舞台の表から客席の向こうまで一瞬で移動したり、厳重なカギを手と足につけられても脱出したりと、マジシャンが演出するイリュージョンではまさに非現実的なことが起こります。
マジック番組を見慣れていない小さな子どもたちは、口をあんぐり開けてびっくりしてしまうかもしれませんし、大人でも怖くて目を背けてしまう人もいるでしょう。
この記事ではそんな驚きのイリュージョンが見られる、大掛かりな演出のマジックショー動画を紹介します!
目次
イリュージョンとは
まずはイリュージョンという言葉の意味を理解しましょう。
言葉の意味
イリュージョンという言葉の意味について調べてみると、「幻覚や幻想」「思い違い」「奇術」などと辞書や辞典に書かれています。
一般的には「舞台装置などの大掛かりな機械を使用した華やかなマジックショー」、という意味で使われることが多いです。
実際にマジックのイリュージョンでは、人が瞬間移動したり空中に浮いたりと、「到底起こり得ないこと」が起きますよね。
また、錯覚を起こすようなだまし絵のことを、イリュージョンアート(トリックアート)と呼ぶこともあります。
マジックに関するイリュージョンの類語
マジック用語の中で、イリュージョンに関する類語がいくつかあるので紹介します。
- ギミック → からくり、仕掛け
- マジック → 魔法、手品
- ファントム → 幻想、お化け、幽霊
- トリック → 人をだます仕掛け、ごまかし
インパクトのある代表的なイリュージョン
イリュージョンはどれもこれも非日常的な演出で、一度見たら忘れられないものが多いです。
その中でも、インパクト大の代表的なイリュージョンを紹介します。
人体浮遊
イリュージョンと聞いて思い浮かべる人も多いのが、「人体浮遊」ではないでしょうか。
自分の体、もしくは他人の体を宙に浮かせるマジックショーです。
世界的有名マジシャンのデビット・カッパーフィールドは、自身のマジック「Flying」で、透明な箱の中で無重力空間にいるかのように浮いたり、複数の金属の輪を浮遊した状態で通り抜けたり、さらには見ているお客さんを抱えて飛んでいます。
人体切断
イリュージョンでは、「人体切断」もよく行われる演目の1つです。
人体切断をざっくり説明すると、上半身と下半身を切り離す演出です。
もちろん本当に切断するわけではありません。
イリュージョンが行われるステージにトリックが仕掛けてある場合や、切断される人が入る箱そのものにトリックがあるなど、マジシャンによって方法はさまざまです。
マジシャンもアシスタントも軽やかにマジックを進めるため、初見の人は「え!本当に大丈夫なの!?」と心配してしまうかもしれません。
脱出
イリュージョンでは、脱出系のマジックもよく行われます。
テレビのマジック番組で、鎖に繋がれた人物が箱の中から脱出するというスリル満点のシーンを見たことがある人もいるのではないでしょうか。
シチュエーションはさまざまで、鎖や頑丈なロープなどで手や脚を縛られ、箱の中や檻の中、はたまた水の入った水槽の中に入れられることもあります。
もっとダイナミックな脱出イリュージョンでは、爆破による派手な演出や、上空から投げ落とされるというパフォーマンスが行われることも…。
マジックだから絶対にトリックがあるとわかっていても、中の人が助かった姿を目にするまではドキドキして手に汗握る思いをする人は少なくありません。
消失
「消失」というイリュージョンは、日本では聞き慣れない演出かもしれません。
消失とは「座っていた人が布を掛けられた次の瞬間にいなくなる」といった、「人が一瞬で消える」「あったものが無くなる」というイリュージョンです。
ダイナミックなイリュージョンでは、映像トリックの場合もありますが、大掛かりな仕掛けや人間の錯視を利用したトリックなど、マジシャンによってスタイルはバラバラです。
そのため、「あ、前に見たことあるかも!」と思っても、実は違うトリックが施されている場合もあるでしょう。
これぞイリュージョン!世界のマジックショー動画特集
日本のテレビ番組のマジック特集では、日本人マジシャンが取り上げられることが多いですが、世界では日本人だけでなく多くのマジシャンが活躍しています。
そんな世界のマジックショーを見ることができる動画をまとめました。
トリックを考えながら見てみてください!
不思議な人体浮遊マジック
まずは人体浮遊マジックの動画です。
マジシャンの男性がアシスタントの女性に不思議なドリンクをサーブして、それを飲んだ女性が不思議なことに宙に浮いてしまうという演出です。
横になった女性にマジシャンが手をかざすと、そのまま女性が浮いていきます。
この間もずっと男性が手を動かしているので、彼のハンドパワーで浮いているようにも見受けられます。
女性が紐で吊るされていないということも、手の動きでそれとなくアピール。
女性の体の上にも下にも仕掛けがあるようには見えないため、「どうやっているのだろう?」と不思議に思う人も多いのではないでしょうか。
目を疑うような人体切断マジック
人体切断マジックの中でも、とくに目を疑うようなイリュージョンがこちらです。
このイリュージョンは、箱の中に入った若い女性の上半身と下半身が、マジシャンが持っている大きなチェンソーによって切断されてしまうというマジックです。
こちらのマジックは、よく見ても種を見破ることができません。
切断された後に女性の上半身は違う台の上に引っ張られ、下半身も別の台に乗せられてオーディエンスの前に連れていかれるため、本当に切断されているような錯覚に陥ります。
切り離されたはずの顔も足も、それぞれ動いているので奇妙です。
同じ箱の中に上半身と下半身を戻し、マジシャンが箱の画面を布でふくと、中にいた女性の服装が変わって登場するというオチで、観客は大盛り上がり。
審査員の女性が1人切断された下半身を一瞬触って「リアルだわ!」と驚いていましたが、はたして本物の人間だったのでしょうか…。
水中からの脱出マジック
次の動画は、見ているこちらまで呼吸を止めてしまいそうになる水中からの脱出マジックです。
頑丈そうなチェーンを手に付けられた状態で、男性が水が満杯の水槽の中に入り、その小さな水槽から瞬く間に脱出し、観客席の後ろに移動しているというイリュージョンです。
水槽を大きな布で覆い隠しているため、男性がどうやって脱出したのかはもちろん、全体的に照明も薄暗く、マジシャンの様子も全くわかりません。
他のイリュージョンショーよりはダイナミックさに欠けるかもしれませんが、片時も目をそらせない緊張感があります。
自由の女神消失マジック
次は世界的に有名なマジシャン、デビット・カッパーフィールドによる自由の女神消失マジックの紹介です。
彼が合図をすると自由の女神が消えて、さらに合図をすると再び出現するという大掛かりな演出です。
自由の女神というあんなに大きな像を一瞬で消してしまうのは、魔法使いでもない限り不可能ですよね。
トリックを知らない人にとっては、彼が本当の魔法使いに見えるかもしれません。
身近なアイテムでも人をあっと言わせることは可能
紹介した動画の中で行われているようなマジックは、いろいろと機材や道具が必要になってくるケースもあります。
しかし、身近なアイテムで人をあっと言わせることも可能です。
どこにでもあるトランプやコイン、紙コップなどを使ったマジックを練習すれば、特技の1つとして披露することができるでしょう。
「Magic Movie Japan」では、練習すれば誰にでもできるカードマジックや、輪ゴムマジックなどの動画が公開されており、初心者でもはじめることができます。
イリュージョニストに憧れている人も、ぜひマジックの基礎から身につけてみてはいかがでしょうか。
また、誕生日会や会社の行事、結婚式などのイベントでみんなを楽しませたいなら、実力派のプロマジシャンが多数在籍しているマジシャン派遣「MAGICDOOR」の利用がおすすめです。
さまざまなシーンや予算に合わせて、素敵なイリュージョンを提案してくれます。
プロによるマジックテクニックを生で見ることで、動画では得られない感動を体験できるでしょう。
気になる方は、ぜひ一度気軽に問い合わせをしてみてください。
大掛かりなイリュージョンにはさまざまなトリックや魅せ方がある
大掛かりなイリュージョンマジックは、たとえトリックがシンプルでも簡単に見破ることができない驚きがあります。
イリュージョンショーは、人の脳や心理に訴えるような演出がポイントの1つです。
理論的には不可能だと思われることでも「もしかして?!」とワクワクとした感覚を観客に与えることが大切です。
マジシャンが行うステージ上での堂々とした魅せ方は、仕事でのプレゼンなどにも生きることがあるかもしれません。
マジックを楽しみながら彼らの振る舞いを分析すると面白いかもしれませんよ!
この記事のまとめ
- 「イリュージョン」とは「幻想や幻覚」「思い違い」「奇術」などの意味がある
- イリュージョンには「人体切断マジック」「人体浮遊マジック」「脱出」「消失」などの種類がある
- 自分の身の回りにあるものでマジックをはじめてみたい人は、動画を視聴しながら練習するのがおすすめ