「トランプ21」は、手札の合計を競うカードゲームです。
ブラックジャックという別名の方が馴染み深いという人もいるでしょう。
カジノで遊ばれることが多いため難しいルールだと思われがちですが、実はとてもシンプルなゲームなのです。
目次
トランプ21(ブラックジャック)ってどんなゲーム?
「トランプ21」はトランプゲームの一種で、カジノでよく遊ばれるポーカーやバカラに並ぶ人気ゲームです。
「ブラックジャック」という別名がありますが、イギリスで生まれたクレイジーエイト系のカードゲーム「ブラックジャック」とは全く違うゲームなので注意しましょう。
このゲームのルールは「プレイヤーがディーラーより高い点数を取ると勝ち」というとてもシンプルな内容です。
ただし、点数は必ず21を下回らなければなりません。
ちなみに場に出たカードの数を全て覚える「カウンティング」で勝率が上がるといわれています。
もし全て覚えられるほどの記憶力があったら、ゲームも一層楽しめそうですよね。
あわせて読まれています
ブリッジってどんなトランプゲーム?ルールや遊び方・歴史について紹介!
ブリッジとは、世界共通のルールがあるトランプゲームの1種です。 正式名称はコントラクトブリッジといい、社交の場だけではなく競技ゲームとしても親しまれています。 専門用語が多くルールが複雑に思ってしまう ...
続きを見る
トランプ21(ブラックジャック)の歴史
「トランプ21」は元々「21」という名前のカードゲームで、その起源は明らかになっていません。
歴史上、初めてこのゲームについて語られたのはドン・キホーテの作者、ミゲル・デ・セルバンテスの著書の中でした。
1613年に発行された短編小説「リンコネーテとコルタディーリョ」の中で、カードイカサマ師が得意なゲームとして登場しているのです。
このことからこのゲームは17世紀初頭から、世の中に浸透していたという諸説が生まれました。
また、ルイ15世統治時代には宮廷で人気を集めたともいわれています。
その後、移民によりアメリカに渡り「トランプ21」として、今も多くのカードゲームファンに愛されているのです。
トランプ21(ブラックジャック)のルール
「トランプ21」には特別なルールがいくつか存在します。
これらを知って、ここぞというシーンで利用できれば、ゲームの展開がより白熱したものになるでしょう。
スムーズに遊ぶために知っておいた方がいい用語とその概要をピックアップしたので、具体的な遊び方を学ぶ前にチェックしておきましょう。
あわせて読まれています
トランプ10(テン)のやり方!1人での遊び方や2人以上のときのルールを解説
トランプ10はババ抜きによく似たルールのカードゲームです。 ルールはとても簡単で覚えたらすぐに楽しめるので、やり方をチェックして遊んでみましょう。 MD編集部この記事では、複数人でやる方法や1人用ルー ...
続きを見る
ヒット
トランプ21では最初にカードが2枚配られますが、その手札に加えてカードを追加するかを選択できます。
この自分の手札にカードを追加することを「ヒット」といいます。
ヒットの回数に制限はないので、好きな枚数だけ追加可能です。
スタンド
手持ちのカードに対してヒットせず終了することを「スタンド」といいます。
ディーラーに対して手を横に振ることでスタンドの宣言が可能です。
「ステイ」と呼ばれる場合もありますが、同じ意味を指すので覚えておきましょう。
バースト
「バースト」とは手札の合計値が22以上になることです。
バーストになった場合、プレイヤーは無条件で負けとなります。
ディーラーの手札の合計値は、勝利条件に加味されないので注意しましょう。
ダブルダウン
「ダブルダウン」とは、最初の賭け金と同じ額を追加で賭けてヒットを行うプレイヤーができるアクションの1つです。
ただしダブルダウン後のヒットは1度しか出来ず、その後は手持ちのカードで勝負しなければなりません。
スイッチ
「スイッチ」とは、最初に配られたカードが同じ数字だったときにできるアクションです。
この場合、カードをそれぞれ2つの手札に分けてプレイすることができます。
ただし、最初の賭け金と同額の賭け金が必要です。
サレンダー
「サレンダー」とはゲームを降りることです。
最初のカード2枚が配られた時点で、賭け金の半分を放棄すればそのゲームを降参できるのです。
賭け金の半分は手元に戻ってくるので、どうしても勝ち目がないと判断したときは、このアクションを使いましょう。
インシュランス
「インシュランス」はディーラーの見せ札が「A」だった場合にできるアクションです。
プレイヤーはこのアクションで、ディーラーのカードに対して保険をかけられるのです。
保険金の上限は賭け金の半額で、当たれば配当金を獲得できます。
イーブンマネー
「イーブンマネー」はプレイヤーがブラックジャックで、ディーラーの見せ札が「A」だった場合に行えるルールです。
この場合、ディーラーのブラックジャックを見る前に、配当を先に受け取れるようになります。
ただし、配当金は通常の1.5倍ではなく1倍です。
トランプ21(ブラックジャック)のカードの数え方
トランプ21のカードの数え方は少し変則的。
2〜10の数字札は表示通りの数でカウントするのですが、J、Q、Kは全て「10」と数えるのです。
さらに「A」は1でも11でも都合の良い方で数えられます。
例えば最初に配られたカードが「A」と「K」だった場合、11と数えても21と数えてもいいのです。
ちなみにジョーカーは使わないゲームなので特に数え方はありません。
トランプ21(ブラックジャック)の遊び方
遊び方
必要なトランプ:52枚(ジョーカーなし)※ジョーカーを含む場合は53枚
人数:3~5人程度
カードの点数:
2~9=数字通りの点数
J・Q・K=10点
A=11点・1点(どちらか選べる)
ジョーカー=0点・1点・10点・11点(いずれか選べる)
ディーラーがプレイヤーと自分にカードを2枚ずつ配ります。
プレイヤー側には表向きに配り、ディーラーのカードは1枚を裏向き、1枚を表向きにして置きます。
表向きのカードはアップカードと呼ばれます。
それぞれがBet金額を決めます。賭け金の上限は親が決めてください。
賭けずに様子を見ることも可能です。
各自カードを見て、21に近づけるようにヒットを行いましょう。
このとき、イーブンマネーやサレンダーなどのアクションを行えます。
プレイヤーのアクションが終了したら、ディーラーが手札が16以上になるまでヒットしてください。
ディーラーの合計値より高く、21以下の手札を持っているプレイヤーが勝ちとなります。
あわせて読まれています
クリベッジのルールを分かりやすく解説!最高に面白い戦略ゲームで遊びつくそう
「クリベッジ」はカードゲームのなかでも特に有名で「面白い」と評判の2人用トランプゲームです。 しかし、やり方が複雑なのでどうやって始めたらいいか分からないという人も多いでしょう。 MD編集部この記事で ...
続きを見る
トランプで遊ぶなら手品もおすすめ!
トランプ21はシンプルなルールですが、駆け引きや計算でゲーム展開を楽しめる人気のカードゲームです。
友人や家族で集まって遊べば、白熱したゲームが楽しめるでしょう。
そんなとき、休憩時間にトランプを使った手品を披露すれば場がさらに盛り上がりますよ。
カードマジックは一見難しそうですが、カードの取り扱い方を練習すれば見る人をあっと驚かせるトリックを習得することも可能です。
動画配信サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」では、プロマジシャンがさまざまな手品を分かりやすく解説しています。
トリックだけでなくカードを扱う上でのちょっとしたコツなども教えてくれるので、動画を参考にプロ並みの手品を覚えましょう。
トランプ21(ブラックジャック)の遊び方やルールを覚えて楽しもう!
トランプ21は「ブラックジャック」という名前でも親しまれているカードゲームです。
ルールが比較的分かりやすいのですぐに参加しやすく、カジノでもポーカーやバカラに並んで愛されています。
あらかじめルールや遊び方を覚えておいて、集まりでカードゲームをするときにぜひ試してみてください。
カジノでは賭け金を払いますが、フェイクコインや小さなお菓子などを代わりに使っても楽しめますよ。
この記事のまとめ
- トランプ21はカジノで遊ばれることが多いカードゲーム
- トランプ21の起源は不明だが17世紀初頭には遊ばれていたという説がある
- 手札を21以上にしないでなるべく大きな数字にすることが目的