子供の頃「七並べ」で遊んだことがある、という人は多いでしょう。
みんなで遊べてルールも単純なので、時代を問わず人気のトランプゲームです。
しかし、大人になってからいざやろうと思うと「どんな遊び方だっけ?」と曖昧になっている場合もありますよね。
目次
七並べとは
七並べとは、有名な子供向けのトランプゲームの1つです。
参加人数は3~4人程度が適切で、2人だとお互いの手札が分かってしまうのであまりおすすめできません。
普通にゲームとして楽しむほかに、カードの数が全て揃っているかを確認する時にも役立ちます。
七並べの発祥は海外のトランプゲーム「ファンタン」です。
日本は最初に「7」を揃えてから始めますが、ファンタンは何もない状態からスタートします。
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七並べのルール
七並べのルールはとても分かりやすく、一度覚えてしまえば老若男女みんなで楽しめるゲームです。
説明も簡単なので、誰かが基本を覚えておけば「七並べをやったことがない」という人でもすぐに参加して盛り上がれるでしょう。
パーティーやイベントでみんなでわいわい遊べるように、まずは基本的なルールを確認して下さいね。
基本ルール
七並べのルールを一口で説明すると、「7を中心にして左右に数字を並べていく」というものです。
ただし、
- 使うカードの数
- パスの回数
- 失格の条件
などの細かなルールがあるので事前に基本的な流れをチェックしておいてくださいね。
それでは、どんな順番で何をしたらいいかを見ていきましょう。
①トランプを配って7だけを並べる
まず、ジョーカーを抜いた52枚のトランプを参加者全員に同じ枚数になるように配りましょう。
配り終わったら、各自手持ちのカードの中に「7」があるか確認し、あったらテーブルの上に並べておきます。
ハート、ダイヤ、スペード、クローバーの4枚が揃ったらじゃんけんで親を決めてください。
②同じマークの隣り合った数字を並べて出す
最初にカードを出す人は、ダイヤの7を出した人、じゃんけん、親からなどみんなで相談して決めましょう。
手札の中から、「7」と隣り合う数字を探して横に並べてください。
つまり、最初は「6」か「8」しか出せないということです。
数字が合っていても、違うマークの隣には並べられないので注意しましょう。
③失格になったら手札をすべて並べる
出せるカードが無くなり、パスも3回使い切ってしまったらその人は失格となります。
失格になったら、自分が持っているカードをあるべき場所に並べなければなりません。
間が空いてしまってもいいので、「本来そのカードが並ぶべきところ」に手札を置きましょう。
ローカルルール
七並べには、地域や年代でいろいろなローカルルールが存在します。
比較的簡単に遊べるゲームですが、ローカルルールを取り入れることで戦略性やスリルをアップし、より白熱して盛り上がれるようになるでしょう。
少し複雑なルールもあるので、参加する年齢に合わせて取り入れてくださいね。
ここでは、メジャーなローカルルールを3つ紹介します。
ジョーカー
「ジョーカー」は戦略性をアップさせるローカルルールです。
ジョーカーは自分が持っていないカードの変わりに場に出せる特別なカードです。
例えば「5」の隣に「3」を出したい時、「4」の位置にジョーカーを置くことで「3」も一緒に並べられるのです。
その後、「4」の手札を出す人は場にあるジョーカーを受け取らなければなりません。
ジョーカーを持っていると最後まで手札が0枚にならないので、その人は失格者以外で最下位ということになります。
最後まで残る可能性があるジョーカーをやりとりすることで、よりスリリングなゲーム展開を楽しめるでしょう。
ポイント
使うジョーカーは1枚なので、2枚ある場合は事前に抜き取っておきましょう。
ゴースト
「ゴースト」は、カードを持っている人は失格になった人と話してはいけない、というローカルルールです。
うっかり失格者と会話してしまうと立場を交換しなければならない、つまり自分が失格者になってしまうのです。
失格者は一度ゲーム失格になると、ただ見ているだけになってしまいますよね。
しかし、「ゴースト」を適用すれば「うっかり会話をさせてゲームに復帰しよう」という駆け引きができるので、人数が多い時におすすめです。
トンネル
「トンネル」、どちらか片端にたどり着いたマークは、反対の片端からカードが出せるようになる、というものです。
例えばハートの列で最初に「K」まで並んだら、その後ハートの列は「A」から出せるようになるのです。
さらに、今まで出せていた「7」から続くルートでは出せなくなってしまいます。
例えば「……6、7、…K」という場合、本来なら「5」が出せるはずですが、「K」まで出揃ったため、「A」しか出せなくなります。
「5」のカードは、最有力なカードからお荷物カードになってしまうのです。
手持ちのカードの価値が変わる、という逆転を味わえる面白いルールですよ。
殺しの七並べのルール
七並べの中には「殺し」というルールがあります。
少し物騒なネーミングですが、普通の七並べより白熱した展開を楽しめるルールです。
ジョーカーを使わない、最初に「7」を並べるなど基本的な流れは一緒なので、基本ルールに慣れたら「殺し」を取り入れてみましょう。
そのために、まずは「殺し」の基本的な流れを紹介します。
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七並べとの違い「殺し」
通常の七並べと「殺し」の違いは出せる場所です。
通常のルールでは、カードが出せる位置は同じカードの隣り合った数字のみですよね。
しかし、「殺し」ルールでは違うマークの同じ数字の上にもカードが並べられるようになるのです。
例えば、ハートとスペードが縦に並んでいたとしましょう。
ハートの列で「5」まで並んでいて、スペードはまだ「7」で止まっていた場合、スペードの「5」を持っている人は「6」が出ていなくても「5」が出せるようになります。
また、「殺し」ではカードに囲まれた置き場所の数字は出せなくなってしまいます。
手札に合っても出せない数字が増えることで、より戦略的な展開を楽しめるのです。
基本ルール
「殺し」はやや難易度が高い特別な七並べなので、勝ち抜くためには決まりや流れをよく理解してゲームを始めることが重要です。
基本的な「殺し」のルールを解説するので、みんなでやるときに勝てるようにイメトレしてみましょう。
①トランプを配って7を並べる
トランプをよく切ったら、参加者全員に均等になるよう配ってください。
ジョーカーを事前に抜いておくという点は、基本ルールと変わりません。
カードが行き渡ったらそれぞれ手札から「7」を探して4枚縦に並べましょう。
②場札の上下左右どこかに並べて出す
「殺しの七並べ」では、隣り合った数字だけではなく上下にもカードを出すことができます。
例えばハート、ダイヤ、クローバー、スペードの順で並んでいてダイヤの「5」が出たら、ハートとクローバーの「5」も並べられるようになります。
上下左右にカードが並べられるため、ゲームが進んでいくとカードに囲まれた空白の部分が出てきます。
周囲をカードで囲まれた空き場所は、合っている数字でも置けなくなります。
④手札が無くなった人から順位付け
そのままゲームを進め、手札が無くなった人から順位が決まっていきます。
ただし、殺しで置けない手札を持っている場合は「手札が少ない人」から勝ちが決まります。
「殺し」ルールの勝利条件は、いかに持っているカードが少ない状態で終わらせるかなのです。
一度に殺せるカードの枚数
殺しの七並べでは、同時に複数のカードを殺すことができます。
上下左右で並べていけるので、2枚以上の空白を一気に囲ったり角を利用して空白を囲い込むことができるからです。
戦略とテクニックが求められますが、多くの空白を一気に囲い込めればその後の展開も白熱するので、「カード殺し」を狙って出すカードを吟味しましょう。
七並べの必勝法
七並べは手札をむやみに出しているだけでは勝ち抜くことはできません。
それどころか、出せない数字ばかり溜まってパスが続き失格になってしまうこともあるでしょう。
ゲームで確実に勝利するには、「何を出して何を出さないか」をはっきりさせておくことが重要です。
七並べが強くなる必勝法を2つピックアップしたので、ゲームの参考にしてください。
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「7」から遠いトランプを出しやすくする
「7」から遠いトランプを出しやすくする工夫も大切ですよ。
自分の手札を見て、手札の中に「7」から遠い数字があった場合、なるべく早くそこにたどり着けるように同じマークの数字は積極的に出していきましょう。
七並べは基本的に「7」に近い数字の方が有利です。
ゲームが進んでいるのに「7」から遠い数字ばかり残ってしまうと、出せる数字が無くなって失格になってしまいますよ。
「6」と「8」を簡単に出さない
「6」と「8」はよく考えて出すようにしましょう。
「7」から遠い数字を出しやすくするとはいえ、自分の手札に無いマークについては注意が必要です。
例えば、スペードの「6」だけ持っている場合、自分が「6」を出さなければ他の人はその先が出せませんよね。
自分はスペードを持っていないため、気にせず最後まで「6」を持ち続けていることが正解です。
「6」を出さない限り誰もその先を出せないので、有利な立場でゲームを進められるでしょう。
心理戦はマジックでも使える
七並べは相手の手札を読み、
- 「出して良いカード」
- 「保持しておきたいカード」
を見極められるかが勝利の秘訣です。
また、自分が出してほしいカードを人に出させるという心理戦もとても重要な鍵となります。
そんな心理戦が活躍するのが、マジックの世界です。
タネも仕掛けもあるマジックは、どれだけ観客の心理を掴み「不思議」と思わせられるかで成功率が変わります。
マジックの心理戦を学びたいと思ったら、「Magic Movie Japan(MML)」というマジック動画サイトがおすすめですよ。
プロマジシャンが役立つテクニックやすご技を公開しているので、さらなるスキルアップが目指せるでしょう。
七並べのルールは意外と奥が深い!色んなルールを組み合わせて遊んでみよう
七並べの基本ルールは単純ですが、ローカルルールを取り入れることによって様々な楽しみ方ができる奥深いゲームです。
遊ぶ相手やシーンに沿っていろいろなルールを取り入れて「自分たちだけの七並べ」を作ってみましょう。
遊び方を覚えておけば、ちょっとしたパーティーや余興で手軽に盛り上がれるので、まずは友人や家族とルールを確認しながら遊んでみてくださいね。
この記事のまとめ
- 七並べは「7」を基準にして同じマークの数字を並べていくゲーム
- 「ジョーカー」や「ゴースト」、「トンネル」など戦略性を高めるローカルルールがある
- 「殺し」ルールではカードに囲まれた場所の数字が出せなくなる
- 必勝法は自分が持っているマークは早めに繋げて、持っていないマークは繋げさせないこと