トランプにサイズがあるってご存じでしたか?
トランプには「ブリッジサイズ」と「ポーカーサイズ」の2種類があるんです!
普段何気なくポーカーや他のカードゲームなどで遊んでいる人は、気にしたことがないという人も多いでしょう。
この記事では、トランプの「ブリッジサイズ」と「ポーカーサイズ」の2種類の違いを徹底比較します。
とくにカードマジックに興味がある人は、ぜひ読んでみてくださいね!
目次
トランプのサイズは基本的に2種類
トランプのサイズは基本的に2種類です。
まずはその2つのサイズについて解説します。
日本の標準サイズは「ブリッジサイズ」
日本の市場に出回っているトランプのサイズは、「ブリッジサイズ」が多いです。
高さは89mm、幅が約57mmとポーカーサイズに比べて少し小さめのサイズとなっています。
そのため、ブリッジサイズで慣れている人がポーカーサイズのトランプを手にすると、心なしか大きく感じる人が多いかもしれません。
日本にトランプが輸入されることになった当時、もしかしたら「日本人は手が小さめだから」という配慮がされていたことが要因かもしれません。
世界で多く使われているのは「ポーカーサイズ」
世界で使われている一般的なサイズといえば、「ポーカーサイズ」のトランプです。
高さは89mmと同じですが、幅が約63mmと、ブリッジサイズより少しだけ大きい作りになっています。
ブリッジサイズは日本での流通量が多いだけで、ポーカーサイズのトランプのほうが世界的に流通しています。
そのため、どちらが世界基準の大きさかというと「ポーカーサイズ」です。
また、プロマジシャンがカードマジックで使っているのも、ほとんどがポーカーサイズのトランプです。
ブリッジサイズのトランプが推奨されるのは?
トランプのサイズによって、推奨される人や推奨される場面が異なります。
まずは、ブリッジサイズのトランプが推奨される状況について紹介します。
子どもや女性など手が小さい人
ブリッジサイズのトランプはもともと子どもや女性など、手が小さい人が扱いやすいようにと作られました。
ブライダル用のトランプがブリッジサイズと小ぶりなのは、「ご近所さんとブリッジを楽しめるような、平和な家庭を願っています」という西洋の習慣から由来しているという説もあります。
成長過程にある子どもたちには、大きい幅のトランプよりも、少しでも小ぶりで手の中にしっかり収まるカードのほうが使いやすいでしょう。
また、女性は手がスラっとしていても指が細い人が多いので、ブリッジサイズのほうが使い勝手がいいはずです。
トランプマジックの技の幅を広げたいとき
トランプマジックでは一般的にポーカーサイズのカードが使われることが多いですが、あえてブリッジサイズのトランプを使うことで、トランプマジックの技を広げることができます。
日本人は西洋人に比べて身長も低く、それにともない手があまり大きくありません。
西洋人と同じようにポーカーサイズのカードでマジックをすると、手が小さい人にとっては不利です。
トランプマジックは、カードを手の中で操れる手さばきがカギになってくるので、無理して大きいサイズのカードを使っても、なかなか上達しない可能性大です。
たった約6mmの違いですが、ブリッジサイズは小さい分、カードをコントロールしやすいでしょう。
そのため、本格的にマジシャンになるつもりはなくても、テクニックを習得してマジックの幅を広げたいという人にはおすすめです。
手が小さめの手品師がブリッジサイズのカードを使えば、トランプがまるで踊っているように動かすことができ、観客を魅了することもできるはずです。
ポーカーサイズのトランプが推奨されるのは?
ブリッジサイズよりも大きいポーカーサイズのトランプが推奨される場面もあります。
次はポーカーサイズのトランプがおすすめな状況について解説します。
カジノなどのギャンブル
カジノなどのギャンブルのときには、ポーカーサイズのトランプが推奨されています。
ブラックジャックやバカラなど、スピードが大事なゲームのときは、ディーラーが瞬時に勝ち負けを判断しなくてはいけません。
カードの面積が少しでも大きければ、数字やマークをディーラーが認識しやすいですよね。
実はポーカーサイズのトランプは、手元に隠しづらいギリギリのサイズになっているので、ギャンブルでありがちなイカサマ予防効果があります。
しかも、これ以上大きいとシャッフルしにくいため、ギャンブルにはバッチリなサイズ感となっているのです。
見栄えよくトランプマジックを披露したいとき
見栄えよくトランプマジックを披露したいときも、ポーカーサイズのカードがおすすめです。
マジックはエンターテイメントのため、少しでも大きいカードのほうが見やすく観客も楽しめます。
海外のマジックコンペやマジック大会など、公式の場でブリッジサイズのトランプを使うと、「なんでポーカーサイズじゃなくて、子ども用のトランプを使っているの?」と他のマジシャンに不思議がられることもあるようです。
本格的にマジックをはじめたいと思っている人も、早いうちにポーカーサイズのトランプで慣れておくといいかもしれません。
マジックをするためのトランプ選びにおけるサイズ以外の判断基準
マジックをするためには、自分の手に合ったサイズのカードを使ったほうがいいとわかりましたが、その他にもチェックすべき点は存在します。
ここでは、マジックをするためのトランプ選びにおけるサイズ以外の判断基準を解説します。
紙製かプラスチック製か
マジック用のトランプを選ぶときにチェックしたいのが、カードの素材です。
トランプには紙製とプラスチック製がありますが、マジックには紙製のトランプを選びましょう。
紙製のトランプは、滑らかで扱いやすく、どんなトランプマジックにも向いています。
カードを破る演出も、紙製のトランプなら簡単です。
一方、プラスチック製のトランプは耐久性に優れていることが特徴です。
紙製のトランプが使った分だけ痛むのに対し、プラスチック製のカードは汚れたら洗えばOK。
強度があってよくしなるので、カード投げに適しています。
しかし、汗や静電気でカード同士がくっついてしまいやすいので、基本的にマジックには向きません。
表と裏のデザイン
カードのデザインはもちろん人それぞれ好みがありますが、マジックにおいては、「裏面の模様が上下対象のもの」を選んだほうが無難です。
上下非対称のデザインを選んでしまうと、トリックによっては支障が出ることもあり、ネタバレするリスクも高くなります。
おもちゃ屋さんなどお手頃な価格で売っているゲーム用のトランプには、裏面だけでなく表面の絵札やジョーカーまでキャラクターのイラストが描いてある商品もあります。
しかし、マジックで使用するときは、数字とマークのみ印刷されている、シンプルなデザインを選ぶのがおすすめです。
カードのデザインがごちゃごちゃしておらず見やすいというだけで、観客に与える印象は大きく変わります。
裏面の縁の有無
マジックで使うには、裏面が白く縁どられているトランプがおすすめです。
縁があることによって、2枚重なっているカードがたとえ少しずれていても、気づかれにくいので、初心者だけでなく上級者もリスク回避ができます。
一方、縁がないトランプは広げたときに美しく、カードが流れるように動いて見えます。
カードを操る「テクニック」はもちろんですが、「魅せる」マジックをしたい人は、縁がないトランプを選ぶものアリですね。
プロマジシャンのマジックを生で見て体感するとわかりやすいかも?
先述した通り多くのプロマジシャンは、マジックをする際ポーカーサイズのトランプを愛用しています。
ポーカーサイズのトランプが扱えるということは、ブリッジサイズも扱えるはずです。
視覚的にどれくらいの違いがあるのかは、動画よりも実際のパフォーマンスを見るとわかりやすいかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、実力派のプロマジシャンが多数在籍しているマジシャン派遣「MAGICDOOR」。
さまざまなシーンやイメージに合わせて、あなただけのプランを提案してくれます。
「大きさの違いや印象を客観的に判断したいから、ポーカーサイズとブリッジサイズのトランプをそれぞれ使ったマジックをお願いしたい!」という方は、ぜひ一度気軽に問い合わせをしてみてください。
手にしっくりくるサイズのトランプは扱いやすい!
日本でトランプを買うときは一般的にブリッジサイズの商品が多いですが、私たち日本人にとっては手にしっくりきて扱いやすいです。
トランプは、ゲームで使うときでもマジックで使うときでも、自分の手にしっくりくるサイズを探して使用するのがおすすめです。
この記事を読んでトランプに興味が出てきた人は、あらゆるカード社の商品をチェックして、ちょっと変わったデザインのトランプを買ってみるのも楽しいかもしれませんよ!
この記事のまとめ
- トランプには「ブリッジサイズ」と「ポーカーサイズ」の2つのサイズがあり、ブリッジサイズのほうが少し小さい
- 日本ではブリッジサイズのトランプが流通している
- カジノでは、ポーカーサイズでプラスチック製のトランプが使われている
- マジック用のトランプを選ぶ際は、サイズ以外に素材・デザイン・縁の有無もチェックするのがポイント