お笑いの楽しさと手品の驚きを同時に楽しめる、コメディマジックの先駆者キャラメルマシーン。
ツッコミのSADAさんが繰り出す本格的なマジックと、ボケのおだじさんの個性的なキャラクターが絶妙にマッチしたマジックショーは大人も子供も盛り上がれる充実の時間を提供してくれています。
目次
キャラメルマシーンとは
キャラメルマシーンとは、マジック界でも珍しい「マジックとお笑いを融合させたショー」を披露するコメディマジックコンビです。
お笑いのボケとツッコミ構造を取り入れたマジックは、大人も子供も楽しめると全国で人気を集めています。
お笑いの面白さはもちろんのこと、マジックの腕前も折り紙つきで2007年にはSAM JAPANが開催する「世界マジックコンテスト2007ステージ部門」で日本奇術協会招聘賞と優秀演技賞のW受賞を果たしました。
そんなキャラメルマシーンは2010年に「韓国プサン国際マジックコンテストステージ部門」で、イタリアダンテ審査員特別賞を受賞したことをきっかけにさまざまな国からマジックショーの依頼を受けるようになったのです。
その後マジックの殿堂「マジックキャッスル」のレギュラー出演を果たし、本格的な海外進出を果たしたキャラメルマシーンは、今も世界中でファンを増やし続けています。
あわせて読まれています
コンビ結成のきっかけ
2002年にコンビを結成したキャラメルマシーンですが、そのきっかけはインターネット上の「相方募集掲示板」でした。
掲示板を通して知り合ったSADAさんとおだじさんですが、結成を決意したのは出会った瞬間だったと言います。
待ち合わせ場所で「こっちこっち!」と手を振るおだじさんの姿が奇妙で面白いと感じたSADAさんが、その場で「コンビを組もう」と誘ったのです。
その後、2004年2月に1度解散した二人ですが、同年の9月に再結成を果たします。
最初の頃は普通のお笑い形式で活動していましたが、2007年からマジックを取り入れたコメディの形式をスタートし、今に至っています。
IBMマジックコンベンションでコメディ特別賞受賞
国内外で活躍するキャラメルマシーンですが、特に注目するべき経歴はやはり「IBMマジックコンベンション」でのコメディ特別賞受賞でしょう。
IBMマジックコンベンションとは世界で最も大きなマジック団体であるIBMが主催するイベントで、キャラメルマシーンが出場した2013年度で85回目を迎えた歴史あるコンテストなのです。
キャラメルマシーンはその大会で過去1度しか授与されていない貴重な賞を獲得しました。
SADA【マジシャン・ツッコミ】のプロフィール
- 本名:鈴木 貞春(すずき さだはる)
- 出身地:山形県
- 生年月日:1975年4月1日
- 血液型:O型
- 身長:169cm
- 体重:56kg
キャラメルマシーンのツッコミ役とマジックを担当するSADA(さだ)さんは、1975年生まれの本名は鈴木貞春さんと言います。
芸名のSADAは本名から取られているんですね。
SADAさんは山形県生まれで、学生の頃から「芸人になる」という夢がありましたが両親の説得で神田外語大学に進学し、卒業後にタレント養成所NCSの1期生となっています。
1度コンビを解散した後には外資系の銀行員として働いた経験もあり、シュッとしたスタイリッシュな雰囲気は銀行員時代に培われたのでしょう。
昔から目立つ存在だった
SADAさんは幼稚園の頃から目立つ存在で、高校で再会した同級生から「○○幼稚園にいたよね」と覚えられていたという経歴をネットインタビューで語っています。
また、中学時代には出待ちが起きるほどモテたことのあるらしく、6人の女の子と付き合っていたり、卒業の時に制服のボタンが全て無くなったなど、モテ男としての体験がSADAさんの「芸人になってスターになる」という意識を作り上げたのでしょう。
マジックコントの先駆者に
SADAさんがマジックコントを思いついたのは、おだじさんとのコンビを1度解散し銀行員として働いている頃でした。
ネタが100個書けたらおだじさんに再度コンビ結成を申し込もうと決意していたSADAさんは、さまざまなお笑い芸人を分析し、自身とおだじさんにハマるネタを考え続けました。
そんな時、横浜のマジックバーで芸人以上に笑いを取りながらショーを見せるマジシャンを見たSADAさんは、「人を笑わせることにジャンルは関係ない」ということ気付きます。
そして、M-1が始まったことをきっかけに芸人が増加した中で、埋もれないためにマジックでネタを披露する「マジックコント」という新しいジャンルの先駆者になろうと決意したのです。
イクメンとしても奮闘中
一人息子がいるSADAさんはイクメンパパという一面も持ち、2014年にオープンした自身のブログでは育児や子供関係の記事を公開しています。
ブログにはイクメンならではの目線で書かれた育児のお役立ち記事が多く、マジシャンとしてだけではなくイクメンとしてのSADAさんの様子も楽しめます。
子供向けマジックショーのために研究した子供の楽しませ方や子供心理なども分かりやすく記事にまとめられているので、子育て中のパパママはぜひブログを覗いてみてくださいね。
おだじ【アシスタント・ボケ】のプロフィール
- 本名:小田島 敏春(おだじま としはる)
- 出身地:東京都
- 生年月日:1979年2月2日
- 血液型:O型
- 身長:175cm
- 体重:45kg
キャラメルマシーンでマジックのアシスタントをするおだじさんは、マジックを茶化したり大げさに騒いだりして落ちをつけるボケ役を担当しています。
子供のころからひょうきん者で目立つことや人を笑わせることが好きだったというおだじさんは、2000年度に太田プロお笑いセミナーを卒業し、その4年後にSADAさんと知り合いコンビを結成しました。
独特なキャラクターを確立
おだじさんの特徴は、「マジシャンよりもテンションが高いアシスタント」と言われる独特なキャラクターです。
おだじさんがハイテンションキャラを活かすようになったのはSADAさんが「おだじのハイテンションが面白い」と評価したからなのだとか。
それから漫才やマジックコショーでもテンション高くボケたり、マジックの邪魔をしたりする独特なキャラクターが確立したのです。
そんなおだじさんには「てってれ~」や「なんとか生きてるおだじです!」など、彼を象徴する印象的なギャグフレーズが多くあります。
おだじさんの定番ギャグフレーズを知っていれば「今日は定番フレーズが出るかな」という期待も加わって、マジックショーをより一層楽しめそうですよね。
ガリガリ体型が武器
おだじさんのもう1つの特徴に「ガリガリ体型」と表現される高身長・低体重の体つきがあります。
BMI14.69という細すぎる体型は芸人になった今となっては、武器になっていますが、子供の頃はイジメのきっかけになっていました。
ひょろひょろの体型をからかわれたりプロレス技をかけられたりする生活が続き、中学時代は「学校へ行きたくない」と思ったことがあるそうです。
しかし、その状況を打破したものがお笑いでした。
周囲に笑いを提供することでイジメが無くなると気付いたおだじさんは、生きぬくためにお笑いを身に着けたのです。
そんな経験こそが、体型を武器にしたキャラクターやギャグを作り上げるきっかけとなったのでしょう。
相方の年齢詐称にあう
おだじさんの面白いエピソードの1つに「相方SADAさんに10年以上年齢詐称されていた」というものがあります。
おだじさんは知り合ってから10年以上、SADAさんを同い年だと思っていたそうです。
しかし、実際はSADAさんはおだじさんの5歳上で、それが発覚したのはSADAさんの結婚披露宴でのことでした。
「SADAさんが5歳年上だった」「披露宴の営業だと言われていったらSADAさんの結婚披露宴だった」というWサプライズビックリを味わったおだじさんはその後、驚きすぎて喉に白いカビが生えたと語っています。
10年以上相方の年齢詐称に気付かないおだじさんは、とても素直で純粋な性格だということがわかりますね。
Youtubeで観られるキャラメルマシーンのマジック
キャラメルマシーンのマジックは「お笑い演芸館」などのTV出演や、イベントやディナーショーでのゲスト出演で見ることができます。
また、一部Youtubeなどの動画サイトにマジック動画を投稿していることもあります。
キャラメルマシーンのマジックコントは正統派マジックを披露するSADAさんの傍らで、おだじさんがアシスタントを務めたり邪魔したりという流れが基本となっています。
ここでは、キャラメルマシーンのマジック動画を2つ解説していきます。
あわせて読まれています
高重翔は聖火ランナーに選ばれたマジシャン!山口県出身のプロマジシャンを徹底解説
高重翔というマジシャンをご存知ですか? 高重翔さんはプロマジシャンとしてマジック界のオリンピックと呼ばれる大会に出場し、日本人初の偉業を成し遂げた一流のマジシャンです。 彼が得意とするクロースアップマ ...
続きを見る
ミルク電球
ミルク電球
これはキャラメルマシーンのマジックショーで披露された「ミルク電球」というマジックの動画です。
- SADAさんが袋の中に牛乳を注ぎいれ、袋を思い切り潰すと袋の中の牛乳は跡形もなく消えてしまいます。
- その後、ステージを照らしているライトの電球を取り外すと、中に牛乳が入っているのです。
- 牛乳はアシスタントのおだじさんが持ったコップに注がれマジックは見事成功、しかし、それだけでは終わりません。
- 次におだじさんが「自分もできる」というようなジェスチャーをして紙袋を取り出します。
- 怪訝そうに見守るSADAさんをしり目に、おだじさんは紙袋に少しだけ牛乳を注ぎ、ぱしんと音を立てて紙袋を潰してしまいます。
- そして、その紙袋を丸めて後ろに投げ捨てたおだじさんがコップを構えると、ミルクが鼻から流れ落ちてまさに「鼻から牛乳」状態に。
ビルインエッグ
ビルインエッグ
この動画は「ビルインエッグ」という、キャラメルマシーンのクロースアップマジック動画です。
ハイテンションなおだじさんの掴みから始まる、キャラメルマシーンらしさ溢れるマジックと言えるでしょう。
- マジックは観客の一人に選ばせた卵に、ガラスのカップを被せるところから始まります。
- 次に別の観客から1万円を借りて封筒にしまい、その封筒を観客に手で挟むように持ってもらいます。
- すると封筒から煙が立ち上り始め、煙が止んだ後に封筒を開けると、入れたはずの1万円が無くなっているのです。
- 思わず「無くなっちゃったじゃん」と驚く観客にSADAさんが示したのは、最初にコップで隠した生卵。
- ふわふわと煙を上げ始めた生卵を観客が割ると、中には白身と黄身、そして折りたたまれた1万円が現れます。
- そして、その1万円の製造番号を見てみると、1万円を借りた時にメモした製造番号と一致していたのです。
【種類別】キャラメルマシーンのマジックショー
キャラメルマシーンはステージマジックやクロースアップマジックなど、さまざまなスタイルのマジックショーを行っています。
どのマジックショーでもSADAさんの本格的なマジックと、おだじさんの独特なキャラクターを楽しめますよ。
しかし、ショーの種類によっては披露されるマジックや対象の年齢が異なります。
どのショーでどんなマジックが見られるのかを紹介するので、気になるショーをチェックしてみてくださいね。
あわせて読まれています
原大樹は世界が認めるイリュージョニスト!天才マジシャンの現在とは
2015年にテレビ番組の「嵐にしやがれ クリスマスSP」で、日本の世界的イリュージョニストとして紹介された原大樹(はらひろき)さん。 映像技術とマジックを融合させた最先端のイリュージョンで、スタジオや ...
続きを見る
サイエンスショー
サイエンスショーは科学の不思議を披露するサイエンスショーにマジックとお笑いの要素をプラスし、子供の心を惹きつける構成になっています。
サイエンスショーは観客もマジックの進行に参加する「全員参加形式」なので、幼い子供から保護者まで楽しくサイエンスとマジックが体感できるでしょう。
ショーで披露されるサイエンスマジックは科学的なものが多くなっています。
不思議で楽しいだけではなく、学びも得られるのが子供におすすめのサイエンスショーです。
キッズショー
キャラメルマシーンは老若男女に人気のマジックコンビですが、子供からのウケが抜群です。
特におだじさんの人気が高く、キッズショーではその特徴を生かして「子供の心を掴むマジックショー」を披露しています。
海外の資料・文献を徹底的に分析し子供の心理を研究したネタを用意し、子供が興奮して叫んでしまうようなショーが作り出されているのです。
マジックのクオリティも高いため、保護者の人も子供と一緒に楽しい時間が過ごせるでしょう。
クロースアップマジックショー
台湾で開催された世界マジックコンテストのクロースアップ部門で3位を受賞したクロースアップマジックの腕前を活かし、「テーブルホッピング」と呼ばれる形式のクロースアップマジックショーを開催しています。
各テーブルに約5分ずつ回り、それぞれのテーブルで驚きのクロースアップマジックを披露してくれるのです。
ステージマジックとは違う、至近距離で見られるクロースアップマジックはキャラメルマシーンの普段とは一味違う魅力が楽しめるでしょう。
プロマジシャンにマジックショーを依頼する方法
結婚披露宴や誕生パーティーなどの大切なイベントで一生に残る思い出を作りたいなら、プロマジシャンを招いてマジックショーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
普段生で見る機会が少ないマジックはイベントを盛り上げ、参加者を楽しませるのにぴったりですよ。
「MAGICDOOR」はイベントの内容や予算に合わせて、プロマジシャンやプランを提案してくれるマジシャン派遣サービスです。
どんなマジックが見たいかを相談して、参加者全員が満足できるマジックショーを成功させましょう。
キャラメルマシーンがコメディマジックを作り上げた!子どもから大人までみんなで集まってマジックを楽しもう
キャラメルマシーンは正統派マジックとお笑いを融合させた「コメディマジック」を作り挙げたマジックコンビです。
数々の賞を受賞しているSADAさんのマジックのクオリティと、子供からのウケが良く場を和ませるボケ役おだじさんの存在が合わさることで、今までのマジック界やお笑い界には無かった全く新しいショーを作り出しています。
子供の頃のいじめや一時的な解散など、壁にぶつかりながらもコメディマジックという自分たちだけの強力な武器を手に入れたキャラメルマシーンは、これからもお茶の間やステージを沸かせ続けるでしょう。
この記事のまとめ
- キャラメルマシーンはお笑いのコントとマジックを融合させたコメディマジックの先駆者
- 「IBMマジックコンベンション」で過去に1度しか授与されていない貴重な賞を受賞
- ツッコミのSADAさんとボケのおだじさんはネットの「相方募集掲示板」で知り合った
- キャラメルマシーンのマジック動画はYouTubeでも見ることができる
- 「MAGICDOOR」ではイベントにプロマジシャンを呼ぶ派遣サービスが利用できる