カードマジックに欠かせないトランプは、消耗品的な存在です。
長く使っていれば曲がったり傷ついたりしてくるので、定期的に新しいものを購入する必要があります。
また、何種類か用意してトリックに合わせて使い分けるのも重要です。
目次
- 1 トランプの選び方
- 2 プラスチック製トランプおすすめ7選
- 3 紙製トランプおすすめ12選
- 3.1 バイスクル(BICYCLE) / ライダーバック (レッド)
- 3.2 バイスクル(BICYCLE) / ライダーバック (808)
- 3.3 バイスクル(BICYCLE) / トラジックロイヤルティー
- 3.4 バイスクル(BICYCLE) / アンプリファイド
- 3.5 バイスクル(BICYCLE) / ガーディアン
- 3.6 バイスクル(BICYCLE) / ブリッジサイズ
- 3.7 タリホー(TALLY-HO) / サークルバック
- 3.8 ビー(Bee) / ダイヤモンドバック
- 3.9 ビー(Bee) / ポーカートランプ
- 3.10 セオリー11(theory11) / アーティサン
- 3.11 セオリー11(theory11) / タイクーン
- 3.12 ALTAS+(アルタスプラス) / ビックトランプ
- 4 トランプマジックの習得方法
- 5 マジックにはプラスチックトランプより紙製がおすすめ!扱いやすさが上達の鍵
トランプの選び方
カードマジックを行うには、まず自分に合ったトランプを探すことが大切です。
しかし、世の中には多くの商品があるため「どれが自分に合うのか分からない」というひともいるでしょう。
また、商品の違いや特徴が分からなければ正しい選択をするのも難しくなります。
そこでまずは用途や素材、サイズなどをチェックして「マジックに使いやすいトランプの選び方」を学びましょう。
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用途
トランプ「何に使うのか」を元にして選びましょう。
実は、マジックで使う場合とゲームで使う場合では、適した種類が異なるのです。
まずは、使う用途別に使いやすいトランプの特徴を紹介します。
マジック
マジック用で使うトランプ選びで大事なのは「扱いやすさ」です。
色々なサイズ、材質がありますが一番おすすめなのが「ポーカーサイズ」と呼ばれる63×89mmのトランプ。
見栄えがいいサイズ感と流通量の多さから、一流マジシャンもよく使用するタイプです。
マジック中はカードが折れてしまったり曲がったりしてしまう場合があります。
そんな時、どこでも手に入れやすいサイズならすぐに新品を用意して馴染んだサイズ感で練習やショーの披露ができるでしょう。
ゲーム
ゲーム用で使う場合には、特にどれ良いというものはありません。
日本で一般的に流通しているカードゲーム用トランプは「ブリッジサイズ」という大きさのもの。
女性や子供の手にも持ちやすいサイズ感なので、こちらを選んでおけば間違いないでしょう。
中には正方形や丸型、特殊な材質、ビッグサイズなど個性的なトランプもあるのでパーティーの盛り上げグッズとして用意しておくのもおすすめです。
素材
トランプの素材で一般的なのは「エンボス加工された紙」と「プラスチック」の2種類です。
どちらもマジックに向いていますが、取り扱う際には、押さえておきたい素材の特徴があります。
購入前に素材の違いもチェックしましょう。
エンボス加工の紙
紙製トランプの特徴は「しなやかさ」です。
適度な弾性があり、よくしなるため取り扱いやすくカードマジックでも良く使用されています。
痛みやすいというデメリットもありますが、表面にエンボス加工が施されているものを選べば充分な丈夫さを得られるでしょう。
また、カードマジックの中には紙製のトランプでしかできないトリックもあるため、マジックをするなら1つは持っておきたい商品です。
プラスチック
プラスチック製トランプの特徴は「丈夫さ」です。
折れ目がつきにくく、破れにくいので長く使用できるでしょう。
汚れてしまっても掃除がしやすいのでゲームによく使われていますが、マジックでも活用できるトランプです。
耐水性に優れているので、水を使うトリックにも活用できそうですね。
ただし、静電気や手汗でくっつきやすく取り扱いが少し難しいので、事前によく練習してスムーズに扱えるようにしましょう。
ブランド
トランプを作っているブランドは数多くありますが、中でも有名なブランドは要チェック。
どのトランプを買うか悩んだら、評価が高い有名ブランドを選ぶというのもおすすめの方法です。
バイスクル(BICYCLE)
売上世界1位を誇るアメリカのU.S.プレイングカード社では、多くのトランプブランドを展開しています。
その中でも、世界中のマジシャンから絶大な支持を受けているブランドが「BICYCLE(バイスクル)」なのです。
エンボス加工が施された紙製のアイテムは滑りが良く扱いやすいものばかり。
マジシャン用の高品質なデックや仕掛け付きのデックなど60種類以上のトランプが作られているため、中にはカードをコレクションして楽しむマジシャンもいるのだとか。
タリホー(TALLY-HO)
「タリホー(TALLY-HO)」もU.S.プレイングカード社が展開しているトランプブランドの1つです。
同社ブランドの中でも特に長い歴史を持ち、バイスクルと並ぶ人気を集めています。
こちらのカードもエンボス加工ですが、表面にややざらつきを感じるのが特徴です。
トランプを扇型や円形に並べた模様が背面に描かれていて、オーセンティックなカードデザインも楽しめます。
手の大きさ
手の大きさによっても取り扱いしやすいサイズ感が変わってきます。
手の大きさが平均的な人は、「ポーカーサイズ」というトランプを使いましょう。
大きさは88mm×63mmで、一般的によく見かけるゲーム用トランプより少し大きめになっています。
ただし、手が小さくて「ポーカーサイズ」が扱いにくいという場合は無理して使うことはありません。
その場合、「ブリッジサイズ」と呼ばれるものがおすすめ。
89mm×58mmというサイズ感は「ポーカーサイズ」よりやや横幅が狭いので小さい手でも持ちやすく取り扱いしやすいのです。
沢山のカードを持つ時にも便利なので、状況や自分の手に合わせて便利な方を使いましょう。
プラスチック製トランプおすすめ7選
プラスチック製のトランプは静電気が起きやすく、カードが滑りにくくなるといわれることがあります。
確かに紙製に比べて取り扱いがやや難しいという特徴はありますが、その代わりに耐久性が高く汚れや水にも強いので長く使用できるのです。
また、多少粗く使っても曲がったり折れたりしにくいので、マジックの幅が広がるでしょう。
ここではプラスチック製のおすすめトランプを7つピックアップしました。
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スロウワー(SLOWER) / カジノトランプ
ブラックカラーで統一されたスロウワーの「カジノトランプ」はスタイリッシュな雰囲気が魅力です。
黒いカードに赤と白でマークが描かれた大人っぽいデザインなので、かっこいい演出のマジックショーにぴったりですね。
また、背面の模様が上下対称になっているので向きを気にする必要が無く、カードマジックに使いやすい商品でもあります。
コパッグ / ポーカーサイズ
コパッグの「ポーカーサイズ」は、ラスベガス最高峰と呼ばれるポーカー選手権「WSOP」公式商品です。
プラスチック製なので耐久性が高く、何回使っても折れたり曲がったりしにくいことが特徴。
表面の特殊加工によって紙製トランプのような質感になっているので、「紙製トランプに慣れたいけど、まずは丈夫なもので練習したい」という人にぴったりです。
GOD J J(ゴッドジェイジェイ) / ブラックトランプ
黒を基調としたGOD J Jの「ブラックトランプ」は、白と青で描かれた絵柄がまるでネオンライトのように見える、ミステリアスな雰囲気のトランプです。
スタイリッシュな色合いの絵柄も魅力的ですが、さらに注目したいのは背面です。
なんとこのカードは通常模様が描かれているはずの背面に何もなく、黒1色なのです。
この「無地」という特徴を生かしたマジックをすれば、トランプの魅力がより引き立ちそうですね。
クールな雰囲気で手品を披露したいというときに、ぜひ使ってみましょう。
ヴィルトゥオーゾ(Virtuoso) / Fall Winter
ヴィルトゥオーゾ(Virtuoso)の「Fall Winter」は薄く滑らかな素材感が取り扱いしやすいマジック向けのトランプです。
するりとした触感でカード同士がくっつきにくいの、で取り扱いしやすく練習にも最適でしょう。
緑とグレーの幾何学的な背面は、ディスプレイや動きに応じて色を変えるアダプティプなデザイン。
絵柄もそれに合わせた個性的な仕上がりで、マジックのミステリアスな雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。
エンゼルトランプ / SPNN1008
エンゼルトランプの「SPNN1008」は、カードにもマジックにも使用できる王道アイテム的な商品です。
マジックを練習するにあたって「まずは本格的なデックを揃えたい!」というときは、こちらの商品がおすすめ。
背面の模様がオリエンタルでカラフルな目を惹くデザインなので、マジックを披露するとぱっと華やかな印象になるでしょう。
任天堂(Nintendo) / トランプナップ1051
ゲーム業界で活躍する任天堂もトランプ商品を展開していますよ。
任天堂の「トランプナップ」は高品質で耐久性が高いプラスチックトランプです。
シンプルな柄と模様はどんなシーンでも使いやすく、長く活躍するでしょう。
また、対象年齢が3歳からなので子供にマジックのお手伝いをしてもらうときも安心ですね。
ROLF(ロルフ) / マイクロ ドッツ トランスパレント カード
「マイクロ ドッツ トランスパレント カード」は、向こう側が透けて見えるというとても個性的なトランプ。
絵柄がドット絵で描かれており、絵柄以外の部分が透明なので透けているように見えるのです。
もちろん、裏から見てもトランプの絵柄が分かるわけではないので安心して下さいね。
透けているから見えてしまいそう、というスリルをマジックに活用しましょう。
紙製トランプおすすめ12選
紙製のトランプは滑りやすくよくしなるので、マジックでの取り扱いがしやすいタイプです。
一方、曲がったり破れたりしやすいので耐久性はやや低め。
定期的に新調しなければならないので「自分が使いやすい定番アイテム」を見つけておくことが大切です。
紙製トランプのなかにも、加工によって耐久性を高くしているものがあるため練習する時はそういった商品も活用しましょう。
デザインや品質などから、マジックに活かせるおすすめ商品を13つピックアップしたので選ぶ際の参考にしてください。
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バイスクル(BICYCLE) / ライダーバック (レッド)
「ライダーバック」はバイスクルが展開するトランプの中でも、もっともポピュラーな商品です。
背面の絵柄には「自転車に乗った天使」や、「自転車に乗ったキング(ジョーカー)」などが描かれていて、ポップな雰囲気を演出しています。
表面のエンボス加工はわずかに凹凸があり、トランプ同士がくっつきを防げるのでマジックにも使いやすいでしょう。
背面の色は赤以外に、青色も展開されています。
どちらの色も買っておけば背面色を生かしたマジックにも役立ちますね。
バイスクル(BICYCLE) / ライダーバック (808)
「ライダーバック (808)」はバイスクルの代表的商品「ライダーバック」のパッケージを刷新したアイテムです。
カードの質感やデザインは全く変わらないので、ライダーバックを使っていた人でも自然に扱えるでしょう。
見慣れたデザインでもパッケージチェンジで新鮮に見えるので、カードを買い替える楽しみが生まれますよね。
バイスクル(BICYCLE) / トラジックロイヤルティー
「トラジックロイヤルティー」はホラーなデザインやギミックが面白い、個性派トランプです。
ジャック、クイーン、キングなどの絵札がすこしホラー調で、背面の模様も赤と黒の色合いでダークな印象になっています。
さらに、このトランプはブラックライトをあてることで絵柄の一部が暗闇で光るようになっているのです。
インパクト抜群な演出と怖い雰囲気は、ハロウィン時期のマジックにぴったりですよね。
バイスクル(BICYCLE) / アンプリファイド
「アンプリファイド」は青とオレンジのグラデーションが美しいトランプです。
背面には、バイスクル伝統の天使模様ではなく、グラデーションと幾何学模様が独特な仕上がりとなっています。
トランプを扇状に広げる「ファン」やテーブルに広げる「スプレッド」をした時に背面の模様がそろうと美しくみえるので、マジックの芸術性にこだわりたい人におすすめです。
バイスクル(BICYCLE) / ガーディアン
「ガーディアン」はバイスクルの商品で最も幻想的なゴシックなデザインが特徴です。
マジックショップ「セオリー11」がデザインしたアイテムで、モノトーンで統一された絵柄と深いクリムゾンレッドがファンタジーな雰囲気を漂わせています。
カードの質やサイズ感はバイスクルのポーカーサイズトランプを同じなので、マジックにも問題なく使えるでしょう。
世界観を大切にしたい時に使ってみてくださいね。
バイスクル(BICYCLE) / ブリッジサイズ
バイスクルの「ブリッジサイズ」は、定番商品である「ライダーバック」をブリッジサイズに変えた商品です。
ポーカーサイズより幅が狭いブリッジサイズは、女性や手が小さい人でも扱いやすくスムーズなカード捌きができるでしょう。
マジックにはかならずポーカーサイズを使わなければいけない、というわけではありません。
ブリッジサイズが自分の手に合う時は、このアイテムで手品の練習をしましょう。
タリホー(TALLY-HO) / サークルバック
U.Sプレイング社のトランプブランド「タリホー」から展開されているトランプには、2種類の背面模様があります。
「サークルバック」はその中でも特に人気な「円形のサークル模様」が描かれた商品です。
ちなみに、「タリホー」というのはキツネ狩りでターゲットを発見した時の掛け声なのだそうです。
そのため、「タリホー」のカードはジョーカーが狩人のイラストになっています。
ビー(Bee) / ダイヤモンドバック
U.Sプレイング社のカードブランド「ビー」から発売されている「ダイヤモンドバック」もマジシャンに人気のアイテムです。
エンボス加工の紙製で滑りが良く、扱いやすい所は他のU.Sプレイング社ブランドと変わりませんが「カードが硬めなこと」がビーの特徴です。
耐久性が強めなので、観客の前で派手なアクションを行うマジックに向いているでしょう。
ただし、こちらのトランプは裏面が「白い縁取りの無いダイヤ柄」になっていて、裏表が気付かれやすい仕様です。
そのため、やや上級者用のトランプといえるでしょう。
ビー(Bee) / ポーカートランプ
トランプブランド「ビー」の「ポーカートランプ」は、1892年に誕生してから数多くのカジノで愛用されている定番トランプです。
クラシックで凝ったデザインの絵柄が見栄え良く、マジックにおしゃれさを重視したい人にぴったりしょう。
裏面は縁取りが無いダイヤ模様なので取り扱いにはテクニックが必要です。
ただ、境目が分かりにくいので「1枚持っていると思わせて2枚持っている」といったトリックはやりやすいでしょう。
セオリー11(theory11) / アーティサン
U.Sプレイング社のカードブランド「セオリー11」から発売されている「アーティサン」はカード本体はもちろん、収納するケースにも芸術的なセンスが光る商品です。
一般的にトランプの柄に使われている色は黒と赤ですが、「アーティサン」ではアクセント的に金色が使われているので洗練した印象が強いのです。
背面の模様も金色で、白と金の調和が上品な雰囲気に。
もちろん硬さや弾力、触り心地などはU.Sプレイング社らしい高品質でマジックでの取り扱いもしやすくなっています。
デザイン、使用感ともにハイレベルなアイテムと言えるでしょう。
セオリー11(theory11) / タイクーン
「セオリー11」には、セレブ仕様の見栄え抜群な「タイクーン」というトランプもあります。
これは、富豪のみを観客にすることで有名なマジシャン「スティーブ・コーエン」とマジックショップ「セオリー11」がプロデュースしたアイテム。
繊細なデザインとゴールドがかったアイボリーの色調は、高級感や上品さを感じさせます。
ポーカーサイズなので、マジックにも使いやすい仕様なのもポイントです。
すこし上品で豪華なショーで使いたい時にぴったりですね。
ALTAS+(アルタスプラス) / ビックトランプ
アルタスプラスの「ビックトランプ」は、一般的なトランプの約4倍ほどの大きさをしているインパクト抜群なトランプです。
マジックでパフォーマンスする際、後ろの方にいる人にも見やすいサイズ感ですよね。
サイズが通常と全く異なるので取り扱いは難しいかもしれませんが、大きさを活かしたマジックを覚えるきっかけにもなるでしょう。
トランプマジックの習得方法
マジシャンは数多く展開されているトランプから、自分が使いやすくショーの雰囲気に合ったものを選び出しています。
実際にどのマジシャンがどんなカードを使っているか気になる人は「Magic Movie Japan(MMJ)」を見てみましょう。
この配信サービスでは、沢山のマジシャンが得意のカードマジックを披露したり、そのトリックを解説したりしています。
マジックの技術やトリックを学ぶのはもちろん、どんなトランプを使っているのかも勉強できるのでカード選びの参考になりますよ。
プロマジシャンが愛用しているカードを用意して、動画を観ながら練習すれば見る人がアッと驚くマジックが習得できるでしょう。
マジックにはプラスチックトランプより紙製がおすすめ!扱いやすさが上達の鍵
トランプには、サイズの違いや材質の違いなどさまざまな種類が存在します。
どんなカードでもマジックに活用することはできますが、やはりもっとも使いやすいのは紙製のカードです。
エンボス加工が施された紙製トランプはカード同士がくっつくにくく、適度に弾性があるので手元でスムーズに扱えるでしょう。
もちろん、練習を重ねればプラスチック製のカードでもマジックを行うことは可能です。
最初は紙製のマジックで基本的なテクニックを練習して、それから自分の使いやすいカードを見極めていきましょう。
この記事のまとめ
- トランプの素材は「エンボス加工の紙」と「プラスチック」の2種類が多い
- 多くのマジシャンが愛用している有名トランプブランドがおすすめ
- カードサイズは自分の手の大きさに合わせて選ぼう
- 紙製のトランプの方が滑りやすくくっつきにくいので扱いやすい