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トランプのキング絵柄はモデルがいた?異なる4枚に隠された意味とは 2021年10月

2019年5月18日

トランプ キング

誰もが子供の頃から親しんでいる、もっともメジャーなカードゲームといえばトランプでしょう。

ハート・スペード・クラブ・ダイヤの4つの絵柄と、13までの数字で表されたカードは、物語のアイテムや意匠としてもよく使用される、非常に優れたデザインです。

ババ抜きや神経衰弱など、ほとんどの人がルールを知っているようなゲームから、プロのマジシャンが行うようなマジックにまでと汎用性の広いトランプカードですが、その歴史や絵柄の由来についてはご存知でしょうか?

 

この記事では、そんなトランプに隠された絵柄の意味やモデルについて解説していきます。

友人たちとトランプ遊びをするときにちょっとしたトリビアとして披露すれば、盛り上がること間違いなしです!

 

トランプはいつ生まれた?

我々の生活の中では当たり前のように存在しているトランプですが、その誕生や成り立ちについて知っている人は少ないのではないでしょうか。

まずはトランプの歴史について見ていきましょう。

 

トランプの歴史

現在、トランプがいつどこで生まれたか、ということが特定できるような資料は残っていません。

そのためトランプ誕生時期についてはっきりしたことはいえないのですが、14世紀後半頃のヨーロッパではないかという説がもっとも有力とされています。

 

しかし、スイスで発見された1377年の神父の手記には、カードゲームについての記載があるため、その頃にはトランプのようなものが存在していたとも考えられます。

この当時からすでに4種類の絵柄があるなど、かなり現在のトランプと近いものだったようです。

 

日本にトランプが初めて伝わってきたのは16世紀後半、ポルトガルより入ってきたとされています。

この頃のトランプは1組48枚のカードで「カルタ」と呼ばれていました。

この名残が現在の日本のかるたや花札に残っています。

 

では、日本ではいつ頃からトランプが現在の形になったのでしょうか。

さらに時代が下った明治元年、欧米より入ってきたものが今と同様1組52枚のものといわれています。

これが爆発的に流行し、現在までもっとも人気のカードゲームとして確固たる地位を築いているのです。

 

トランプは人生を表したカード

「トランプ」という呼び名は実は日本独自のものです。

欧米では「playing card」と呼ばれています。

 

日本で「トランプ」という名称が定着したのには諸説あります。

現在では欧米人がカードゲームの最中に「切り札」という意味で使用していた「トランプ」という用語が、カードやカードゲームそのものを指す言葉として浸透していったためではないかと考えられています。

このように、名称だけでも興味深いエピソードを持つトランプですが、カード自体にはどのような意味や由来があるのでしょうか。

 

52枚52週のこと

マーク毎に13枚ずつという中途半端に思えるトランプの枚数ですが、実はとても興味深い秘密が隠されています。

52枚という枚数は”1年=52週”と同じ数です。

また、4種類の絵柄に分かれていることも、”春夏秋冬=四季”と同じ。

さらに絵柄毎の枚数は13枚であり、この数字の1から13までを足していくと91です。

91は4種類分あるので91×4で364、ここにジョーカーを1枚を足すと365、つまり1年の日数とトランプのカードの合計枚数が同じ数字になるのです。

 

4つのマークの意味

トランプのハート・スペード・クラブ・ダイヤというおなじみの4つのマークですが、それぞれに意味が存在します。

  • ハート
    これは「貴族・聖杯」を表しています。また、ハートの呼び名の方も「聖職者」という意味合いを含んでいます。
  • スペード
    これは英語の「spade」や、フランス語の「pique」に由来する「」を意味します。デザイン自体は植物の葉っぱをモチーフにしています。
  • クラブ
    これは「農民が持つ棍棒」を表します。その先にクローバーをつけていたことから、このデザインになったようです。
  • ダイヤ
    これは「商人・お金」を表しています。

 

一方、4つのマークが象徴しているものもあります。

  • ハートは「
  • スペードは「
  • クラブは「知識
  • ダイヤは「金銭

です。

 

絵柄のモデルはだれ?

トランプのキング・クイーン・ジャックという絵札にはそれぞれ人物が描かれていますが、これらにモデルが存在していることはご存知でしょうか?

同じキングでも、よく見ると顔が少しずつ異なります。

ここでは、絵柄のモデルについての代表的な説をご紹介します。

 

ハート

  • 【キング】
    西ローマ帝国滅亡後のフランク王国(現在のフランスやドイツを含む西ヨーロッパ全域)を治めた、カール大帝(シャルルマーニュ)がモデルといわれています。
  • 【クイーン】
    旧約聖書外典『ユディト記』のユディト、あるいはカール大帝の皇子、ルイ1世の妻ババリアであるともいわれています。
  • 【ジャック】
    シャルル7世の従者である、ラハイヤという実在の人物であるといわれています。

 

スペード

  • 【キング】
    古代イスラエルのダビデ王がモデルです。ソロモンの指輪で有名なソロモン王を息子に持つことでも知られています。ちなみにカードで彼が持っているのは「ゴリアテの剣」であるといわれています。
  • 【クイーン】
    ギリシャ神話の女神「アテナ」がモデルです。
  • 【ジャック】
    シャルルマーニュ十二勇士の1人として有名な「オジェ・ル・ダノワ」であるといわれています。

 

クラブ

  • 【キング】
    マケドニアの王として有名なアレキサンダー大王がモデルです。現在はアレキサンダーの方で統一されていますが、以前はアーサー王がモデルとなっていた時期もありました。
  • 【クイーン】
    ラテン語の「Regina(女王)」のアナグラムである「Argine(アージン)」を描いています。このアージンはシャルル7世の妻となるフランス貴族の公女「マリー」のことを指していると考えられています。
  • 【ジャック】
    アーサー王伝説の円卓の騎士のひとりとして有名な「ランスロット」がモデルです。小説やゲームでも彼を登場人物として描いた作品は多く、ヨーロッパだけでなく世界中で人気の高い人物としても知られています。

 

ダイヤ

  • 【キング】
    キングのなかで唯一横顔で描かれているこの人物のモデルは、かの有名な古代ローマの政治家「ユリウス・カエサル」であるとされています。なぜ彼だけが横を向いているのかは諸説ありますが、残っている肖像画が横向きのものしかなかったため、あるいは恋人のクレオパトラを見つめているためというロマンティックな説も存在します。
  • 【クイーン】
    旧約聖書に登場するヤコブの妻である「ラケル」がモデルとされています。
  • 【ジャック】
    こちらのモデルは諸説あり、『シャルルマーニュ伝説』の騎士である「ローラン」とする説と、ギリシャ神話の英雄「ヘクトール」であるとする説が存在します。

 

絵柄の向きに隠された意味

絵柄の札をよくみてみると、人物の向きが少しずつ違うことに気付きます。

実は、この人物の向いている方向にも隠された意味があるのです。

 

ハート

ハートマークは「」を表しています。

  • 【キング】
    キングは王や地位を築いた年配の男性を意味するため、青春期を過ぎた彼は恋愛に対して強い興味を引くほどではありませんが、ハートの方をやや向いています。
  • 【クイーン】
    クイーンは女王や年配の女性を表しています。彼女も積極的ではないものの、やや顔をハート側に向けています。
  • 【ジャック】
    ジャックのカードは青年男性を表しています。若く、恋愛に興味の強い年頃の彼は、しっかりとハート側を向いています。

 

スペード

スペードの象徴するものは「」です。

  • 【キング】
    齢を重ねたキングにとって死は避けたいものです。険しい表情でスペードのマークから顔をそむけています。
  • 【クイーン】
    キングと同様、やはり死は拒否したいといったように顔をそむけています。
  • 【ジャック】
    死を避けたいのは若者も同じで、完全に顔をそむけています。

 

クラブ

クラブが象徴しているのは「知識」や「学問」です。

  • 【キング】
    ハートと同じで多少マークに顔を向けているため、少し興味があるようです。
  • 【クイーン】
    ハートと同じで多少マークに顔を向けているため、一応関心はあるようです。
  • 【ジャック】
    わかりやすく顔をそむけているうえ、しかめっ面をしています。遊びたい盛りなので、あまり学問はしたくないのでしょう。

 

ダイヤ

ダイヤの象徴するものは「お金」や「財産」です。

  • 【キング】
    地位も名誉もあるキングはお金が大好きなようで、しっかりとダイヤのマークの方へ顔を向けています。
  • 【クイーン】
    恋愛・学問と同じくらいの関心度のようで、顔の角度はあまり変わりません。
  • 【ジャック】
    ダイヤのマーク側を向いているので興味はあるようですが、恋愛ほど強く惹かれてはいません。

 

トランプを使ったいろいろな遊び方

おなじみのカードゲームからお手軽なマジックまで、楽しみ方が無限大のトランプ。

トランプはご無沙汰だったという人も、ぜひ参考にして楽しんでください!

 

カードゲーム

2人以上でおすすめの人気トランプゲームを紹介します。

  • ババ抜き
  • 大富豪
  • ダウト
  • ぶたのしっぽ
  • 神経衰弱
  • ポーカー
  • 銀行
  • アメリカン・ページワン
  • 7並べ
  • ナポレオン
  • スピード

 

トランプゲームは心理戦や運が勝敗を左右するものなど、1組あればさまざまな遊び方が可能です。

大人数いるなら、罰ゲームを用意することでさらに盛り上がること間違いなしです!

 

マジック

トランプといえばマジックでもおなじみの道具ではないでしょうか。

用意しやすく場所もとらないため、初心者にもおすすめのアイテムです。

 

トランプひとつあれば、いつでもマジックを披露することができます。

たくさんのトランプマジックを知りたいという方には、マジック動画サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」がおすすめです。

 

初心者向けの簡単なものから、上級者向けの本格的なマジックまで、プロのマジシャンによる実演を見ることができます

マジックの種明かしまで丁寧に解説されているので、興味がある方はぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

 

Magic Movie Japan 公式サイト

 

知れば知るほど奥が深いトランプ

普段何気なく遊んでいるトランプですが、その歴史や絵柄についての意味を知れば知るほど、意外にも奥が深いものだとわかってきます。

絵柄に意味が込められているものとして有名なカードには「タロット」もあります。

トランプの原型ともいわれるその由来や関係について調べてみると、より興味深い発見があるかもしれません。

 

また、トランプはさまざまな種類や絵柄のものが販売されています。

国内のものだけでなく、アメリカやイギリスのカード社にも素敵な商品がたくさんあるので、メーカーごとに見比べてみるのも楽しいでしょう。

 

この記事のまとめ

  • トランプは52枚のカードとジョーカーからなる長い歴史を持つカード
  • 4種類のマークと絵柄にはそれぞれ意味が込められている
  • 雑学を交えながらのトランプゲームやトランプマジックは盛り上がる
  • ゲームや占い、マジックなどトランプの使用法はとても幅広い

 

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マジックドア編集部

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