普段、マジックやカードゲームでなんとなく見ているトランプのクイーンの絵柄には、実は意味があることを知っていますか?
トランプに描かれているクイーンには、モデルが存在していたり、スートとの関係性があったりなど、隠された秘密が存在しているのです!
今回の記事では、トランプのクイーンにまつわる雑学を紹介します。
この記事を読めば、トランプを使うときにより楽しめるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
目次
トランプの絵柄のデザインが定着したのはフランス革命後
今のトランプの絵柄のデザインが定着したのは、1789年のフランス革命後だといわれています。
16世紀初期から、フランスでトランプの絵柄に固有人物をモチーフにする習慣が生まれ、伝説上や歴史上に名を馳せた有名人物の名前がカードに書かれていました。
その頃は、自由に名前がつけられていてバラバラでしたが、16世紀の終わり頃には名前が統一されるようになったようです。
しかし、名前が統一されたあとも、一時的に王や女王が敬遠された当時は、革命家モチーフとなったカードも出現しています。
フランス革命後の王政が復興したのちに、現在慣れ親しんでいるトランプの絵柄に近い商品が定着するようになりました。
トランプのクイーンの絵柄になったモデル
トランプのクイーンの絵柄には、それぞれ元となったモデルが存在します。
ここでは、クイーンのトランプに描かれているモデルをマーク別に紹介します。
スペードのクイーン
スペードのクイーンは、ギリシャ神話に登場する女神「パラス・アテナ」がモデルとなっています。
アテナは知恵と学問の神ですが、戦いを司る神でもあり、トランプの絵柄でも武器を手にしている様が描かれています。
武器を持った女王はスペードのみというのも、モデルを語る上で1つのポイントです。
スペードのクイーンにアテナが選ばれたのは、スペードのキング「ダビデ王」が由来となっています。
ダビデ王のトランプに描かれている同じ剣から連想されたことで、スペードのクイーンに女神アテナが選ばれたといわれています。
ハートのクイーン
ハートのクイーンは「ジュディス」と呼ばれ、モデルには2つの説がささやかれています。
- 旧約聖書外典のユディト記に登場するユダヤの女傑「ユディト」(英語でジュディスと呼ぶ)
- シャルルマーニュ(カール大帝)の王子ルイ1世の妻「ジュディス」
ユダヤの女傑「ユディト」は、祖国を救うための戦いで敵陣に赴き、敵将の首を取って民を救ったとされる女戦士です。
彼女の勇気を称して、ハートのカードのシンボルにされたとされていますが、他の女性の説もあり、誰がモデルであるかは明言されていません。
ダイヤのクイーン
ダイヤのクイーンは、旧約聖書の創世記に登場するヤコブの妻の1人「ラケル」という女性がモデルです。
ヤコブにはラケルを入れて総勢4人の妻がいたそうですが、彼に見初められたのはラケルだけだったようです。
ラケルは、イスラエル人を大飢饉から救った人物「ヨセフ」、後継者という意味が名前に含まれている「ベニヤミン」という大物を産んでいます。
他にも妻がいたにも関わらず、ラケルがダイヤのクイーンに選ばれたのは、彼女が唯一ヤコブに恋心を抱かせた相手だったからかもしれません。
クラブのクイーン
クラブのクイーンは「アルジーヌ」と呼ばれ、モデルになったのはシャルル7世の妻「アンジュー公女マリー」という人物だと考えられています。
クラブのクイーンの呼び名である「アルジーヌ」とは、ラテン語で女王の意味をもつ「レジーナ(Regina)」を、言葉遊びによって表した名前だそうです。
モデルのマリーは、シャルル7世の母や公式のめかけなど、権力者に囲まれて陰の薄い存在だったため、クラブのクイーンの呼び名にも反映されているのかもしれません。
また、トランプのクイーンたちにモデルが存在するように、キングやジャックたちにも元となった人物が存在します。
キング・ジャックのモデルを知りたい人は下記のページをご覧ください。
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また、トランプに描かれたスートとクイーンの顔の向きにも関係性があります。
ここでは、スートとクイーンの顔の向きに関する秘密をチェックしていきましょう。
各スートが示す意味
スートには、それぞれ以下のような意味があります。
- スペード
冬、死、騎士、風の星座 - ハート
秋、愛、僧侶、水の星座 - ダイヤ
夏、お金、商人、地の星座 - クラブ
春、学問、農民、火の星座
各スートとクイーンの顔の向きとの関係性
スートの数ある意味の中でも、クイーンの顔の向きと深く関係しているのは、下記のワードと考えられています。
- スペード= 死
- ハート = 愛
- ダイヤ = お金
- クラブ = 学問
クイーンは、女性そのものを表すカードです。
どのスートのクイーンも、マークに強く関心を寄せているようには描かれていません。
スペード(死)のクイーンは、唯一マークと反対方向を向いていますが、真横を向くほど目を背けているわけではありません。
つまり、生への執着から死とは反対方向を向いているが、完全に拒絶をしているわけではないということです。
また、ハート(愛)・ダイヤ(お金)・クラブ(学問)に対しては、それぞれマークを見つめていますが、ガッツリではなく興味を示す程度に視線を向けています。
このことから、死に対する恐怖がややあり、愛やお金、教養は大切にしつつも、それぞれ執着するほどではないと考えていることが見て取れます。
まるで女性の肝の据わった様を表しているようですね。
超簡単!クイーンとキングを使ったトランプマジック
ここで、クイーンとキングを使用した、簡単なトランプマジックを紹介します。
トランプの山の真ん中に入れたキングとクイーンが一番上に戻ってくる、という子どもから大人まで驚くマジックです。
手順は以下の通り。
やり方
- クラブとスペードのキング・クイーンを取り出し、「クラブ×スペード」のペアにしておく
- ペアにした4枚をトランプの山の1番上にセットする
- 話しながら最初のペアをサッと見せる
- 山の真ん中に入れて上から2枚をめくる
同じ色のマークがあべこべになっているペアを2つ用意しておくことで、まるでカードが瞬間移動したかのように錯覚させるのがこのトリックの種です。
ポイントは、マークの組み合わせを観客に覚えられないように瞬間的に表示すること。
見せるときに、「クラブのキングとスペードのクイーンが~」と丁寧に話してしまうと、観客がマークに意識を向けてしまうので、「王様と女王様が」などと表現するのがおすすめです。
単純なトリックだからこそ、話し方や見せ方が重要です。
「王様と女王様が旅に出かけたが、忘れ物をしてすぐに戻ってきて~」というように物語風に見せたり、「一瞬でカードを移動させてみせます!」と言って魔法をかけてみたりと、演出を加えて披露してみてください。
クイーンを使ったトランプマジックは女性向けのイベントに最適!
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トランプのクイーンに隠された秘密は奥が深い
トランプのクイーンは、それぞれモデルが存在するといわれていますが、さまざまな諸説が飛び交っている絵柄もあります。
また、スートの意味とクイーンの関係性も知ってみると、その奥深さに面白いと感じる人も多いはずです。
トランプのクイーンに隠された秘密は、意外と知らない人が多いので、トランプマジックやトランプゲームのタイミングで話題に出してみると盛り上がるかもしれません!
トランプのクイーンに隠された秘密をさらに詳しく知りたい人は、写真や画像を調べたり情報を検索したりして探ってみてはいかがでしょう。
この記事のまとめ
- トランプの絵柄が定着したのはフランス革命後
- トランプの絵柄になったモデルは所説あり
- スートとクイーンの顔の向きには関係性がある
- クイーンを使ったマジックは女性向けのイベントにおすすめ