ブリッジとは、世界共通のルールがあるトランプゲームの1種です。
正式名称はコントラクトブリッジといい、社交の場だけではなく競技ゲームとしても親しまれています。
専門用語が多くルールが複雑に思ってしまうかもしれませんが、覚えてしまえば世界中どこでも遊べますよ。
目次
トランプゲーム「ブリッジ」とは
「ブリッジ」はトリックテイキングゲームの1つで、正式な名前は「コントラクトブリッジ」です。
トランプゲームの中では数少ない世界共通のルールが確立されたゲームなので、世界中どこでも楽しむことができます。
プレイ人数は4人で、向かい合った2人がチームを組んで行います。
個人プレイが多いトランプゲームの中で「チームプレイ」が楽しめるのは新鮮ですよね。
ちなみに、同じく「ブリッジ」と呼ばれるゲームに「セブンブリッジ」がありますが、全く違うゲームなので注意しましょう。
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コントラクトブリッジの歴史
ブリッジの祖先はジョン・コリンソンが1886年に刊行した雑誌に載っていたゲーム「ビリッジ」だといわれています。
ビリッジはコンスタンチノープルのロシア人が遊んでいたゲームで、この頃はまだ現在のルールにある「競り」などのシステムはありませんでした。
その後、1904年頃にプレイヤーが切り札を決めるための「競り」が加えられたオークションブリッジが考案されます。
この頃はコントラクトブリッジとオークションブリッジは異なるルールで遊ばれていましたが、1930年以降はコントラクトブリッジが圧倒的なシェアを誇るようになります。
そして現在では「ブリッジ」といえばコントラクトブリッジを指すようになったのです。
トランプゲーム「ブリッジ」の種類
「ブリッジ」には2つの種類が存在します。
まず1つは友人や家族と遊ぶときによく行われる社交用ゲーム、そしてもう1つが正式な競技として行われるブリッジです。
それぞれルールやカードの配り方が違い、楽しみ方も異なるためシーンに応じたルールを選びましょう。
ここでは、それぞれの特徴や知ってると話のネタになるちょっとした豆知識をご紹介します。
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ラバーブリッジ
「ラバーブリッジ」は知り合い同士で遊ぶときによく使われ、「社交ブリッジ」と呼ばれることもあるルールです。
ラバーというのは2ゲームで勝利することを指し、コントラクトで累計100点を獲得することを1ゲームとカウントします。
このルールの場合、山札をシャッフルしてランダムに配るため運的な要素もあるため、競技の場では扱われず、社交場で用いられることが多いのです。
ちなみにラバーブリッジはとても伝統的なルールで、映画「タイタニック」で上流階級の乗客たちが船の中でラバーブリッジをプレイしているシーンが映し出されています。
デュプリケートブリッジ
「デュプリケートブリッジ」は運的要素を取り払い、純粋に「ブリッジの技術」によって勝敗を決めることに特化したルールです。
参加者は全て同じ手札の組み合わせでゲームを始め、プレイヤーのテクニックだけで勝敗が決まるため、競技ブリッジで採用されています。
このゲームはたとえ手札が一緒でもカードの出し方やオークションの内容で結果が変わるので、運を排除した実力を図ることができるのです。
ちなみに名前の「デュプリケート」は複製という意味で、同じ手札を用意するところから名付けられています。
トランプゲーム「ブリッジ」の遊び方
コントラクトブリッジには、このゲームでしか行われない独特なルールが存在します。
これがコントラクトブリッジの楽しさの1つですが、用語を知らないと何をしているかわからなくなってしまいますよね。
まずは使われる言葉とその意味を知って、ゲームへの理解を深めましょう。
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オークション
「オークション」とは、ゲームの2要素を決める競りのことです。
決めるのは切り札の有無を決める「デノミネーション」と、最低何トリック取るかを決める「オッドトリック」の2つ。
4人のプレーヤーでオークションを行い、この要素を決めてからゲームがスタートするのです。
ゲームはオークションで決まった内容が「コントラクト」となり、プレイヤーはこれを成功させるためにゲームを進めていきます。
また、ブリッジは守備と攻撃に分かれてプレイするゲームで、オークションで競り落とした側が攻撃となるのです。
ビッド
「ビット」とは、オークションそのものを指す言葉です。
それぞれの要素について宣言することを「ニットする」と呼び、プレイヤー1人1人がビットして競りを進めていきます。
ビットはパスすることもでき、3人がパスした段階で最後にビットしたプレイヤーのビットがコントラクトに決定です。
ちなみにビットが成功してコントラクトを決めたプレイヤーは「ディクレアラー」と呼ばれ、そのパートナーは「ダミー」と呼ばれます。
プレイ
「プレイ」とはオークションが終わった後に始まるゲーム本番を指します。
ディクレアラーの左隣にいるプレイヤーからプレイが始まり、その後時計回りに進んでいきます。
1プレイにつき13回のトリックという工程が行われて、13回終わった段階でディクレアラーがビットで宣言したトリック数以上勝っていれば攻撃側の勝利、下回っていれば守備側の勝利となるのです。
トランプゲーム「ブリッジ」のルール
コントラクトブリッジはルールが少し複雑です。
ここでは簡単にまとめた遊び方を解説するので、気になったら色々なルールブックや動画を見て詳しく勉強してみましょう。
また、デュプリケートブリッジは同じ種類の手札を使用するため競技向けです。
スコアの付け方などは異なりますがルールはほとんど変わらないので、今回はラバーブリッジについて紹介します。
「ブリッジ」のルール
必要なトランプ:52枚
人数:4人
カードの点数:
クラブ・ダイヤ20点
ハート・スペード30点
テーブルを囲むように座る
コントラクトブリッジのプレイヤーは4人です。
四角いテーブルを囲むように座りましょう。
このとき、向かい合った相手がチームとなります。
カードをプレイヤーに配る
ディーラーを決めて、各プレイヤーに13枚づつカードを配ります。
この後は1回ごとに左回りでディーラーを担当してください。
ビットでコントラクトを決める
オッドトリックとデノミネーションを決める競りを行います。
オッドトリックとは、勝利に必要な6トリックの他に何トリック獲るかを決めるもの。
デノミネーションはトリックを取るための切り札として使うマークを決めるものです。
時計回りにプレイを始める
オークションによって有効なコントラクトが決まったらプレイ開始です。
コントラクトを決めたディクレアラーの左隣にいるプレイヤーからカードを出していきましょう。
全員がカードを出して一番強い人が勝つ
一番強いカードを出した人が勝ちとなります。
カードは2から順番に強くなり、Kの次にエースが強くなります。
マークはクローバー、ダイヤ、ハート、スペードの順で強さが決まっています。
この1周を1トリックと呼びます。
ディクレアラーがダミーに指示を出す
ディクレアラーのパートナー「ダミー」は最初にカードが出された段階で自分のカードをオープンにします。
その後はディクレアラーがダミーが出すカードを指示してください。
13回トリックを行ったら1ゲーム終了
13回カードを出して持ち札がなくなったら1ゲーム終了です。
攻撃側がコントラクトで決めたトリック数に勝利していれば加点されます。
トランプゲーム「ブリッジ」は知的なゲーム
コントラクトブリッジはトランプゲームに多い「運」という要素をなるべく無くした結果、推理力や情報収集力が重要となりとても知的なゲームとなりました。
また、コントラクトブリッジはチームプレイなのでお互いを思いやり、協力し合うという意識が生まれます。
その結果、プレイヤー同士の気持ちの繋がりが強まり、打ち解けるのにぴったりなのです。
欧米では「人と親しくなれる」ということから、社交上必須の嗜みとまで呼ばれているのだとか。
知的で社交的なゲームを覚えておけば、今後知り合う人とも楽しく遊べんですぐに仲良くなれるでしょう。
トランプのテクニックを活かしたいならマジック
トランプゲームをしているとトランプを、シャッフルしたり配ったりとカードの扱いが上達していきます。
そんなカードさばきをさらに活かしたいなら、マジックにチャレンジしてみませんか?
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マジックをいくつか習得し、ゲーム仲間を驚かせましょう。
トランプゲームのブリッジは世界中で流行っている!ルールを覚えて楽しみながら遊んでみよう
コントラクトブリッジは世界中で親しまれる歴史あるトランプゲームです。
どこでも同じルールが採用されているので、たとえ言葉が通じない相手でもゲームを知っていればコミュニケーションを取ることができるでしょう。
そんな社交の場で活躍するゲームのルールを覚えて、友達同士はもちろん初対面の人とも遊んで親睦を深めてくださいね。
この記事のまとめ
- コントラクトブリッジは世界共通ルールが決まっているカードゲーム
- 遮光用のラバーブリッジと競技用のデュプリゲートブリッジがある
- オークションで切り札や勝利数を決めてからゲームを行う