奇術・手品を使って観客を魅了するマジシャン。
デビット・カッパーフィールドやペン&テラー、クリス・エンジェルなど、一度は名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
日本を舞台に活躍しているマジシャンもたくさんいます。
Mr.マリックやトランプマン、ナポレオンズなどが有名ですよね。
その活躍しているマジシャンの中でも、ひときわ異彩を放つマジシャンがいます。
それがマジックの革命児セロです。
そこで今回はセロについて解説していきましょう。
マジックに興味がある方なら、セロは知っておいて損はない存在ですよ。
目次
マジシャンセロとは?
まずはセロを知らない方のために、彼について徹底的に解説していきます。
プロフィール
カタコトの日本語と整った顔立ちで2000年代に注目を浴びたマジシャン「セロ」。
マジック番組には必ずセロが出演したといっても過言ではないほどの人気ぶりでした。
その人気はルックスだけでなく、彼のマジックスキルにあります。
他のマジシャンを圧倒するパフォーマンスで、当時お茶の間を沸かせていました。
父親は日本人、母親はモロッコ系フランス人のハーフ。
出身はアメリカ・ロサンゼルスではありますが、幼少期に日本に住んでいた時期があることから日本語を話すことができるのです。
彼は10歳の頃からマジックをはじめて、12歳のときにはマジックキャッスルというロサンゼルスにあるマジック専門クラブに所属しています。
マジックキャッスルは世界でも有名で、一流のスキルがあるマジシャンでなければ入ることができません。
つまりセロは、小さな頃からそのマジックスキルを世間に認められていたことになります。
しかし、16歳のときに学校を退学してしまい、荒れた生活を送り出します。
その頃から東京でストリートパフォーマンスをはじめました。
その1年後に徐々に結婚式などでパフォーマンスを行うようになり、マジックで生計を立てていくようになります。
これまでの活躍
マジックで食べていくようになったセロは、大会に出場するようになります。
そして彼が19歳のときに行われた世界大会のFISMマジック世界大会では、イリュージョン部門1位を獲得するのです。
この大会は3年に1度しか行われません。サッカーでいえばワールドカップ、野球でいえばWBCといった感じです。
そんな大会で優勝したセロは、プロマジシャンとして第一線で活躍していくことになります。
【放送事故】テレビ番組でセロが失敗したマジック
エンターテイメント性の高いマジシャンとしてトップレベルのスキルをもつセロですが、テレビでマジックを失敗してしまったことがあります。
当時の視聴者からは「放送事故ではないのか?」と話題になった事件です。
それでは、セロが失敗してしまったマジックをご紹介します。
平愛梨に暴露された浮遊マジック
ある番組でセロがホバーボードを使用した空中浮遊のマジックを披露しました。
そのマジックは野外で行われており、生中継でした。
そのマジックを見たスタジオのゲストも驚いており、アナウンサーがゲストに対して感想を聞いていきました。
そのときに放送事故は起こってしまったのです。
感想を求められた平愛梨さんが「このマジックは違う番組で見たことがあり、腕にタネが仕込んである」とトリックを明かししてしまったのです。
これを聞いたセロは不機嫌になっているように見えたため、他のゲストから「セロがキレている」といじられていました。
収録番組であればカットできた内容でありましたが、生放送だったため放送事故が避けられませんでした。
この様子はYouTubeに投稿されており、人気のある動画となっています。
焼き鳥マジック
このマジックはもはや伝説のマジックといってよいでしょう。
こちらも同番組内で起こった事件ですが、手から炎を出すというマジックで行われたものです。
その炎を利用して生の焼き鳥を焼いていくというマジックでした。
これが成功すれば視聴者は驚きの最高潮に達していたことでしょう。
しかし、このマジックでもトラブルが発生。
手から炎は出たのですが、焼き鳥は全く焼けていません。
明らかに生の焼き鳥を出演していた女性に食べさせるのですが、その女性は生の焼き鳥を少しだけかじり、引きつった顔で「美味しいです」とコメントしました。
これを見て焦ったセロは、女性から生の焼き鳥を奪い取って食べ、「美味しく焼けている」と発言。
さらにスタジオでは「先ほどの焼き鳥は生でも食べられるお肉です。マネしないで下さい。」とフォローにならない一言を残しています。
マジシャンセロの代表的マジックの種明かし
生放送ではマジックを失敗することもあったセロですが、本来はかなり実力のあるマジシャンです。
そんな彼は自分でマジックの種明かしもしています。
そこでセロの代表的にマジックの種明かしについて解説していきます。
ラーメンを一瞬で食べるマジック
セロは大食いタレントであるギャル曽根に大食い対決で勝利しています。
これは本当に大食いをしたのではなく、マジックを使用して勝ち取った勝利です。
大きなどんぶりに入ったラーメンを一瞬にして胃の中に流し込んでしまうというのは、実はマジックを使っていました。
この種明かしは簡単です。
巨大どんぶりの下に穴が開けられており、そこからチューブを差し込みます。
そのチューブを通じて足下に隠したタンクの中にラーメンを流し込んでいるだけなのです。
チューブは服の中に隠しているため周りからは見えません。
セロはチャーシューが嫌いだと言いながらチャーシューだけ残しているのは、どんぶりの穴を隠すためです。
看板からハンバーガーを出現させるマジック
セロの有名なマジックのひとつに、看板のメニューから実際のハンバーガーを取り出すといった演出もあります。
しかし、この種明かしもシンプルです。
これはメニューの裏にある壁がキーポイント。
マジックを見た方は「壁に穴が空いているわけがない」と思い込んでしまうでしょう。
この心理を利用しているのです。
実際には壁に穴が開けられており、裏には仲間が隠れています。
セロがメニューの写真に手をかざした瞬間に、仲間がハンバーガーを手渡して取り外せるメニューの写真には何も描かれていない白い板をはめ込んでいるだけです。
タネを見破れないような手の動きと巧みな話術で、マジックの完成度を高めています。
水槽に手を貫通させるマジック
セロが水槽の中に手を貫通させて、水槽の中の物を取り出すというマジックです。
これには、水槽に大掛かりな仕掛けがしてあります。
水槽のガラス面の前にもう1枚ガラスが仕掛けてあります。
水槽のガラス面と仕掛けの方のガラスの両方に、腕が通るほどの穴が開けられています。
その穴は重なり合わないように仕掛けの方のガラスを水槽の下側に隠してあるのです。
セロが腕を入れようとするときに水槽に隠れている仲間が、仕掛けの方のガラスをスライドさせます。
水槽のガラスの穴と仕掛けてあるガラスの穴が一致したところで、腕が水槽の中に入っていきます。
仕掛けの方のガラスの穴にはアクリル板がつけられており、押していくと水槽の中に腕が入る仕掛けだと考えられます。
アクリル板のおかげで水圧がかかるため、水がこぼれないようになっています。
セロのようなマジックで周囲を驚かそう
セロのマジックを見ていると自分もマジックをしてみたくなるという方も多いのではないでしょうか。
タネさえわかってしまえば、我々でも簡単にできるマジックがたくさんあります。
マジックを学ぶなら動画でマジックの種明かしを視聴するのが一番です。
マジック動画サイト「マジックムービージャパン(MMJ)」ではさまざまなマジックを視聴することができます。
カードマジックやコインマジックなどの基本的なマジックから、ショーで使用できるような応用的なマジックまで幅広い動画が用意されています。
ぜひMMJを活用して、華麗なマジックを身につけましょう。
セロのマジックは見応え充分!
最近はテレビで見ることはなくなりましたが、現在はセロはLINEブログをやっているので、セロが気になる方はそちらをチェックしましょう。
テレビへの露出が多かっただけに失敗などもありましたが、一世を風靡しただけあって、やはりセロの実力は本物です。
ぜひ人を魅了するマジックを学び、セロのマジックに負けないマジックスキルを習得しましょう。
この記事のまとめ
- セロは幼少期から天才だった
- 生放送でマジックに失敗してしまったこともある
- 現在もマジックの第一線で活躍している
- MMJで華麗なマジックが習得できる