カードマジックで活用できるシャッフル方法「ザローシャッフル」は、マジックをする人なら習得しておいて損はないテクニックの1つです。
シャッフルしているのに実は混ざっていないイカサマシャッフルは、練習を積めば誰でもできるようになります!
今回の記事では、カードマジックに適したシャッフル方法ザローシャッフルを徹底解説します。
マジックによっては、シャッフルだけで観客を簡単に驚かせることができるかもしれませんよ!
目次
ザローシャッフルとは
ザローシャッフルとは、カードの配列を変更したくないときに使用するテクニックです。
一見すると、カードがシャッフルされているように見えて、実は全くされていないマジックに適したシャッフル方法です。
ザローシャッフルは、プロマジシャンも使用しているシャッフルテクニックで、さまざまなカードマジックに活用することができます。
考案者は、海外のプロマジシャンであるハーブ・ザロー氏。
彼本人が40年以上秘密にしていたテクニックを明かしたDVDも販売されています。
もっと極めたい!と考えている人は、ネットで検索してチェックしてみるのがおすすめです。
フォールスシャッフルの一種
ザローシャッフルは、リフルシャッフル系パーフェクト・フォールスシャッフルの一種です。
フォールスシャッフルとは、観客には混ぜているように見えるのに、本当は混ざっておらずカードの配列を変えないシャッフル法のことを指します。
フォールスシャッフルの「フォールス」は英語で「嘘の・見せかけの」といった意味があり、その名の通りシャッフルしているように見せるイカサマシャッフルのことです。
フォールスシャッフルには、ザローシャッフルやオーバーハンドシャッフルなどいくつかの方法があります。
とくにカード当てマジックに効果的
ザローシャッフルは、キーカードの位置が変わらないので、とくにカード当てマジックのときに効果的なテクニックです。
シャッフル自体が仕掛けとなっていてカードの配列を変えないため、難しい技法がなくても簡単にキーカードを当てられます。
手さばきが重要となるテクニックなので、一朝一夕で身につけられる技ではありませんが、練習を重ねることで誰もが習得できるシャッフル法のはずです。
ザローシャッフルのやり方
ではさっそく、ザローシャッフルの基本的なやり方を解説していきましょう。
初めはぎこちなくても、練習するうちに自然にできるようになるはずです。
やり方
- 通常のリフルシャッフルと同じで、山札を2つに分けて横向きに置く
※ このときに上の半分を左・下の半分を右に置く - 2つの山札をハの字にして、カードの手前の角がかみ合うようにパラパラとカードを落とす
※ カードの嚙み合わせ部分を狭くすることがコツ - 落としたカードの最後(一番上にくるカード)が右側のカードになるようにコントロールする
- 左右のカードのトップを人差し指で押さえて、トップカードを少しだけ前にずらす
- カード全体を持って両方の山札を平行にすると、噛み合っていた下のカードが全て外れる
- カードの側面とトップカードを押さえながら右の山札を少し持ち上げてスペースを作り、左の山札のトップカードの下に入れる
- 観客に見えるほうのカードの側面を左右の指を伸ばして隠しながら、両手の手の平を使いカードを整える
ザローシャッフルを成功させるコツ
意外と簡単にできそうなザローシャッフルですが、実際に自然に行うのは難しいものです。
ここでは、ザローシャッフルを成功させるコツについて紹介していきます。
リフルシャッフルを練習する
ザローシャッフルは、リフルシャッフル系の1つと説明したとおり、リフルシャッフルをしているように見せかけるイカサマテクニックです。
そのため、まずは要となるリフルシャッフルを完璧にこなせるぐらいの実力を身につけておくことがポイントとなります。
鏡の前で練習したり、動画を撮ったりして、自身の手さばきを確認しながら練習を行うと効率的ですよ!
ザローシャッフルは、本当にリフルシャッフルをしているように見せかけることができれば完璧です。
カードの前側を中指で隠しながら行う
ザローシャッフルのやり方で、とくに重要となる指は「中指」です。
観客に見えているほうのカードの側面を、中指で隠しながら行うのがポイント。
カードの側面を覆ってしまっても、上部が見えていれば不自然に映ることはありません。
自分視点ではわかりづらいため、リフルシャッフルの練習と同様で、鏡や、動画を撮って確認しながら行うのがおすすめです。
披露する際は「バラバラ」ではなく「色んなカード」と言う
ザローシャッフルを成功させるには、心理的な部分で観客の興味をそらすのも有効です。
「ここにバラバラのカードがあります」と言うと、観客は本当にランダム配列なのかということに着目して、しっかりトランプを見て真偽を確かめたくなります。
そこで観客の注目度を下げるためにも、「ここに色んなカードがあります」というセリフに変えてみてください。
「バラバラ」よりも「色んなカード」という言葉のほうが、本当にカードのダブリはないのか...?ということに着目するようになるので、観客がカードの配列まで気にしなくなるのです。
メンタリストが行うような演技やセリフをマジックに取り入れるのも、ザローシャッフルを成功させるコツの1つです。
ザローシャッフルを使ったマジック【トライアンフ】
ザローシャッフルを使った簡単なマジックを紹介しましょう。
トライアンフとは、裏と表がバラバラのカードが一瞬にして揃ってしまうインパクトの強いマジックです。
今回は、ザローシャッフルを使って観客が選んだカードを当てるマジック「トライアンフ」を解説します。
■ やり方&種明かし
- 事前にトランプの1番下のカードを覚えておく
やり方
- カードをはじいて観客に好きなところで「ストップ」と声をかけてもらい、1枚カードを選んでもらう
- その部分で自然にカットして、下のほうのカードの束を、選んだカードの上に重ねる
- 「色んなカードがあります!」と言いながら、事前に覚えておいたカードの右側にあるカード(相手の選んだカード)を確認する
- カットしながら選んだカードが1番下にくるようにようにカードをコントロールする
- 山札を2つに分けて、上の山札を左側(裏向き)・下の山札を右側(表向き)へ置く
- 右の山札が表側のままザローシャッフルを使って、混ぜたように見せる
- 混ざっていることを確認させるため、カードの束の上のほうを少しつまんで表のカード見せたり、下のほうを持ち上げて裏のカードを見せたりする
※このときのカードの束の中身は、山札の1番上が相手が選んだカード(裏向き)、2枚目から半分が表向きのカード・半分以降が裏向きのカードの状態 - カードの束の裏と裏が重なり合っている部分の上のほうを、相手にわからないようにサクッとひっくり返す
- スプレッドでカードを広げると、相手が選んだカードだけが表向きになる
さまざまなマジックを習得したい人は動画視聴がおすすめ!
ザローシャッフルを習得すれば、マジックの幅が一気に広がります。
トライアンフだけでなく、他のマジックも挑戦してみたい!という人は、動画を見て練習するのがおすすめです。
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カードマジックを得意としているマジシャンであれば、華麗な手さばきでザローシャッフルを使って観客を欺くことがあるかもしれません。
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ザローシャッフルはカード当てマジックに役立つ技法!
シャッフルしたように見せかけて実は混ざっていない「ザローシャッフル」。
この技法は、プロマジシャンも使う本格的なテクニックの1つです。
とくにザローシャッフルを使ったトライアンフは、観客に強烈なインパクトを与えられるマジックです。
マジック初心者の人は、まずは練習を重ねて、友人や家族をアッと驚かせてみるのがおすすめですよ!
この記事のまとめ
- ザローシャッフルはカードを混ぜたフリをするイカサマシャッフル
- ザローシャッフルを習得する近道はリフルシャッフルを練習すること
- ザローシャッフルを成功指せるコツは、カードの側面を指で覆うようすること
- ザローシャッフルを活用した有名なマジックには「トライアンフ」がある