本格マジックで、老若男女問わず観た人を感動させる「プロマジシャン」。
スマートでカッコいい彼らのパフォーマンスに、魅了される人は少なくありません。
「プロマジシャンになりたい!」と憧れを抱いている人もいるでしょう。
そこで今回は、プロのマジシャンになるための方法を伝授します。
読めば憧れのプロマジシャンへの道がぐっと近づくかもしれません!
目次
プロマジシャンの基準とは?
マジシャンの仕事は非常に多種多彩です。
そのため、プロマジシャンの基準は明確に存在していません。
極端な話、ド素人の人が「自分はプロマジシャンです」と名乗ってしまえば、その時点でプロマジシャンということになります。
そこで今回の記事では、マジックに関わる仕事をすることを生業としている人たちをプロマジシャンとして説明していきます。
彼らの仕事や収入についても解説するので、プロマジシャンを目指している人は必見です。
マジシャンの仕事内容や年収を一挙紹介
気になるマジシャンの仕事ですが、実際の仕事や収入の種明かしをしていきましょう。
具体的なお仕事内容
マジシャンとして重要な仕事は、なんといってもお客様の前でマジックを披露することです。
しかし、一言にマジシャンといっても、披露するマジックの種類は多岐に渡ります。
主なマジックの種類は下記の通りです。
種類名 | 概要 |
---|---|
クロースアップマジック | 少人数の客の目の前で披露するマジック |
サロンマジック | ステージで披露しながら観客にも参加してもらうマジック |
ステージマジック | 大人数の観客の前で披露する大掛かりなマジック |
コメディマジック | 笑いとマジックを融合させたおもしろマジック |
カードマジック | トランプなどカード系のアイテムを使ったマジック |
ロープマジック | ロープを使ったマジック |
メンタルマジック | 心理学で観客の心理を操るマジック |
ファイヤーマジック | 火を使ったマジック |
コインマジック | コインを使ったマジック |
プロのマジシャンは、実演するステージによって披露するマジックを変えることもあります。
場を華やかに盛り上げることもプロマジシャンの仕事の一つです。
演出にこだわる必要がある職業といえるでしょう。
活躍の場
マジシャンの仕事は、イベントやステージ、メディア出演などでお客さんにマジックを披露することだけに限られません。
自分で新しいオリジナルマジックを生み出し、アイデアとして別のマジシャンに販売することもありますし、マジック道具やマジックをレクチャーするDVDを商品として製作・発売することも仕事にできます。
また、マジックに関する書籍の著者はプロのマジシャンである場合がほとんどです。
他にもカルチャーセンターや講演会、マジック体験教室などでマジックの先生として人に教えることを仕事としている人もいます。
インターネットのオンライン講座でマジックを志す人のために動画を配信するプロマジシャンもいるほどで、活躍の場は多岐に渡ります。
さらに最近ではマジックバーの経営や、従業員・専属マジシャンとして働く人も増えています。
今や東京・大阪だけでなく、地方都市にもマジックバーがある時代です。
プロマジシャンの活躍の場は、広がりを見せています。
資格は必要ない
才能と努力次第で活躍の幅も広がっていくプロマジシャンですが、資格が必要な職業ではありません。
しかし、プロとして活躍の場を広げるためには、名刺代わりとなるような、誇れる経歴が武器になることもあります。
そのため、マジック大会での優勝や、世界トップレベルで戦えるような国際的な大会の日本代表になることも、プロマジシャンとして飛躍するために大切なことです。
また、日本を飛び出して海外での活躍を目指すならば英会話も必要になるでしょう。
さらに、オリジナルマジックを作り上げる人の中には、大学で研究するような心理学や脳科学の知識を学んでいる人もいます。
マジシャンは資格ではなく、才能と努力で花開く職業といえそうです。
年収は高いの?
マジシャンのお仕事は特殊なため、一般的な職業とは異なり基本給や固定給というものが存在しません。
そのため、一概にこの金額がもらえる...ということは言えませんが、一般的なマジシャンの平均月収は約10〜15万円といわれています。
年収にすると100~200万円なので、決して高い給与とはいえない金額ですよね。
新人のマジシャンは、収入がゼロという月も…。
そのため、多くのマジシャンは、アルバイトや他の仕事と掛け持ちして生活することが多いです。
しかし、テレビのマジック番組に出演しているマジシャンや、世界に通用すようなトップレベルのマジシャンの中には、1回のステージで100万円以上の報酬を受け取る人もいます。
また、経営者ばかりが集まるパーティーに絞っての活動で、チップなども含めて年収1000万円を超えるツワモノも。
日本で高収入を得ているマジシャンは本当に限られた人数ですが、実力と知名度によっては大金を手にできる夢のある職業でもあるのです。
どうすればマジシャンになれるの?
マジシャンになるための方法は、大きく分けて二つあります。
一つ目は、独学でマジックを習得する方法です。
たとえば、マジックが解説されている動画サイトや本などを参考にして、自分で手品を研究し練習していく方法です。
「KiLa」さんや「原大樹」さんなど、実際に独学でマジックを学んでプロになったマジシャンはたくさんいます。
この場合は、マジシャン派遣会社に登録したり、自ら営業をして仕事を獲得したりすることになるでしょう。
マジシャンになる二つ目の方法は、すでにプロとして活躍しているマジシャンに弟子入りすることです。
今プロとして活躍している女性マジシャンのシエルさんや麻友子さんも、最初はお弟子さんとしてマジック界に入りました。
師匠の舞台を間近で見ることは、エンターテイメントの感覚を磨く上でとても勉強になります。
アシスタントとして経験を積めば、いつか師匠のように素晴らしいステージに立てるかもしれません!
【必見】プロマジシャンになる方法!
プロマジシャンになる具体的な方法やステップアップのコツをお伝えします。
マジシャンとして成功するためには何が必要なのか、チェックしていきましょう。
まずは下準備
プロとして活動していきたいならば、マジックの練習をすることに加えて、自分をプロマジシャンとして周知してもらうために売り込んでいかなければいけません。
プロのマジシャンとして芸名を考えたり、名刺を用意したりして名前を覚えてもらう努力をしましょう。
とくに名刺は、どんな出会いも仕事につなげていけるように、常に持ち歩くことが大切です。
積極的に営業活動
プロマジシャンとして活動するための第一歩は、なんといってもお客さんにマジックを見てもらうことです。
そのためプロになって間もない、まだ無名のマジシャンは自分でマジックを披露できる場所を探すことになります。
手品を見てもらえそうな場所やイベントには、電話をかけたり訪問したりして自ら売り込みをかけて、出演させてもらうことを交渉する必要があります。
常にアンテナを張って街の情報に敏感になっておくとよいでしょう。
マジックを見てもらえたら、観客のみなさんに名刺を配ることを忘れずに。
地道な営業活動の繰り返しが仕事につながり、知らないうちにあなたのファンが生まれているかもしれませんよ。
知名度を上げる
営業先でお客さんに喜んでもらえるマジックショーを披露して、あなたの印象を少しでも残すように努力しましょう。
あなたのショーを気に入ってくれた場合、依頼や連絡が入るようになることもあるからです。
さらに、知名度が上がれば出演料のアップや、予約がとれないほどの人気マジシャンになることも夢ではありません。
また最近では、SNSや動画配信などデジタルツールを使って、マジシャンとして話題になった方もいます。
現代的な媒体も宣伝方法として参考にしたいところですね。
芸能事務所やマジックショーのある飲食店に所属する方法も
芸能事務所に所属してプロとして活動をする方法もあります。
その場合はオーディションや面接などをきっかけに事務所に所属し、その事務所を通して仕事をしていくことになります。
また、マジックバーやマジックハウスの専属マジシャンとして雇ってもらう道もあります。
どちらにしても、個々の実力とキャラクターが勝負の鍵を握っているでしょう。
プロのマジシャンになるには、自ら出向いて売り込む積極的なチャレンジ精神が大切ということが分かりますね。
プロマジシャンになるためのトレーニングは?
プロマジシャンを志すあなたに知ってほしい、マジックのトレーニング方法を紹介します。
プロとしてマジシャンになるには、実は練習するにもコツがあります。
動画を見ながら繰り返し手技の練習
熟練のマジシャンの手さばきは、無駄な動作ががなく、流れるように動くので、見ていてとても美しく惚れ惚れします。
とくにクロースアップマジックでは、至近距離で手元を見られるので、手の動きが華麗でないと一瞬で観客の雰囲気が冷めてしまいます。
マジシャンの卓越した手技は、練習によってのみ磨かれるものです。
マジックをいち早く習得したいなら、マジックの動画配信サイト「Magic Movie Japan(MMJ)」を参考にするのがおすすめです。
プロマジシャン「Ryu-ka (リュウカ)」さんによる、マジックの手さばきをじっくり視聴することが可能です。
種明かし動画もあるので、ぜひマジック初心者さんは視聴してみてください。
演出力を磨く練習
プロマジシャンはマジックをお客さんに見てもらい、喜んでもらうことで報酬を得る仕事です。
そのため、人を魅了するマジックを演出することがとても大切です。
その演出を磨くには、身近な人たちにマジックを見てもらって、反応を確かめることがおすすめです。
自分のマジックのどの部分で人は驚くのか、どの部分で笑うのかを知っておくことは魅力的なステージを作るためには欠かせません。
人前で練習して場数を踏む
マジックを習得したら、人前で練習をして場数を踏みましょう。
人前に出てマジックを披露すると緊張しますよね。
その緊張を払拭するには、場数を踏むしかありません。
街中でマジックを披露することで、トーク力も自然と磨かれていくので、お客さんを惹きつける練習方法としてもっとも有効です。
プロマジシャンを目指すなら、人前で披露して経験を確実に積んでいきましょう!
練習を積み重ねて相手の心に響くマジックをやってみよう!
マジシャンになりたいと思っている人ならば、きっと過去に心に響くマジック、マジシャンに出会ったことがあるのでしょう。
プロマジシャンは、マジックの素晴らしさを人に伝えることができる素晴らしい職業です。
練習を積み重ねることで、あなたにも人を驚かせ、笑わせ、最後には感動させるようなマジックを披露することが可能です。
プロの技術をヒントに今日からマジックの練習を頑張ってみませんか。
この記事のまとめ
- プロマジシャンになるための資格は必要なし!
- プロマジシャンを仕事にするには日々の練習と営業活動が大事
- 収入が安定しないので、副業をしているマジシャンも多い
- プロマジシャンとして生計を立てるには、知名度を上げることがポイント