フォーシング(フォース)とは、カードマジックで使われるテクニックの1つ。
「初心者には難しいのでは?」と思っている人もいるかもしれませんが、コツを掴むことで成功率を格段に上げることができるでしょう。
この記事では、手品の有名なテクニック、フォースマジックのやり方や成功率を上げるコツなどを徹底解説します。
マジック初心者の方もぜひチャレンジしてみてくださいね。
目次
フォーシング(フォース)とは
フォーシングはカードマジックに使われるテクニックの1つで、フォースとも呼ばれます。
デックの中から観客に1枚のカードを自由に選ばせるように見せかけて、マジシャンが選ばせたいカードを観客に引かせる技法です。
フォーシングの方法は1つだけでなく、いくつか種類があります。
- クラシックフォース
- リフルフォース
- 数字のフォース
- スベンガリデック
- カットフォース
- ヒンズーシャフルフォース...etc
それぞれやり方や見せ方が違うので、いろんな方法にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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クラシックフォース
クラシックフォースは、最もポピュラーなフォーシングです。
- あらかじめ観客に選ばせたいカードの上か下に、左手の小指で隙間(ブレイク)を作っておく
- カードを広げながら、観客の手の動きに合わせて選ばせたいカードを引かせる
やり方はとてもシンプルですが、観客が自由にカードを選択できるため、観客の心理を読みタイミングを掴むことが重要になります。
リフルフォース
リフルフォースでは、カードデックをはじいて観客にストップをかけてもらいます。
- あらかじめ観客に選ばせたいカードの上に、左手の小指でブレイクを作っておく
- カードデックをパラパラとはじき、観客にストップをかけてもらう
- 観客がストップをかけたところからカードを分けたように見せつつ、ブレイクの上からカードを持ち上げて、観客が選んだカードのように演出する
できるだけブレイクの近くでストップがかかるように、はじくスピードを調整してみましょう。
フォーシングの中では簡単な方なので、マジック初心者にもおすすめです。
カットフォース
カットフォースでは、誰も見ていないはずのトランプを当てることができます。
- カードデック全体をシャッフルしたあと、1番上のカードをさりげなく確認して覚えておく
- 観客にデックの半分くらいを持ち上げてもらい、デックを2つに分けて置く
- マジシャンが確認したカードがトップにあるデックの上に、横向きの状態で観客が分けたデックを重ねる
- トークで観客の認知を紛らわせ、あらかじめマジシャンが確認したカードが、あたかも観客が選んだカードかのように見せかける
観客の思い込みの心理を利用するフォーシングです。
デックを重ねる時に「自由にデックを分けてもらいましたよね?」「今から誰も見ていないはずのカードを当てます」などの会話を入れながら、うまく観客の目線を紛らわせましょう。
フォーシング(フォース)マジックの成功率を上げるコツ
「フォーシングは難しい」「上級者向きのテクニックでは?」と思っている人もいるかもしれません。
しかしちょっとしたポイントを意識すれば、マジック初心者でも成功率をアップさせることができますよ。
それでは、フォーシング(フォース)の成功率を上げるコツをチェックしてみましょう。
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言い回しを工夫する
フォーシングを成功させるには、言い回しを工夫することが大切です。
「自由に選んでください」と言ってしまうと、観客は「マジシャンにコントロールされないようにしよう」という心理が働いてしまいます。
そのため「選んで」より「カードを1枚触って」と指示する方が、成功率が高くなるでしょう。
もし引いてほしいカードの隣を選ばれてしまった場合は「今なら変えても良いですよ」などの声掛けをすると、変えてくれることもありますよ。
お客様選びは慎重に行う
フォーシングは観客の心理をコントロールすることが大切なので、お客様選びが重要なポイントになります。
「絶対に見抜いてやろう」「マジックを失敗させてやろう」という挑戦的な観客を選んでしまうと、極端に端のカードを選ばれたり、指を入れられたりする可能性も。
一方で純粋にマジックの現象を楽しんでいる観客は、マジシャンに対して協力的であることが多いです。
参加してもらうお客様は、マジック中のリアクションや表情などを見ながら、慎重に選ぶようにしましょう。
距離感やテンポを工夫する
観客との距離感やテンポを工夫することでも、成功率を上げることができます。
観客にカードを選んでもらう際に、最初は少し離れた場所でカードを広げ、選んでほしいカードが出てくるタイミングで触れやすい位置まで近づけてみましょう。
またカードを選ぶタイミングは、心理学的に3~5秒の間が多いと言われています。
このタイミングで観客が触れやすい位置にカードを近づけることで、用意していた1枚を選んでもらえる確率がグッと高くなるはずですよ。
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フォーシングには様々な種類がある!フォースマジックを成功させるには言い回しやテンポ感が大切
フォーシング(フォース)には、クラシックフォースやカットフォースなどさまざまな種類があります。
選ばせたいカードを観客に引かせなければいけないので、難易度は少し高めですが、言い回しやテンポを工夫すれば格段に成功率を上げることができるでしょう。
マスターできれば、マジックの幅がさらに広がること間違いなし。
コツさえ掴めばマジック初心者にもできるようになるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
この記事のまとめ
- フォーシングとは、フォースとも呼ばれるカードマジック技法のこと
- 観客が自由にカードを選ぶように見せかけて、マジシャンが選ばせたいカードに誘導するのが基本
- フォーシングにはさまざまな種類があり、やり方や見せ方も違う
- 成功率を上げるには、言い回しやテンポの工夫などが重要
- 比較的難易度は高めだが、マジック初心者でもコツを掴めば上手く演じられるようになる