近年、マジックの世界で使われるようになった言葉の1つに「イリュージョン」があります。
イリュージョンという言葉はもともと「幻想」や「錯覚」という意味がありますが、まるで幻想を見せるようなエンターテインメント性の高いマジックをイリュージョンと呼ぶようになりました。
派手な演出で観客をワクワクさせ、感動や興奮を与えるイリュージョンマジックですが、通常のマジックとは具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
詳しく解説していきます。
イリュージョンマジックとは?
イリュージョンマジックとは、手品やマジックの1つのジャンルで、大がかりな舞台の仕掛けや演出を使ったステージマジックです。
人の胴体が真っ二つに切断される人体切断や、人体を空中に浮かび上がらせる空中浮遊、ステージ上から人が消える消失などがよく知られています。
イリュージョンを行うマジシャンを「イリュージョニスト」と呼び、日本ではプリンセス天功やセロ、イリュージョンチームWiZ幻想師などが有名ですね。
世界を代表するイリュージョニストであるデビッド・カッパーフィールドが監修したことで話題になった、2016年公開の映画「グランド・イリュージョン見破られたトリック」では、空から降る雨を自由自在に操ったり、大量のトランプの中に人が消えたりといった、さまざまなイリュージョンが披露されています。
驚くことに、これらは全てCG技術に頼らず実際に行った本物のイリュージョンで、出演者達は数週間マジックトレーニングの合宿に参加し、プロのマジシャンから指導を受けて技術を習得したそうです。
デビッド・カッパーフィールドによると、映画に使われているイリュージョンは、全て現実で実現が可能なものだそうです。
イリュージョンマジックの世界的有名人「デビッド・カッパーフィールド」
デビッド・カッパーフィールドは、先述した通り世界的に有名なイリュージョニストです。
日本でもテレビ番組などで、自由の女神消失や、万里の長城の壁のすり抜け、空中浮遊などインパクトのあるイリュージョンを見たことがある人も多いのではないでしょうか。
デビッド・カッパーフィールドは1980年と1987年の2度、マジシャン・オブ・ザ・イヤーを獲得し、経済誌「Forbes」誌の「世界で最も稼いだマジシャンランキング」で首位になるなど、最高峰のイリュージョニストとして世界に認められているのです。
現在もさまざまな国でツアー公演を行うなど、世界中で大活躍しています。
オリジナリティあふれるイリュージョンマジック
世界には多くのイリュージョニストがおり、さまざまなイリュージョンを披露しています。
数あるイリュージョンのなかでも、世界中を驚かせ、絶賛された代表的なイリュージョンを紹介していきます。
そのオリジナリティあふれる大胆な演出に、観客も釘付けになりました。
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自由の女神消失
日本でも話題になった、デビッド・カッパーフィールドの「自由の女神消失」のイリュージョンです。
自由の女神が正面に見える位置に観客やTVカメラマン。
その間には柱が設置され、幕がかけられており、自由の女神が見えない状態になっています。
そこでデビッド・カッパーフィールドが「今から女神を消す」ということを予告します。
幕を開けると、目の前にあった自由の女神がコツゼンと消え、台座だけの状態に…。
観客がどよめくなか柱に幕をかけ、少し間をあけて再び幕を開けると、自由の女神が元通りになっている!
というインパクト大のイリュージョンです。
トラックの下敷きになる
ラスベガスの人気マジックデュオ「ペン&テラー」の、トラックの下敷きになっても傷1つなく生還するというイリュージョンです。
「TV’s 50 Greatest Magic Tricks(テレビにおける最高のマジックベスト50)」にも選ばれています。
テラーが大型のトラックの下に潜り、仰向けに寝ているところに、トラックが少しずつ前進し、前輪後輪と順々にテラーの上に乗っていきます。
トラックが通り過ぎたあと、なんと傷1つない状態でテラーが起き上がります。
撮影したカメラでアップにして見ても、トラックがテラーの体の上を通っているのがわかりますが、テラーは全く平気な様子です。
水の上を歩く
アメリカの有名マジシャン「クリス・エンジェル」の水上歩行のイリュージョンです。
大勢の人が泳いでいるプールの脇にクリス・エンジェルが立っており、ゆっくりと片足を一歩前へ出して、プールの水の上に置きます。
一歩一歩と、一切沈むことなく、そのまま水の上を歩き進んでいきます。
プールの真ん中までくると、クリス・エンジェルは靴を片方ずつ脱ぎはじめ、裸足でプールの向こう側へ渡りきりました。
イリュージョンは別種類のマジックと違いがある?
では、イリュージョンマジックとマジックには違いがあるのでしょうか。
実は、両者にはその規模の大きさに違いがあります。
トランプやコイン、ロープなどを使ったスタンダードなマジックに比べ、イリュージョンは大掛かりな仕掛けを使い、派手な演出で観客を驚かせるというものです。
また、イリュージョンマジックショーはステージが必要です。
大人数を相手にする大きなパーティーやイベントなどで行われることが多く、大きな機材を運搬したり、アシスタントも人数が必要なため、莫大な費用がかかるといわれています。
イリュージョンもマジックの1つですので、もちろんタネも仕掛けもあります。
テクニックさえ学べば誰でもイリュージョンを行うことができるようになりますが、費用がかかる大規模なステージとなります。
そのため、安定したテクニックはもちろんのこと、通常のマジックよりも多くの実績や、大きな仕事を依頼してもらえるような信用を得ることが必要になります。
イリュージョンはマジックの一つ!タネも仕掛けもある
イリュージョンもマジックの1つですので、基本となるテクニックをしっかりマスターすれば、誰でもイリュージョニストになることができます。
でもいきなり、人体切断や空中浮遊といった大掛かりなイリュージョンを行うのはさすがに難しいでしょう。
そこでおすすめなのが、身近なものを使った簡単なマジックです。
マジックの動画サイトである「マジックムービージャパン」では、マッチ箱や紙コップ、カードなどの身近なものを使ったマジックを紹介しています。
世界でも活躍しているプロマジシャンが丁寧に解説してくれているので、動画を見ながら練習すればマスターすることができるでしょう。
実演動画だけでなく、種明かし動画まで見ることができるのは嬉しいですね。
もしマジックに興味をもったなら、日本初のマジック情報サイト「マジックムービージャパン」を、ぜひ利用してみてください。
宴会芸にもうってつけの奇術ですが、誕生日や記念日に披露しても喜ばれるでしょう。
イリュージョンマジックは他種類のマジックと変わらずタネがある!世界的有名人を目指そう
人や物が浮いたり消えたり突然現れたりといった、現実ではありえないような派手でダイナミックな演出を見せてくれるイリュージョンですが、実はタネも仕掛けもあるマジックの1つだということがわかりました。
「まずは自分の目で見てみたい!」という人は、ホール公演チケットを購入して、観客席から魔法のようなショータイムを体感してみてください!
イリュージョンマジックは通常のマジックと同様に、ベースとなるテクニックや技術を身に付ける必要はありますが、超能力のような特殊な能力が必要なわけではありません。
つまり、誰でも習得することが可能ということです。
あなたももしかしたら、デビッド・カッパーフィールドのような多くの人をあっと驚かせるようなイリュージョニストになれるかもしれませんよ。
この記事のまとめ
- イリュージョンマジックは大掛かりな仕掛けを使ったもの
- 世界にはさまざまなイリュージョンを実演しているイリュージョニストがいる
- 通常のマジックとの違いは規模の大きさ
- タネも仕掛けもあるから誰でもマスターすることができる
#イリュージョン #マジック #マジックショー