けるため、上パケットと下パケットの間に左手の小指を挟みます。 - 【STEP.3】
下半分のパケットを右手でつかみ、上下の位置を入れ替える準備を整えます。 - 【STEP.4】
左手の小指を使って瞬時に上パケットを下に移動させます。
観客に気づかれることなく入れ替えられたら、クラシックパスの完了です!
トランプマジックでクラシックパスを成功させるコツ
クラシックパスは、原理はわかっていても成功させるのが難しい技法です。
ここでは、クラシックパスを成功させるコツを紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
カードを入れ替える際は見える角度に注意する
クラシックパスを成功させるには、カードを入れ替える際、見える角度に注意することがポイントです。
技法がバレることを恐れて瞬時にカードの入れ替えを行ったところで、丸見えであれば「何かやってるっぽいな…」と勘ぐられてしまいます。
クラシックパスを行う際は、カード自体は観客にオープンにしているかように見せて、技法は見えない角度で行うことが大事です。
手首を伸ばすイメージでカードを持ち、下パケットを前側に倒して後ろの上パケットをカバーすると、トリックが見えにくく、成功しやすくなります。
慣れないうちは鏡の前で練習しながら、見えない角度を模索してみてください。
パケットを持つ手に空間をつくる
クラシックパスを行う際は、パケットを持つ手に空間をつくることも、マジックを成功に導く重要なコツです。
パケットを持つ手の空間が少しもない状態でクラシックパスを行うと、入れ替えの動作を大きく行う必要があり、トリック失敗に繋がります。
左手に上のカードが入り込む空間を作っておくことで、手の動きを小さくすることができ、スムーズにパケットを入れ替えることができます。
クラシックパスを成功させたいなら、パケットを持つ左手の空間をできるだけ作るように意識してみてください。
パケットは自分側に引く
パケットを入れ替えるとき、上パケットを自分側に引くことも、クラシックパスを成功させるコツです。
入れ替え時に上パケットを下に引くと動作が大きくなり、トリックが観客に見えてしまうリスクが上がります。
反対に上パケットを自分側に引くようにして入れ替えると、トリックを観客に見えにくくすることが可能です。
ここで、観客の位置と引き幅を意識するとさらにクラシックパスの成功に繋がります。
観客がカードの上のほうから見ている場合は、引き幅が大きいと動きがバレてしまうので控えめに引きます。
カードと平行もしくは低い位置に観客がいる場合は、自分のほうへ大きめに引いてもトリックがバレにくいです。
パケットを引くときの状況を意識することで、クラシックパスを成功させることができます。
カードを揃える動きで観客を惑わす
こちらのコツは、披露するマジックとの相性もありますが、カードを揃える動きで観客を惑わすこともクラシックパスには有効です。
カードをはじいて揃える素振りを見せることで、クラシックパスの動作から意識を外し、カモフラージュすることができます。
また、トップコントロールやボトムコントロールをする際は、手を低くしてカードを上下に振る動作をする瞬間にカードを入れ替えると、クラシックパスがバレにくくなる場合があります。
このように、クラシックパスの技法に自信がないうちは、カードを揃える動きや振る動きと組み合わせて、自然な動作に見せるのがおすすめです。
トランプを1枚落として観客の目線を逸らす
トランプを1枚わざと落として観客の目線を逸らす方法も、クラシックパスを成功させる確率をアップさせます。
観客の意識が落ちたトランプに注がれている最中にクラシックパスを行えば、トリックがバレにくくなります。
クラシックパスをしたあとは、何でもない素振りで落ちたトランプを戻せばOK。
観客の意識を逸らすテクニック「ミスディレクション」を利用すれば、クラシックパスを成功に繋げることができます。
マジシャンの派遣サービスでは上級レベルのマジックを間近で観れる!
クラシックパスは難易度が高い技法ですが、マジシャンの派遣サービス「MAGICDOOR」を利用すれば、そんな上級レベルのマジックを間近で観ることができます!
「MAGICDOOR」は、一流マジシャンを自分の要望に沿って派遣してもらえるサービスです。
誕生日や飲み会などの小規模から、結婚式といった大規模イベントまで対応していて、プロの技を間近で楽しむことができます。
サプライズやプレゼントに使えば盛り上がること間違いなしです。
プロのカードコントロールやクラシックパスなどのテクニックを直接見ることも、技法の習得に役立つはずです。
これから何かイベントが控えている人は、ぜひ「MAGICDOOR」を利用して、一流の技を自身の目で確かめてみてください。
クラシックパスができない人は練習あるのみ!
クラシックパスとは、2つのパケットを瞬時に入れ替えるカードマジックの技法です。
単純なように見えて難易度が高い技法なので、誰でも簡単に習得できるテクニックではありません。
クラシックパスができない人は、とにかく練習あるのみです!
YouTubeの投稿動画で練習方法をチェックしたり、プロのテクニックを参考にしたりして練習を繰り返し、クラシックパスの技を磨いてくださいね。
この記事のまとめ
- クラシックパスとは、上下のパケットを瞬時に入れ替えるカードマジックの技法
- クラシックパスのやり方はシンプルだが、難易度が高い
- クラシックパスを成功させるには、角度に注意する・手に空間を作る・ミスディレクションを利用するなどのコツがある
- クラシックパスを習得するには、素人は約5年、毎日練習しても約2年かかるといわれている