いきなりですがあなたは超能力を信じますか?
仮に信じないという人であっても、例えば数十センチの至近距離でトランプが移動したり、突然空のコップからレモンが出現したりしたら、信じてしまうこともあるでしょう。
目次
マジシャン前田知洋とは?
前田知洋さんというマジシャンをご存知でしょうか?
プロのマジシャンやマジックマニアならもちろんのこと、一般の人でもテレビなどでご覧になった方も多いはずです。
前田さんは日本が世界に誇る一流マジシャンで、クロースアップマジックの達人として有名です。
世界にその名を轟かせた前田知洋さんのプロフィールをご紹介します。
プロフィール
前田知洋さんは1965年東京都品川区のご出身。
東京電機大学工学部電気通信工学科(現情報通信工学科)を卒業されています。
卒業論文は人工知能について書かれたそうなので、バリバリの理系なんですね。
大学卒業後、アメリカのアカデミーオブ・マジカル・アーツのオーディションに合格され、そこからマジシャンの道に進まれました。
大学の研究とは全く違うお仕事に就かれたわけですね。
プロになってからは有名な賞を数多く受賞し、押しも押されもせぬクロースアップマジックの第一人者となり、テレビ番組にも多く出演されています。
また、たくさんのマジックに関する本の著者でもあります。
などはAmazonでもレビューが多く、おすすめの作品です。
マジック本以外にも、関連商品として「クロースアップマジシャン・だまされたい脳マジックの快楽」というマジックDVDも人気です。
クロースアップマジックとは?
クロースアップマジックとは、比較的少数のお客さまに対して、ごく至近距離で行うマジックのことです。
ステージで行う一般的なマジックと比べて距離感が極めて近いので、それだけ高い技術が求められます。
カードマジックやコインマジックなどが代表的ですね。
お客さまとの距離が近いので、ゲームをしたり会話を楽しんだりしながら披露できるという特徴があります。
日本でクロースアップマジックを専門とされている有名なマジシャンとしては、前田さんの他にふじいあきらさんがいらっしゃいます。
世界が認める実力
前田さんの実力は、世界中のトップマジシャンたちも認めていて、その技術の高さは折り紙付きです。
例えば、世界中のマジック愛好家に読まれているアメリカのマジック専門誌「GENII MAGAZIN」の表紙を二度も飾り、特集記事が組まれたこともありました。
また、世界的に有名なマジック専門会員制クラブ「MAGIC CASTLE(マジックキャッスル)」に日本人最年少での出演も果たしています。
前田知洋がテレビ番組で披露したマジックのネタバレ
前田知洋さんの代表的なマジックをいくつかご紹介していきます。
レモン出現マジック
前田さんの代表ネタ「レモン出現マジック」です。
まず、透明ではないカップを用意し、その中に小さなボールを入れてカップでかぶせます。
このとき、本当にボールがカップの中に入っているかで観客と賭けをして、ちょっとしたゲームを楽しみます。
ボールは入っていたり入っていなかったりするのですが、その後空っぽのはずのカップから突然レモンが出現するという手品です。
このタネは、ボールをポケットに入れる説明をしている間にレモンを別のポケットから出し、コップのなかに仕込んでいるというもの。
つまり、観客の目を引きつけて、その隙にこっそりレモンを仕込んでいるわけです。
人の目を関係ないところに集中させるこの技術を「ミスディレクション」といいます。
アンビシャスカードマジック
続いては、トランプマジックの一種「アンビシャスカードマジック」です。
まず、52枚のトランプの中から1枚を選んでもらい、印をつけます。
そしてそれをカードの山の真ん中くらいに差し込んでもらいます。
マジシャンが指をパチンと鳴らすと、真ん中に入れたはずのカードが一番上に上がってきているという不思議な手品です。
このタネは、まず観客が選んだトランプに注目している間に「カードの束の一番上のカードを浮かしておくこと」です。
印付きカードを束に差し込んでもらう際、真ん中に入ったかのように見せて実は上から2番目に入れてもらいます。
指を鳴らしたあとカードを2枚重ねてひっくり返すことで、印のカードが出現。
再びカードを伏せ、一番上のカード(実は無関係のカード)を本当に束の真ん中に入れます。
もう一回指を鳴らしてトップカードをめくると、またしても印のついたカードが現れるという、連続の驚きを与えるマジックです。
探偵カードマジック
最後は「探偵マジック」です。これもトランプを使います。
まずキングやジャックなど同じ色の絵柄カード2枚を抜き出し、これを探偵カードとします。
さらにお客さまからカードを無作為に選んで覚えてもらい、山札を半分に分けたりしてカードの真ん中くらいに挿入。
次に「赤いキングとジャック探偵がそのカードを探し出します」と言って、2枚の探偵カードの絵柄を見せて、束の一番上に置きます。
そしてカードの束を振り裏返すと、なんとお客さんが選んだカードが探偵カードに挟まれて現れるというビックリマジックです。
この手品は内容のわりに単純なタネで、お客さんが選んだカードを真ん中に入れた時点で探偵カードに挟まれるように、あらかじめ山札の一番上と一番下にセットされているのです。
そして、この探偵カードにもタネがあります。
【探偵カード】
【あらかじめセットするカード】
どちらも同じ赤いマークですが、違うカードですよね。
ただ、相手はカードをはっきり覚えていないという、人の記憶の曖昧さを利用したトリックなのです。
クロースアップマジックをやる際のポイント
どのようにすれば実際にクロースアップマジックがスムーズに披露できるのか、実際に見ていきましょう。
技法を身につける
まずは、基本的な技法を身につける必要があります。
これはマジックに限らず、どんなことでも同じですね。
- カードを真ん中に入れたように装って上から2番目に入れる
- こっそり小指でカードの束にブレイク(隙間)を作る
- カードをこっそり一番上、または下に持ってくるようにシャッフルする
これらの技術をスムーズに披露できることが重要です。
ミスディレクションを鍛える
ミスディレクションとは、観客の注意を意図的に逸らすことです。
指や視線を動かすことで別のところに注目させて、その間にタネを仕込んでミスディレクションを起こします。
また、それに関連して会話やしゃべり方を鍛えるのも大事です。
言葉ひとつで観客の注意力を自由に操れるようになることを目指しましょう。
動画を撮って練習する
ある程度基本を覚えたら、ゆっくりでいいので早速マジックを練習してみましょう。
このとき、カメラやスマホを置いて動画撮影するのがおすすめです。
観客目線で撮って、ミスがないか、動きはスムーズか、タネがバレてないかをチェックし、未熟なところがあったら直していくようにすると早く上達します。
前田知洋のようにクロースアップマジックを極めよう
前田知洋さんのようなクロースアップを極めたいなら、練習に練習を重ねるしかありません。
また、たくさんのマジックのネタを見て身につけるのも大事ですね。
そこでおすすめなのが、マジックサイトの「マジックムービージャパン(MMJ)」。
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前田知洋は日本を代表するマジシャン
最後に、前田知洋さんは藤本裕子さんという子育て支援をされてる方との対談で、こんなことをおっしゃっています。
今も、さまざまなことを勉強しています。どんな仕事も、最終目的は、人を幸せにすることですから、そのための努力は惜しまずにやれると思うんです。
引用:30ans トランタンネットワーク新聞社
この謙虚な姿勢が彼を世界的マジシャンにしたのでしょうね!
この記事のまとめ
- 前田知洋さんはクロースアップマジックの世界的なマジシャン
- クロースアップマジックとは至近距離で観客に見せるマジック
- 前田さんのようなマジシャンになるには謙虚な姿勢で練習を繰り返すこと