ババ抜き、神経衰弱、スピード、七ならべ。
トランプゲームってたくさんありますよね。
そのなかでも昔から不動の人気を誇ってきた定番ゲームといえば、大富豪ではないでしょうか?
子供のころ、トランプで遊んだことがある人なら、たいていの方がご存知のはず。
この記事では、そんな大富豪に遊び方や魅力について解説します。
目次
大富豪とは?
大富豪とは、複数人で遊ぶトランプカードゲームです。
いつごろ作られたゲームなのかは定かではありませんが、昔からババ抜きや神経衰弱と並ぶ人気ゲームのひとつでした。
トランプが一組あると気軽にはじめることができ、しかもプレイヤーの数もあまり制約がないので、今も昔も幅広い世代から親しまれています。
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概要
大富豪は複数人(2~7人程度)で行うゲームです。
最初のゲームではすべてのプレイヤーは平等ですが、2度目以降は勝ち抜けた人順に階級にわかれ、最上級の大富豪にはアドバンテージ、最下層の大貧民にはペナルティが課せられることが一般的です。
ゲーム名に関して、地域によっては「大貧民」と呼ばれています。
また、ごくまれに「人生ゲーム」と呼ばれることあります。
ゲームとしてのバランスが良い
大富豪の根強い人気の秘密はなんでしょうか?
トランプゲームにはババ抜きのような運まかせの要素が多いゲームと、スピードや神経衰弱のように実力が大事なゲームの2種類があります。
大富豪は運の要素もありますが、実力次第で勝ち上がることもでき、そのバランスがちょうどよいのです。
また、一度最下層の大貧民になった人が、一発逆転で大富豪に駆け上がるサクセスストーリーを実感できることもあります。
下剋上の快感が病みつきになる要因のひとつでしょう。
心理戦の要素がある
大富豪には心理戦の要素もあります。
ポーカーフェイスを貫いたり、強いカードを持っているのにわざと残念な顔をしたりして相手を出し抜くかけひきもまた、大富豪を楽しめる要素なのです。
それぞれがゲーム開始から脳内で戦略を立て、お互いに探り合いをします。
同じように、相手の心理戦に騙されない観察力や集中力、自分自身のひらめきも大切です。
大富豪には、トランプゲームとして必要なものがほぼすべて詰め込まれているといっても過言ではありません。
大富豪の基本的な遊び方
ではここで、大富豪の基本ルールを解説します。
ただし大富豪には地域によってルールが異なることがあるので、ここでは「日本大富豪連盟」という団体が定めた連盟公式ルール、通称「連盟ルール」に沿って説明していきます。
カードの強さ
まずはカードの強さです。
大富豪で使うカードには強さが決まっており、その優劣で勝敗が決まります。
もっとも強いカードは2です。
次はA(1)、そのあとK(13)、Q(12)、J(11)と続き、3が最弱のカードなります。
ただし、ジョーカーは2よりも強く、最強カードとなります。
まとめると、
ジョーカー、2、A、K、Q、J、10、9、8、7、6、5、4、3の順に強いということです。
大富豪の基本ルール
カードの強さがわかったところで、基本的な遊び方の流れを説明します。
やり方
- カードを全員に均等に配ります。
- ダイヤの3を持っている人からカードを出していきます。
※次のプレーヤーは、前の人が出したカードよりも強い数字のカードを出さなければいけません。 - 持っていない場合はパスすることができます。もし全員がパスをしたら、今まで出したカードは横に流して最初から再スタートします(最後にカードを出した人から)。
- 順番に出していき、手札がなくなった人から順番にあがりとなります。
- 最後のひとりになったらゲーム終了です。
一番最初にあがった人は大富豪、次にあがった人は富豪。
最後から2番目にあがった人は貧民、一番最後まであがれなかった人は大貧民となり、それ以外の人たちは平民という階級になります。
第2戦以降は大貧民からゲームがスタートします。
あがる際に出してはいけないカード
あがる際に出してはいけないカードは以下のとおりです。
- ジョーカー
- 2(通常時)
- 3(革命状態、後述)
- 8(8切りルール適用時)
ただし、ジョーカーはカードの組み合わせ(後述)で使った場合、その組み合わせが反則でない限り問題ありません。
また8を含めた階段(後述)の場合も反則にはなりません。
勝敗が決まった後のカード交換
階級が決まると、カード交換を行います。
地域によっては「年貢」と呼ぶところもあります。
要するに貧民に対するペナルティです。
大貧民は最も強いカードを2枚、貧民は最も強いカードを1枚、それぞれ大富豪と富豪に献上します。
逆に大富豪と富豪は、それぞれ最弱のカードを同じ枚数だけ大貧民、貧民に渡します。
これにより勝った人はますます強くなり、負けた人はますます弱くなります。
そのため、一度負けると次に勝てる可能性は低くなります。
なお、平民(5人以上のゲーム時)にはカード交換はありません。
大逆転できる!大富豪の特殊ルール
以上が大富豪の基本的なルールですが、この他にも大富豪にはいくつか特殊なルールがあります。
これを取り入れることで、大富豪がさらに盛り上がりますよ。
階段
大富豪では、同じマークで数字が3つ以上連続した組み合わせを「階段」と呼びます。
これを出すと、一気に3枚以上手札を減らすことができます。
誰かが階段を出したら、それ以降の人も3枚続きの階段を出さなければいけません。
4枚以上で「階段革命」(後述)となります。
革命
大富豪の醍醐味というべきルールです。
同じ数字が4枚、または4枚以上の階段を出せば「革命」が起こせます。
革命状態では、ジョーカー以外のカードの強さが逆転します。
つまり、3が最強になり、2が最弱になるのです。
強弱の順序が変わると、カード交換で手持ちに強いカードが多い大富豪や富豪が急に不利になり、下克上が起きやすくなります。
ただし、革命が起きてもジョーカーが最も強いカードであることには変わりありません。
また、革命状態で再び4枚のカードを出すと「革命返し」が起こり、カードの序列は元に戻ります。
ちなみにJを出すことで、1枚から革命ができます。
この「Jバック(イレブンバック)」に関しては、そのターン限りの一時的な革命です。
ジョーカー
ジョーカーは単体で使えば2より強い最強のカードですが、それ以外にも任意の好きなカードとして使えます。
たとえば「4、ジョーカー(5の代用)、6」と出せば、それを階段として使うことができるわけです。
また、スペードの3だけは単体で使われたジョーカーに勝ちます。
この「スぺ3」は、ここぞというときの切り札として使用しましょう。
8切り
単体の8のカードが場に出たら、その場は強制的に流されます。
そして8を出したプレイヤーが好きなカードを出すことでゲームが再開されます。
この数字カードを効果的に使うことで、うまく手札を減らすことができるでしょう。
「8流し」と呼ぶこともあります。
縛り
場に出されたマークと同じマークのカードが出された場合、場が流れるまで同じマークしか出せなくなります。
たとえば最初の人がハートを出し、次の人もハートを出したら、それ以降ハート以外は出せなくなるわけです。
ただし、ジョーカーは任意のカードとして出せますので、縛りの対象になりません。
覚えておきたい地方(ローカル)ルール
大富豪には各地域によってルールが異なります。
それを地方ルール、またはローカルルールといいます。
ルール用語の数も多く、このような追加ルールを取り入れるのは色んな意見や賛否両論があるかもしれませんが、やってみると意外と面白いかもしれません。
いくつか地方ルールをご紹介しますので、ぜひ試しに取り入れてみてくださいね。
5飛び
「ごっとび」と読みます。
UNOでいうスキップですね。
誰かが5を出すと、その次のプレーヤーはカードを出すことができません。
飛ばされるわけです。
もちろん複数枚の使用も可能。
たとえば4人プレイ時で、5を2枚だせば自分の番となります。
7渡し
7を出した枚数だけ、次のプレイヤーに手持ちのカードを渡すことができるルールです。
地域によっては「10渡し」の場合もあります。
押し付けられる側にとっては迷惑なルールですね。
都落ち
前回のゲームで大富豪だった人が続けて大富豪になれなかった場合、次回のゲームで強制的に大貧民になってしまうルールです。
大富豪で得た技術でトランプマジックにも挑戦してみよう
トランプが一組あれば、みんなで楽しく遊べるのが大富豪。
さらにトランプマジックもできたら、もっと場が盛り上がること間違いなしです。
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ルールをきちんと把握すれば大富豪で負け知らず
最初はちょっとルールが複雑で戸惑うかもしれませんが、その楽しさに気づけばハマってしまうのが大富豪です。
トランプといえばババ抜きばっかり、という方はぜひ大富豪を覚えて、お友達やご家族と遊んでみてください。
すぐに大富豪の虜になることでしょう。
また、大富豪には飽きちゃったという方は、ぜひ地方ルールも取り入れてみてください。
この記事のまとめ
- 大富豪は運と実力のバランスがよい人気トランプゲーム
- パーティゲームにもってこいの大富豪には心理戦の要素もある
- 日本大富豪連盟が定めた公式ルールがある
- 大富豪にはレア度の高い地方ルールが数多くある