人の心を読む「読心術」は、まるで超能力のような特殊能力に思えますよね。
しかし、人の深層心理はちょっとした人間の癖や仕草から見えてくるものなのです。
人の本心が分かれば人間関係もスムーズにでき、マジックもより高い精度で披露できるでしょう。
目次
読心術とは?意味を簡単に解説
「読心術(どくしんじゅつ)」とは、人の仕草や表情からその人の考えていることや意識していることを読み取るテクニックです。
これは行動心理学を利用した手法で、身に着けると相手の気持ちを上手に察知したり、行動をコントロールすることもできるのです。
日常生活では、好きな人や友人、上司などさまざまな人と関わりますよね。
そんな人たちの本心が分かれば人付き合いがもっとうまくできるようになるでしょう。
また、マジックの世界においても読心術はとても有効なスキルです。
観客の仕草で考えていることを察知したり、行動を予測できるのでより高度なトリックに活かせるでしょう。
身に着けておけばさまざまシーンで役立つので、ぜひ習得してくださいね。
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読心術習得への第一歩!人の心を読むコツは?
具体的なテクニックを学ぶ前にちょっとしたポイントを押さえることで、より効率的に読心術を習得できるようになります。
どの方法も日常的に行えるものなので、まずはこのコツを極めて効率的に相手の心を読めるようになりましょう。
2つの大切なコツの身に付け方を紹介するので、ぜひ今日から実践してみてください。
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人間観察を極める
読心術を習得するには、人間観察の精度を高めることが効果的です。
人はいろいろな癖や行動パターンを持っていて、無意識に出てしまうものもたくさんあります。
例えば咳払いや貧乏ゆすり、頭をかくといった些細な行動でも何らかの感情に繋がっているかもしれないのです。
だからこそ、日ごろから人間観察をして人がいつもと違う行動をとった時「なぜその行動をとったのか」と分析するようにしましょう。
例えば、何かをごまかす時必ず視線が右に向く人がいたとしましょう。
その人と話していて視線が右に動いたら「今の話で誤魔化したいことがあった」と考えられます。
このように、行動と心理を紐付ていくことで相手の心をより精密に読み取れるようになるのです。
空気を読んで行動する
周りの空気を読んで行動することも読心術にはかかせません。
個人だけでなく、集団の雰囲気や関係性、感情の動きを細かく見極める能力を高めることで相手の気持ちが読み取りやすくなるのです。
広い視野を持ってさまざまな角度から周囲を見渡し、常に最適な行動を取れるように意識すれば読心術も身につけやすくなるでしょう。
読心術のやり方9選!心理を見極める時に観察すべきなのは?
実際に人の心を読むには、具体的な読心術のやり方を把握しておくことが大切です。
人はいろいろな癖を持っていますが、癖や仕草には心理的な共通点がたくさんあります。
共通点を知っておけば実際に人と接する時にある程度感情を読み取れるようになるので、まずは以下の9つを覚えて人間観察に役立たせましょう。
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口の動き
口の動きは人の感情がよく出る部分です。
例えば、人が笑う時は通常口元と目元が一緒に動きます。
しかし、本当は楽しくないのに無理やり笑っている場合はまず口が笑顔の形になってから目元が笑うのです。
中には、目は無表情なのに口だけ笑っているという分かりやすい表情をする人もいます。
よく「目が笑っていない」という人はこのタイプですね。
このように口の動きは相手が楽しんでいるかを判断できるポイントなので会話中にさりげなくチェックしてみましょう。
まばたきの回数
普段何気なくしているまばたきにも、人の心理は現れています。
通常、人は1分間で20回前後のまばたきをしているといわれています。
しかし、緊張している人はまばたきの回数が増えたり連続して数回まばたきをすることもあります。
表情や視線の動きと一緒にまばたきにも注目すると、相手の感情をより詳しく読むことができるでしょう。
目線の動き
目は人のコミュニケーションで最重要ともいえる部分です。
目の動きは感情を分かりやすく表すため、人と接する時は相手の視線をしっかり把握しておきましょう。
視線を元にした読心術はいろいろありますが、分かりやすい例が目線の動きです。
人は好感を抱いている時は目線が縦に動き、興味が無い場合は横に動くことが多くなっています。
マジックを披露している時、相手がどのくらい関心を持っているかは目の動きである程度測れるのでこっそりチェックしてみましょう。
会話中のリアクション
会話中のリアクションは、相手の気持ちを分かりやすく表してくれます。
大きなリアクションを取っている人を見ると、興味があるのかなと思いがちですが実は退屈している証拠。
これは「非言語コミュニケーション」と呼ばれていて、無意識に出やすいので観察するのは勿論自分の行動にも注意しておきましょう。
他にもスマホを見ていたりストローや小物をいじっている場合は、話に退屈しているということが分かります。
会話中の動作は相手の感情を読み取る最適なポイントなので、日ごろから人間観察でその人の癖を把握しておいてくださいね。
足の動き・向き
何気ない足の動きからも相手の感情を読み取ることができます。
足は人に見られることが少ないため無意識に動かしやすく、本音が表れやすいのです。
例えば、爪先や座った時の組んだ足が自分に向いている時は自分に対して興味を示しているといえます。
反対に、足が逆方向や出口を向いている時は関心が無い、好意が無いということ。
その他にも、不安だったり何か隠し事がある人は足を内側に押し込んで座ったりもします。
このように足は心理的な影響が出やすいので、読心術にも欠かせない部位なのです。
椅子への座り方
椅子への座り方も人の気持ちを見極めるのに重要な観察ポイントです。
相手や話に対して興味、関心を持っている人は前のめりに座ることが多いのでマジックを披露する時も姿勢の変化でショーの内容を変えていきましょう。
背もたれに寄りかかったり腕組みをしている人は警戒心が高いため、まずは軽めなトークやちょっとしたテクニックで気持ちをほぐすことがおすすめです。
声の大きさ
読心術では行動だけでなく、声の大きさからも感情を読み取れます。
多くの場合、声が小さい人は不安や、否定される恐怖を抱いています。
また、もともと気が弱い人も声が小さくなりがち。
一方で声が大きい人は自分の意見を相手に伝えたいという気持ちが強い傾向にあります。
中には、声の大きさで相手を威嚇しようとしていたり、存在に気付いてもらおうと思っているケースもあるので、どんな心理で声のトーンが変わっているのかをよく分析してみましょう。
手の組み方
話している時に手を動かす人は、そこから気持ちを読み取ることができます。
注目するべきなのは手の組み方。
後ろで手を組んだり頭の上に置くという動作は、リラックス状態や優越感を表しているので相手が無防備に近い状態であることが分かります。
しかし、組んだ手が胸の前に会ったり強く握られている場合は、その状況や相手に対して不安や拒絶を感じているのです。
その他にも、手で胸を撫ぜている時は「助けてほしい」と感じていたり、手をすり合わせている時は「期待している」という気持ちの表れだったりと、手の動きは人の心を表現するツールです。
話している時やマジックを見せている時の相手の動きを見て、何を考えているか見極めましょう。
頭・額・髪の毛の触り方
最後に、頭に関わる読心術です。
頭や額を軽く叩いている人は飽きたり呆れたりしているケースが多めです。
ただし、強めに額を叩いている時は自分に対する後悔を示しているので、触れている強さにも意識を向けましょう。
一方で、こめかみを触っている時や髪をかきむしっている時は何かに悩んでいます。
同じ髪に触れるという行為でも、ヘアスタイルを整えている時は相手に対して「興味を持ってもらいたい」と感じているため、デートの時などにこの仕草を見たら脈ありですね。
読心術を習得すればマジックにも活かせる?
読心術は、人の行動で心理や本心を見抜くテクニックです。
これは日常生活の人間関係でもとても役立ちますが、マジックを披露する時にも大活躍する手法なのでぜひ習得を目指しましょう。
特にマジックの時には、観客の心を読み取るテクニックが求められます。
実際にどんなポイントを意識して相手を観察すればいいかを知るには、プロマジシャンのノウハウを学ぶのが一番。
「Magic Movie Japan(MMJ)」ではプロマジシャンが実際にどんな点を意識しているかなど、マジックに役立つレクチャー動画が多数公開されています。
いつでも好きな時に視聴できるので、動画を参考に読心術スキルを磨いてください。
読心術習得を目指すなら表情や体の動きに注目!身に付ければマジックにも活用できる
読心術を習得するには、人間観察のレベルを高め対象の表情や体の動きを細かくチェックすることが重要です。
さらに、その動きと相手の心理がどう関連づいているのかを見極め、行動から気持ちを予測できるようになれば読心術スキルがぐんとレベルアップするでしょう。
マジックにも対人関係にも役立つ心理術なので、ぜひチャレンジしてみてください。
この記事のまとめ
- 読心術は仕草や癖から相手の気持ちを読み取る心理テクニック
- 人間観察を極め、空気を読むスキルを高めることが読心術習得の秘訣である
- 手や足、視線、唇などの動きは無意識に人の感情を表現している