気分転換やパジャマパーティー、大勢で行く旅行のお供に、トランプはいかがですか。
13枚×4種類=52枚のカードで、頭を使うシングルプレイから白熱の対戦バトルまでさまざまな遊びができます。
目次
気軽にできる!1人で簡単トランプ遊び
トランプゲームの面白いところは、ほかのカードゲームやボードゲームと違い1人でも楽しめることです。
1人遊びのトランプゲームの多くは、全てのカードがなくなったら成功というもの。
この特性を利用して、「成功したら恋愛運最高!」など占いも可能です。
集中して遊ぶゲームばかりなので、熱中しすぎて時間を忘れてしまわないようにご注意ください。
ソリティア
Windows派の方はとくによくご存じの、トランプをマークごとに集めていくゲームです。
1人遊びトランプゲームランキングに必ず名が挙がるほどの人気を誇ります。
■ 事前準備
よくシャッフルしたトランプから、1枚、2枚、3枚、4枚、5枚、6枚、7枚をそれぞれ裏向きで重ねて場に出し、一番上を表向きにします。
これを場札といいます。
残りのトランプを山札と呼び、裏向きで配置。
やり方
- 山札から1枚ずつカードをめくっていって、そのカードよりひとつ大きい数字、違う色のカードの上に置いていきます。
- 置けないカードは山札の隣に表向きで重ねていき、山札がなくなったら束ねて裏向きにして再び山札とします。
- 4枚のAだけは特別で、出てきたら「組札」として配置できます。それぞれのマークのカードは、2から順番に同じマークの上に重ねていくことができます。
- この組札が「4種類×13枚」揃ったらクリアです。
赤(ハート、ダイヤ)と黒(クラブ、スペード)を交互に置かなくてはいけない、置けるのは一番上の表向きカードよりひとつ小さい数字だけ...
これらの制限がある中で、どれだけ早く4種類のカードを揃えられるかタイムを競うのも楽しみ方のひとつです。
上にどんどんカードを重ねるので、列を移動しないとめくることができない場札を、回収できるかどうかがこのゲームをクリアする肝となります。
攻略の鍵は、列の一番後ろになるカード【K】を場札の置かれていない列に配置すること。
遊び方はシンプルですが運の要素が絡んでくるので、なかなか全てのカードを集めるのが難しく、成功するまで何度もトライしてしまうでしょう。
昔から愛されている定番ゲームです。
四葉のクローバー
算数が苦手な子どもにこそ遊んでほしい、ちょっとした足し算が必要なゲームです。
■ 事前準備
トランプをよくシャッフルして、左上から4枚ずつ、計16枚のカードを表向きに並べます。
残りのカードは手札として、裏向きで手元に置いておきます。
やり方
- 表向きに置いたカードの中から「同じマーク」で「合計値が15」になるカードを探し、見つけたら取って脇に置きます。カードの枚数は2枚でも3枚でも4枚でもかまいません。数字の合計値が15ならOKです。
- カードを取って空いた部分に手札からカードを補充し、また同じマークで15になるようにカードを取っていきます。
- 全部のカードを取ることができればクリアです。
Aのカードは数字の1として扱いますが、J、Q、Kのカードは特別で、同じマークのJ、Q、Kがすべて揃ったときに取ることができます。
2枚の組み合わせだけなら簡単ですが、3枚、4枚を組み合わせるとなると大人でもちょっと考えてしまいます。
ルールの中でも「同じマーク」というのが曲者で、見つけた!と思ったらクラブとスペードを見間違えていたなんてことも。
最初はじっくり、徐々に制限時間を設けていけば、計算能力もアップできます。
1人でも親子でもプレイできる、遊んで学べるゲームです。
アコーディオン
黙々と遊べて場所を取らないので、新幹線やバスの長旅での暇つぶしにもってこいのゲームです。
■ 事前準備
シャッフルしたトランプを左から右に並べます。
7枚などの奇数枚数がおすすめです。
残りのカードは手札として裏向きに配置。
やり方
- 並べたカードの中に「同じマーク」か「同じ数字」のカードがあったら、右のカードを左のカードの上に重ねます。【右から左】が大事なルールです。つまり、一番左のカードは動かせないカードになります。
- カードを重ねたら空いた部分を左に寄せて埋め、手札から同じ枚数になるようにカードを表向きで出してまた同じマークや同じ数字で重ねていきます。
- 全部のカードを重ねられたらクリアです。
数字やマークを見抜く判断力は、次に紹介する「スピード」というゲームでも役立ちます。
見つける、重ねる、寄せる、出す、見つける、重ねる、寄せる、出す……という決まった動作の繰り返しなので、動作のリズムに乗れると爽快感も増します。
一騎打ち!2人トランプ遊び
勝つか負けるか、ふたつにひとつのスリルを味わうなら2人対戦がアツイ!
自分が勝つためにどうするかを考えるもよし、相手を負かすためにどうするかを考えるもよしのゲーム3選です。
スピード
名前のとおり、スピードと判断力が勝敗を決めるゲームです。
■ 事前準備
トランプを赤のマークと黒のマークで2つに分けたものが、自分と相手の手札です。
お互いの手札をシャッフルして裏向きに置き、上から4枚を自分の前に表向きで置きます。これを場札と呼びます。
さらに上から1枚をお互いの中央に置いて、赤と黒の2枚を台札にしましょう。
やり方
- 開始の合図と共に、4枚の場札から「台札の前後の数字」のカードを見つけ素早く台札の上に乗せます。
- 乗せたカードの数字の前後のカードを探し、また乗せます。
※場札を使ったら、手札で補充することができます - お互いにカードが出せなくなったら、新しく手札をお互い1枚ずつ台札に置きます。
- これを繰り返し先に手札をなくしたほうが勝ちです。
「スピード」で遊ぶ際に、「えーっと、あっ見つけた!はいっ!」では遅すぎます。
相手が置いたと思ったらすぐさま重ねる。
相手が重ねられないように連続して畳みかける。
瞬時の判断力と手の早さがものをいう、まさにスピード勝負のゲームです。
神経衰弱
記憶力が試されるゲームです。
大人数でわいわいやるのも楽しいですが、52枚のカードを2人で取り合うとなると、まさに神経衰弱を起こしてしまう...まさに頭脳戦です。
■ 事前準備
トランプをよくシャッフルして、広い場所に重ならないように裏向きで並べます。
きれいに整列してもいいですし、ばら撒くように丸く並べるのもいいですね。
とにかく広い場所を使いましょう。
やり方
- 先攻後攻を決めたら、先攻の人から2枚ずつカードをめくっていきます。
- 同じ数字のペアを引いたらそのカードがもらえます。
- 違う数字のペアが出るまで引き続けることができます。
- 違う数字のペアを引いたら交代です。
- 全部のカードがなくなった時点で手持ちのカード枚数が多いほうの勝ちです。
やることはシンプルですが、その内容はなかなかにシビアです。
運だけで全てのカードをめくれるのはよほどの強運の持ち主ですから、決め手となるのは記憶力。
自分と相手がめくったカードの内容と位置をできるだけ覚えて、ゲームを優位に進めましょう。
当然相手もカードを記憶しているので、後半はお互いの行動の読み合いにもなってきます。
自分の覚えているカードを優先するか、相手が覚えているだろうカードを取って妨害するか。
シンプルながらも戦略性のある奥深いゲームです。
ポーカー
ギャンブルといえばこのゲームを思い出す人も多いでしょう。
5枚のカードで作る役の強さを競うゲームです。
ポーカーは古くからあるゲームの総称で、ルールややり方によってファイブカードやテキサス・ホールデムなどがありますが、共通しているのは「5枚のカードで役を作る」ということ。
ここでは一般的にポーカーと呼ばれているゲームの遊び方を紹介します。
■ 事前準備
よくシャッフルしたトランプから5枚を手札としてプレイヤーに配ります。
やり方
- 残りの山札(台札とも)と交換して役を作ります。
- 役を作れたら宣言して、その時点で相手は降参するか勝負するかを決められます。
- 勝負する際はお互いの手札を表向きにして公開し、作った役の強いほうが勝ちです。
強い役のほうが勝ちではありますが、このゲームの真骨頂は心理戦です。
相手がどんな手を組んでいるのかを予測し、自分の手を読まれないように働きかけ、おのずと降参させるよう仕向ける。
あるいはわざと相手から勝負を仕掛けさせ、相手の役よりも大きい役で勝つ。
そのためには嘘をつくことも許されるのがポーカーの特異性を表しています。
ただし、イカサマはだめですよ。
世界大会も開かれていて、そこではゲームの勝敗ではなく手持ちのチップの額の大きさで勝者を決めます。
度の過ぎた賭け事はいけませんが、ほどほどのものでチップを作って大会ルールで遊んでみるのも面白いでしょう。
わいわい楽しい!みんなでトランプ遊び
勝った負けたも大事ですが、それも含めて全員で盛り上がれるのがトランプゲームのよいところです。
友人たちとの修学旅行やパジャマパーティー、年末年始の家族や親戚の集まりなど、人が大勢集まるシチュエーションにぴったりなトランプゲームを紹介します。
人数に合わせてトランプを2セット、3セットと増やしても楽しいですよ。
面白い罰ゲームを用意すれば、盛り上がりに火がつきます!
大富豪(大貧民)
勝った順番で手札が変わる、最後まで気を抜けないパーティーゲームです。
人数によっても変化しますが、一番最初に勝った人を大富豪、順に富豪、平民、貧民、大貧民というランクに位置づけ、大富豪は大貧民に手札で一番小さな数字の、大貧民は大富豪に手札で一番大きい数字のカードを渡すルールがあります。
遊び方は順番に場に出たカードよりも大きな数字を出していくというもので、一番小さな数は3、順に4、5と続いて最も大きな数が2というちょっと変則的な並びになっています。
カードの出し方やローカルルールが豊富で
- 8を出すと場のカードを流してもいい「8切り」
- 誰かが連番で複数枚カードを出したら次の人も同じ枚数を連番で出さなくてはいけない「階段」
- 同じ数字を複数枚出すと次の人もそれに倣う「同時出し」
などが有名です。
これらの特殊カードをどのタイミングで出すかもポイントになってきます。
大富豪の一番の醍醐味といえば「革命」。
同じ数字のカード4枚を出すことで、強さの順序が逆になるというとても面白いルールです。
ただし、革命のときに出すカードの数字も基本ルールである「前の人が出した数字よりも大きいもの」である必要があります。
手札の交換や革命の存在が、吉と出るか凶と出るか。
誰が勝つのか最後までわからない白熱した時間を楽しめます。
あらゆるルールを取り入れて、大富豪のオリジナルゲームに挑戦してみましょう。
ダウト
ある意味ではポーカー以上にポーカーフェイスが必要になる心理戦ゲームです。
シンプルさではババ抜きと並びますが、盛り上がり度抜群なのはダウトでしょう。
配られた手札を1枚ずつ、数の小さい順から裏向きに場に出して、一番最初に手札がなくなった人が勝ちというシンプルなゲームです。
なんとこのゲームは嘘をつくことが推奨されています。
嘘をついていいのはたったひとつ「数字」だけ。
そして、ほかのプレイヤーはそれが嘘だと思ったら確かめることができます。
1人親を決めて、その人から順番に1(A)から13(K)までの数字を言いながらカードを裏向きで出していきます。
このとき、宣言どおりのカードを出してもいいですし、違うカードを出してもかまいません。
カードを出していないプレイヤーは、その宣言が嘘だと思ったら「ダウト!」と言いましょう。
そしてカードを表向きにして嘘か本当か確認します。カードが宣言どおりならダウトを提言したプレイヤーが、カードと宣言が違えば嘘の宣言をしたプレイヤーが、場にあるカードを全て引き取らなければいけません。
ダウトが出るたびに誰かの手元にカードが舞い戻るので、なかなか決着がつかないゲームです。
他人は蹴落とさず、自分の勝利だけを見据えるもよし、誰かの手札を増やして静かに勝利を待つのもよし。
人の数だけ攻め方があるので、自分に合った勝ち筋を見出しましょう。
ページワン
世界的に有名なカードゲーム「UNO」と似ていて、UNOよりもシンプルに遊べるゲームです。
プレイヤー全員にカードを4枚ずつ配り、残りを山札として中央に配置。
親を1人決め、その人が手札から1枚カードを出します。
親の出したカードを場札として、プレイヤーたちは場札と同じマークのカードを自分の前に出していきます。
同じマークがなければ山札から同じマークが出るまで引くのですが、表に出す以外のカードは手札に加えなければいけません。
プレイヤー全員がカードを出したら数字を比べ、一番大きな数字を出した人がそのラウンドの勝者となり、次の親を務めます。
一番小さい数が2、一番大きな数はAです。
出したカードは脇に避けて、山札がなくなったときに新たな山札とします。
ラウンドを繰り返して、一番最初に手札がなくなった人がゲームの勝者です。
手札が2枚のとき、1枚を出す前に「ページワン」と宣言します。
宣言せずに出した人は、そのラウンドに出たカードを全て引き取らなければいけません。
1ラウンドが短く済み、数字の大小が把握できれば誰でも遊べるので、こども向けのゲームとしても人気が高い遊び方です。
51
同じマークを揃えながら最高得点「51」を目指すゲームです。
プレイヤーには5枚の手札が配られ、場に5枚の表向きカード(場札)、残りのカードが山札として置かれます。
手札と場札を交換しながら、手元に同じマークを揃え、かつ高得点を目指していくという遊びです。
場に交換したいカードがないときは、全てのカードを流して新しく山札から場札を5枚置くことができます。
ただし、新しい場札が並んだ周回ではパスすることができません。
必ずカードを入れ替える必要があります。
このゲームで大事なのは、なによりもまず同じマークで手札を揃えること。
1枚でも違うマークのカードがあると、「ぶた」といって問答無用で0点、負けになってしまいます。
カードの配点はAが11点、数字カードがその数字に準じ、J・Q・Kは10点です。
ジョーカーを入れる場合は10点か11点かを選ぶことができますが、同じ数字順の手の人がいた場合はジョーカーを入れていたほうが下の順位になります。
10・J・Q・K・Aを揃えたときの得点が51なので、そのままシンプルに51というネーミングになったのです。
お金(銀行)
チップからゲームまでをすべて1セットのトランプで行うゲームです。
1人が親となり、銀行員という役を務めます。
残りのプレイヤーは預金者です。
親はまずトランプを絵札とAの山、数字札の山に分けます。
絵札とAはゲームに使い、数字札はチップ、つまりお金として扱います。
金額はローカルルールによってさまざまですが、大人同士でプレイするなら赤を2000円、黒を1000円とするのがわかりやすいでしょう。
こどもルールとして、桁を少なくしたり赤を500円黒を100円としたりする場合もあります。
チップは、半分を親である銀行員が、もう半分を預金者たちが均等に持ちます。
そしてこのチップを使ってゲームに挑戦するのです。
ゲームは絵札とAを使って行います。
全部で16枚のカードを銀行員がシャッフルし、7枚を中央に、1枚を銀行員の前にすべて裏向きで置きます。
預金者たちは中央に置かれた7枚のうちいずれか1枚に任意のチップを賭け、銀行員の持つカードより強いか弱いかで勝敗を決めます。
カードのランクは強い順にA、K、Q、Jです。
銀行員に負ければ賭け金は銀行員のものに、勝てば賭け金と同額が銀行員のチップから支払われます。
引き分けなら賭け金がそのまま手元に戻ります。
勝負を続けて、先に預金者全員のチップがなくなれば銀行員の勝ち、その前に銀行員のチップがなくなれば預金者の勝ちです。
預金者で手持ちのチップの多い順に順位を決めます。
預金者が多いほど銀行員が不利になるルールですが、似たような遊び方のゲーム「戦争」と同じく運がひとつひとつの勝敗を決めるので、一方的な展開になることは多くありません。
どのカードに賭けるか、いくらチップを積むか。
選択が重要なゲームです。
盛り上がり必至のトランプマジック
トランプで盛り上がるといえば、マジックの存在を忘れてはいけません。
カードマジック・トランプマジックと呼ばれるマジックは、ゲームと同様1セットのトランプがあればできるものが多く、ゲームの合間に挟めば気分転換にもなります。
たとえばトランプマジック定番のカード当てマジック。
そのままカードを当てても、虫眼鏡のような小道具を使っても楽しめます。
観客に参加してもらって完成する「新異次元のカード」は、上下に動くカードが不思議な現象としてゲームで駆使した頭を刺激してくれるでしょう。
「王様の絨毯」というマジックは、子どもも大人もあっと驚くラストで大盛り上がり間違いなしです。
上に挙げたマジックは、「Magic Movie Japan」というマジック情報サイトで動画として見ることができます。
どうやってマジックを行うのか、世界で活躍するプロのマジシャンが教えてくれる種明かし動画も掲載されているので、一味違うトランプの遊び方としてぜひチェックしてみてください。
面白いトランプゲームで遊ぼう
トランプは、100均ショップやコンビニにも売っているとても身近な商品です。
値段もお手頃なので、子どもでも自分のトランプが買えるのが魅力ですよね。
少し挙げただけでもこんなにたくさんの遊び方があります。
今回紹介したトランプの遊び方はほんの一部にすぎません。
1人で、2人で、大勢で、豊富なトランプ遊びを楽しんでくださいね。
この記事のまとめ
- 子供から大人まで、男性も女性も楽しめるのがトランプ遊びの魅力
- 1人用は頭を使ってじっくりプレイ
- 2人で白熱のバトルができる!
- 仲間が大勢集まれば、大盛り上がりのパーティーゲーム
- トランプはマジックの種類も豊富!